葬儀の基礎知識

神道と仏教の葬式の違いとは?神葬祭の流れと香典・作法のマナーを解説

親族や知人の神式葬儀に参列することになったとき「仏式とどう違うのか」「香典や作法で失礼があってはいけない」と、不安を感じる方は少なくありません。神道と仏教では死のとらえ方そのものが異なり、儀式の名前も作法も香典の書き方も大きく変わります。

違いを知らずに参列すると、誤って仏式の作法や言葉を使ってしまうかもしれません。そこで本記事では、神道と仏教の葬儀の違いを、考え方・葬儀の流れ・香典・参列マナー・葬儀後の供養という5つの側面から順に比較して解説します。

本記事を読み終えるころには、当日あなたが何をすればよいかがはっきりわかり、落ち着いて参列できるはずです。ぜひ参考にしてみてください。

この記事を要約すると

  • 神道と仏教では死のとらえ方そのものが異なり、仏式が故人の成仏を願う儀式であるのに対し、神式は故人の御霊を家の守り神として迎える儀式です。この根本的な違いから、葬儀を司る宗教者や戒名・諡、葬儀を行う場所まで、すべて異なります。
  • 参列者として最も注意したいのが当日の作法です。神式では焼香の代わりに榊を捧げる玉串奉奠を行い、拝礼は音を立てない忍手での二礼二拍手一礼が基本になります。数珠は持たず「成仏」「供養」「ご冥福」といった仏教由来の言葉も使わないよう気をつけましょう。
  • 香典袋は蓮の柄がない無地のものを選び、表書きは「御玉串料」とするのが基本で、金額の相場は仏式と変わらず続柄に応じて包みます。葬儀後は仏式の四十九日にあたる五十日祭で忌明けを迎えるなど、その後の供養や納骨、お墓の形も仏式とは異なります。
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神道と仏教の葬式の基本的な違い

神式と仏式がここまで違うのは、死をどう受け止めるかという前提が異なるためです。ここでは、それぞれの葬式の考え方から費用まで、両者を分ける具体的な違いを見ていきましょう。

なお、神式葬儀については、以下の記事も参考にしてみてください。

関連:  神式葬儀の流れやマナー|香典袋や服装の正しい選び方を解説

葬儀に対する考え方

仏式と神式の違いは、それぞれの死生観をたどると理解しやすくなります。

仏教では、死後の捉え方が宗派によって異なります。浄土宗や天台宗では、亡くなった方は現世を離れて浄土へ向かうと考え、葬儀には、故人が浄土へ往生できるよう祈り、送り出す意味があります。

一方、浄土真宗では、亡くなるとすぐに浄土で仏になると考えますそのため、葬儀を故人を送り出すための儀式とは位置づけず、遺された人が故人を偲び、仏の教えに触れる場と捉えます。

これに対して神道では、亡くなった方はこの世にとどまり、子孫を見守る祖霊になると考えられています。神葬祭は、故人の御霊を鎮め、家の守り神として長く祀るための儀式です。

つまり、多くの仏教宗派では故人が現世を離れていくと捉えるのに対し、神道では故人の御霊がこの世にとどまると考えます。この「故人はどこへ向かうのか」という死生観の違いが、葬儀の目的や儀式、作法、故人の祀り方の違いを理解する手がかりとなります。

宗教者

葬儀を執り行う宗教者も異なります。仏式では寺院の僧侶が読経を行うのに対し、神式では神社に仕える神職が儀式を執り行います神職のなかで、葬儀全体を取り仕切る役割を担うのが「斎主(さいしゅ)」です。

僧侶が故人を仏の弟子として導くのに対し、神職は神々や祖霊に故人について奏上し、その御霊が一家の守り神となるよう儀式を執り行います。同じように宗教者が進行する葬儀でも、それぞれの役割や立場が異なることを理解しておきましょう。

亡くなったあとに授けられる名前

仏式では、亡くなった方に僧侶から「戒名」が授けられます戒名は、仏の弟子となったことを示す名前です。宗派や生前の信仰、寺院への貢献などによって位が異なり、それに応じてお布施の金額が変わることもあります。

一方、神式には戒名がなく、代わりに「諡(おくりな)」が贈られます

項目仏式神式
名称戒名諡(おくりな)
つける人僧侶神職
位によるランクある基本的にない
費用戒名料がかかることが多い原則かからない

諡は、生前の名前の下に、性別や年齢に応じた称名と「命(みこと)」を添えてつけられます。称名には、男性の「大人(うし)」や女性の「刀自(とじ)」などがあります。一定の形式に沿ってつけられるため、戒名のように位による違いは基本的になく、戒名料にあたる費用も原則として必要ありません。

