家族が亡くなる時間は予測できず、夜間に危篤や死亡の連絡を受けることもあります。突然の悲しみのなかで、何から手を付ければよいのかわからず、途方に暮れてしまう方も少なくありません。
今回は、夜中に病院で家族が亡くなったときに遺族がまずやるべきことを解説します。やることの流れや注意点もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事を要約すると
- 夜中に病院で家族が亡くなったら、医師の死亡確認ののちすみやかに葬儀社を手配し、ご遺体を搬送する必要があります。病院の霊安室の収容数には限りがあるため、数時間ほどで安置場所までの搬送を求められるのが一般的です。
- 葬儀社の手配と並行して、時間帯に配慮しながら親族や菩提寺、関係各所などへの連絡も行います。死亡届の提出までには7日間の猶予があり、葬儀社が代理で行ってくれるケースも多いため、焦らずに行動しましょう。
- 夜中に葬儀社を呼んだ場合は深夜料金が加算されることがありますが、はじめから葬儀プランの詳細まで決定する必要はありません。場合によっては搬送のみの依頼や、あとから葬儀社を変更できることもあるため、故人や遺族の意向に沿う葬儀ができるよう努めましょう。
夜中に病院で亡くなったらまずやること
夜中に家族が病院で亡くなった場合は、医師による死亡確認ののち、死亡診断書の作成が行われます。死亡診断書の作成と並行してまず遺族が行わなければならないのは、葬儀社を手配し、ご遺体を病院から搬出する段取りを進めることです。
病院の霊安室の収容数には限りがあります。そのため病院の方針や空きベッドの状況次第ではありますが、ご臨終から数時間ほどで病院から安置場所までの搬送を求められるのが一般的です。寝台車の到着には通常1~2時間ほどかかることが多いため、迅速に準備を進める必要があります。
葬儀社の手配のポイントを知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
なお、弊社は24時間365日・全国対応しておりますので、いつでもご相談ください。ご相談・お見積もりだけのお問い合わせも受け付けております。
必要なものに厳選し、価格を抑えたセットプランでの葬儀でお手伝いいたします。
全国から葬儀場を探す
※サービスサイトに移動します。
夜中に病院で亡くなった場合の一般的な流れ
家族が夜中に病院で亡くなった場合、遺族は一般的に以下の流れで対応を行います。
- 医師の確認と死亡診断書の受領
- ご遺体の搬出・葬儀社の手配
- 末期の水
- エンゼルケアの実施
- 親族へ連絡
- 菩提寺へ連絡
- 勤務先や関係各所への連絡
- 具体的な葬儀プランの決定
- 死亡届・火葬許可申請書の提出
それぞれ具体的に説明していきます。
医師の確認と死亡診断書の受領
病室で医師による死亡確認が行われたら、死亡診断書を受領します。病院の場合は夜間でも当直の医師がおり、心肺停止や脳機能の停止などを確認後、その場で死亡を宣告します。
死亡の確認後は、数時間ほどで死亡診断書を発行してもらえるのが一般的です。しかし病院によっては、押印などの事務処理の都合上、朝になってからの対応になることもあります。
死亡診断書を受領したら、氏名や生年月日などの記載内容