戒名については、以下の記事も参考にしてみてください。

関連: 戒名のランクはどう決める?ランクごとの金額相場を紹介

葬儀を行う場所

仏式の葬儀は、寺院の本堂や自宅、斎場(葬儀会館)など、さまざまな場所で行われます。一方、神式の葬儀は、原則として神社では行わないことが大きな特徴です。神道では死を「穢れ(けがれ)」ととらえ、神聖な場所である神社に持ち込むことを避けるためです。

そのため、神葬祭は自宅や斎場、葬儀会館などで執り行うのが一般的です。神職が会場を訪れて儀式を進めますが、神社の社殿が会場になるわけではありません。仏式との違いとして、覚えておきましょう。

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葬儀にかかる費用

葬儀全体の費用は、神式だからといって特別に安くなったり、高くなったりするわけではありません。会場費や人件費など共通する費用が多いため、仏式とおおむね同じ水準と考えてよいでしょう。ただし、祭壇や宗教儀礼にかかる費用は、葬儀の形式によって異なります

葬儀費用は、形式や規模によって大きく変わります。2024年の全国調査によると、葬儀費用の平均総額は約119万円です。(参考:葬儀にかかる費用はどれくらい?|生命保険文化センター

仏式と神式で違いが出やすいのは、宗教者へ渡す謝礼です。神式で神職に渡す謝礼は「祭祀料(御祭祀料)」と呼ばれます。神職の人数や地域などによって異なりますが、15〜25万円ほどが目安です。

仏式のお布施と神式の祭祀料は、いずれも一律に金額が決められているものではありません。神式には戒名がないため戒名料はかかりませんが、神職への祭祀料は必要です。具体的な金額は、地域や神社、葬儀の規模によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

神式葬儀の費用については、以下の記事も参考にしてみてください。

関連:  神式の葬儀費用は安い?神主へのお礼の金額やお布施の書き方を解説

仏式葬儀と神葬祭の流れの違い

仏式葬儀と神葬祭は、「逝去 → 通夜 → 葬儀 → 火葬 → 葬儀後」という大きな流れこそ共通していますが、各段階で執り行う儀式の中身は大きく異なります。ここでは同じ段階ごとに、仏式と神式を並べて見ていきましょう。

なお、仏式の作法は宗派や地域によって異なり、特に浄土真宗では末期の水や引導を行わないなど、以下と作法が変わる場面があります。ここでは一般的な流れとして紹介します。

逝去後から納棺までの流れ

逝去後から納棺までは、仏式が僧侶の枕経を中心とするのに対し、神式はまず神棚に死を報告し、穢れを避ける作法から始まる点が大きく異なります

一般的な仏式では、逝去後にまず「末期の水」を取り、故人の口元を潤します。遺体を清めて北枕に安置し、枕元に線香やろうそく、樒(しきみ)などの枕飾りを整えたうえで、僧侶を招いて枕経をあげてもらいます。その後、故人に死装束を着せて棺に納めるという流れです。

対して神葬祭では、まず家の神棚や祖霊舎に故人の死を報告する「帰幽奉告(きゆうほうこく)の儀」を執り行います。このとき、神棚に白い紙を貼って一時的に閉じる「神棚封じ」を行うのが神式ならではの作法です。

神様に死の穢れが及ばないようにするため、忌明けまで閉じたままにします。続く「枕直しの儀」で遺体を北枕に安置し、白い小袖を着せて米・水・塩・酒などを供えます。次に、遺体を棺に納める「納棺の儀」へと移る流れです。

通夜と通夜祭・遷霊祭

この儀式では、仏式が読経と焼香で夜を過ごすのに対し、神式では御霊を「霊璽」へ移す遷霊祭という儀式が加わる点に違いがあります

仏式の通夜では、僧侶が読経するなか参列者が順に焼香し、故人と最後の夜をともに過ごします。通夜のあとには、弔問客をもてなす「通夜振る舞い」の席を設けるのが一般的です。

神式の葬儀で通夜にあたるのが「通夜祭」と「遷霊祭(せんれいさい)」です。神職が祭詞を奏上し、参列者が玉串を捧げます。続く遷霊祭は神式独特の儀式で、故人の御霊を遺体から「霊璽(れいじ)」へ移すためのものです。

本来は室内の明かりを消し、暗闇のなかで厳かに行いますが、現在は通夜祭に続いて一連の流れで行うことが多く見られます。

通夜祭については、以下の記事も参考にしてみてください。

関連: 神式のお通夜に呼ばれたら|通夜祭の流れや参列の作法・服装や香典のポイントを解説

葬儀・告別式と葬場祭

葬儀・告別式においては、仏式が読経と焼香・戒名の授与で故人を弔うのに対し、神式は祭詞奏上と玉串奉奠で執り行う点が異なります

仏式の「葬儀・告別式」では、僧侶が読経して故人を弔い、参列者が焼香します。弔辞の奉呈や弔電の紹介が行われ、故人には戒名(宗派によっては法名)が授けられます。仏式葬儀の中心となる場面です。

一方、神式において葬儀・告別式にあたるのが「葬場祭(そうじょうさい)」で、神葬祭の中心となる儀式です。弔辞の奉呈や弔電の紹介、神職による祭詞奏上、参列者による玉串奉奠などを執り行います。焼香に代わって玉串奉奠を行うため、奉奠の作法を事前に把握しておきましょう。

火葬時の儀式

火葬時においては、火葬前に儀式を行う点は同じですが、仏式が読経と焼香で送るのに対し、神式は祭詞奏上と玉串奉奠で送る点に違いがあります

仏式では、出棺後に火葬場へ移り、炉に納める前に炉前で僧侶が読経し、参列者が焼香します。火葬を終えると、遺族が箸で遺骨を骨壺に納める「骨上げ(収骨)」を行います。

神式で同じ場面にあたるのが「火葬祭」です。炉に納める前に神職が祭詞を奏上し、参列者が玉串を捧げてから火葬に移ります。読経・焼香ではなく祭詞と玉串奉奠で執り行うのが、神式の特徴です

火葬後の儀式(還骨法要と帰家祭)

火葬後の儀式においては、仏式が還骨法要と精進落としで締めるのに対し、神式は身を清めてから帰家祭を行い、直会で締める点が異なります

仏式では、火葬後の遺骨を自宅などに迎え、還骨法要(還骨勤行)を営みます。近年は、本来死後7日目に行う初七日法要を、この日に繰り上げて一緒に行うことも増えました。その後、僧侶や参列者をもてなす「精進落とし」の会食を設けます。

対して神式では、火葬後に自宅へ戻ると、塩や手水で身を清めてから「帰家祭(きかさい)」を行います。帰家祭は、葬儀が滞りなく終わったことを霊前に奉告する、還骨法要にあたる儀式です。その後、神饌(お供え物)を参列者でいただく「直会(なおらい)」を営みます。

直会は、精進落としにあたる会食で、神様に供えたものを分かち合うことに意味があります。

葬儀全体の流れは、以下の対応表で見ると仏式との違いがつかめるでしょう。

段階仏式神式(神葬祭)
安置~納棺末期の水・枕経・納棺帰幽奉告の儀・枕直しの儀・納棺の儀
通夜通夜(読経・焼香)通夜祭・遷霊祭
葬儀・告別式葬儀・告別式葬場祭
火葬炉前で読経・焼香火葬祭
葬儀後還骨法要・初七日・精進落とし帰家祭・直会

香典の準備方法の違い

当日の作法と並んで気をつけたいのが、香典の整え方です。袋の柄、表書きの言葉、名前の書き方、そして包む金額まで、神式ならではの決まりをひとつずつ確認します。

香典袋の種類・水引

神式と仏式の香典袋の選び方の違い

香典袋(不祝儀袋)は、神式と仏式で選び方が異なります。神式では、白無地の袋を選ぶのが基本です。仏式で使われる蓮(はす)の花が印刷された袋は仏教専用なので、神式では使わないよう注意しましょう。

水引は、双銀(そうぎん)・双白(そうはく)・黒白のものを選びます結び方は、一度きりを意味する「結び切り」です。コンビニや文具店で「御霊前」用として売られている袋には、蓮柄のものが混ざっています。購入時に柄の有無を必ず確かめておくと安心です。

香典袋の表書き

神式と仏式の香典袋の書き方の違い

表書きの記載も、宗教によって変わります。神式では「御玉串料(おんたまぐしりょう)」が最も一般的です。ほかにも「御榊料(おんさかきりょう)」「御神前」などを使います。仏式で使う「御仏前」は、故人が仏になっていることを前提とした言葉なので、神式では用いません。

「御霊前」は神式でも使え、仏式でも多くの宗派で使います。ただし、宗派・宗教によっては使わない場合もあります蓮柄の袋に「御霊前」と書くと仏式仕様になるため、袋は必ず無地を選びましょう。文字は薄墨の筆ペンで書くのが、弔事のならわしです。

香典袋への名前の書き方

仏式と神式の香典袋の名前の書き方の違い

名前の書き方は、基本的に仏式と神式で違いはありません表書きの下、水引の中央下に書くのは、自分のフルネームです。

夫婦や会社の同僚など複数人でまとめて出す場合は、目上の人を右にして連名にします。また、代表者名の左に「外一同」と添え、別紙に全員の氏名を書いてなかに入れる方法もあります。

中袋があるタイプでは、表面に旧字体で「金〇萬円」と金額を、裏面に住所と氏名を書きましょう。受け取った側が誰からいくらだったかを整理しやすくするためのマナーです。宗教を問わず、この点は共通しています。

香典として包む金額相場

包む金額の相場は、宗教によって変わりません。仏式と同様に「故人との関係の深さ」で決まります神式だから多い・少ないということはありません。

続柄による金額の違いは、次のとおりです。

故人との関係金額の目安
祖父母1万〜5万円(年齢が上がるほど高め)
3万〜10万円
兄弟姉妹3万〜5万円
会社関係・友人・近隣3千〜5千円

今回のように配偶者の祖父(義理の祖父)へ包む場合、40代であれば1〜3万円あたりがひとつの目安です。ただし、金額は地域や家のしきたりで差が出やすく、親族間で足並みをそろえるのが無難です。特に配偶者側の親族として参列するなら、配偶者や義理の家族に相場を確認しておくと失礼がありません。

なお、香典に新札をそのまま入れるのは「不幸を予期していた」印象を与えるため避けます。新札しかない場合は、一度折り目をつけてから入れましょう。4や9を避ける配慮も、仏式と共通です。

玉串料については、以下の記事も参考にしてみてください。

関連: 玉串料とは?神式の葬儀での相場・香典との違い・封筒の書き方や渡し方を解説

参列時の作法・マナーの違い

ここからは、参列時の作法・マナーの違いを解説します。焼香に代わる作法から拝礼、持ち物、服装、かける言葉まで、仏式との違いを具体的に見ていきましょう。

焼香と玉串奉奠

故人を弔うために参列者が行う作法も、仏式と神式で異なります。仏式で行われる「焼香」は、抹香をつまんで香炉にくべる作法です。一方、神式では、榊(さかき)の枝に紙垂(しで)をつけた「玉串」を神前に捧げますこの作法を「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」と呼びます。

焼香が香をたいて故人を供養する行為であるのに対し、玉串奉奠は、玉串に自分の心を託して神前に捧げる儀式です。神葬祭では焼香を行わないため、参列する際は玉串奉奠の基本的な手順を確認しておきましょう。

合掌と二礼二拍手一礼

神式と仏式との拝礼の作法の違い

拝礼の作法も、仏式と神式では大きく異なります。仏式では手を合わせて「合掌」するのに対し、神式では、神社参拝と同じ「二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)」が基本です。二度深く頭を下げ、二度拍手をし、最後にもう一度深く礼をします。

ただし、葬儀などの弔事では、拍手の際に音を立てない「忍手(しのびて)」で拝礼します。両手を打ち合わせる直前で止め、音を鳴らさずに拍手の動作だけを行うのが作法です。通常の神社参拝のように音を鳴らすと場にそぐわないため、玉串奉奠の際は必ず忍手で拝礼しましょう。

数珠など持ち物

数珠は仏教の仏具であり、神道の儀式では使用しませんそのため、神式の葬儀には数珠を持参せず、手にもかけないのが基本です。仏式の葬儀に参列する機会が多い方は、習慣で持って行かないよう注意しましょう。

一方、香典(不祝儀袋)や、香典を包む袱紗(ふくさ)は神式でも使用します。基本的な持ち物は仏式と共通しますが、数珠は必要ないと覚えておきましょう。

服装のマナー

神式葬儀だからといって、特別な服装を用意する必要はありません。仏式葬儀と同じ喪服で参列して問題ありません

男性は、ブラックスーツに白いワイシャツを着用し、黒のネクタイ・靴下・靴を合わせます。女性は、黒のワンピースやアンサンブルなどのブラックフォーマルを着用し、光沢のない黒いバッグや靴を選びましょう。

華美なアクセサリーや毛皮、ワニ革・ヘビ革など殺生を連想させる素材、光沢の強い小物は避けます。こうした服装の基本的なマナーは、葬儀の宗教形式を問わず共通です。

関連: 家族葬の服装は?身内だけなら普段着OK?持ち物やマナーも解説

お悔やみの言葉・避けたい言葉

神式葬儀では、お悔やみの言葉にも注意が必要です。「ご冥福をお祈りします」「成仏」「供養」「往生」などは、仏教に由来する言葉です。故人が仏になることを前提とした表現のため、神式の場では避けましょう。

神式では、故人の御霊が安らかであることを願い、「御霊(みたま)のご平安をお祈りいたします」などと伝えます。とっさに「ご冥福を」と口にしてしまわないよう、あらかじめ適切な言葉を確認しておくと安心です。

なお、「重ね重ね」「たびたび」など、不幸が繰り返されることを連想させる忌み言葉を避けるのは、仏式と神式に共通するマナーです。

葬儀後の供養の違い

葬儀を終えた後の追悼の営みにも、仏式と神式でさまざまな違いがあります。節目となる儀式の名称をはじめ、納骨の時期、お墓の形式、自宅で故人を祀る場所など、葬儀後の流れも仏式とは異なります。

霊祭と法要

葬儀後に行う追悼行事は、仏式と神式で名称や考え方が異なります。仏式では、初七日や四十九日、その後の年忌法要などの「法要」を営みます。

一方、神式で行うのは「霊祭(れいさい/みたままつり)」です。亡くなった日から十日ごとに、十日祭、二十日祭と続き、その後は五十日祭、百日祭、一年祭を行います。さらに、三年祭や五年祭など、節目ごとに霊祭を営みます。

なかでも五十日祭は、仏式の四十九日にあたる、忌明けの重要な節目です。

納骨を行う時期

納骨の時期も、忌明けの節目に合わせて異なります。仏式では、四十九日法要に合わせて納骨するのが一般的です。

一方、神式では、忌明けにあたる五十日祭に「埋葬祭」を行い、納骨することが多くあります地域や家によっては、一年祭に合わせて納骨する場合もあります。ただし、納骨の時期に絶対的な決まりはありません。墓地の管理者や神職、家族と相談しながら決めましょう。

墓石

神式のお墓は、外見こそ仏式のお墓とよく似ていますが、墓石の形や刻む文字などに違いがあります。神式の墓石では、竿石と呼ばれる最上部の縦長の石を四方から削り、先端を細くとがらせた形が多く見られます。これは、三種の神器のひとつである剣をかたどったものといわれています。

墓石には「〇〇家之墓」ではなく、「〇〇家奥津城(おくつき)」などと刻むのが神式の特徴です。故人の名前には戒名ではなく諡を用います。

また、お参りの際は線香をあげず、玉串や榊、米、塩、水などを供えます。

関連: 葬式をしない・お墓を建てない場合の供養方法や費用、注意点を解説

御霊舎と仏壇

自宅で故人や先祖を祀る場所も、仏式と神式では名称や形が異なります。仏式では位牌を仏壇に安置しますが、神式では霊璽(れいじ)を納める「祖霊舎(それいしゃ)」または「御霊舎(みたまや)」を用います

祖霊舎は、白木の風合いを生かした簡素なつくりが一般的です。これは、清らかさや飾り気のない姿を大切にする神道の考え方を表しているとされています。また、神様を祀る神棚とは別に設けるのが基本です。

葬儀後は、五十日祭の忌明けを迎えた後、霊璽を祖霊舎に納めます。これにより、故人の御霊を祖霊として祀っていきます。

神道と仏教の葬式の違いを押さえれば落ち着いて参列できる

神道と仏教の葬式は、故人を見送る意味や作法が異なります。仏式葬儀の意味は宗派によって異なりますが、神葬祭は故人の御霊を鎮め、祖霊として祀るための儀式です。

神式では「玉串奉奠」を行い、音を立てない「忍手」で二礼二拍手一礼をします数珠は使用せず、「ご冥福」「成仏」「供養」など仏教由来の言葉も避けましょう。香典袋には蓮の模様がないものを選び、表書きは「御玉串料」とするのが一般的です。

不安な点は、家族や親族、葬儀社に事前に確認しておくと、当日も落ち着いて参列できます。

なお、弊社では仏教形式・神道形式にも対応しており、価格を抑えたプランパックでの葬儀をご用意しています。参列人数に応じた広さの式場で、現代に合わせたシンプルな葬儀を行えます。依頼・相談は24時間365日受け付けているので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。

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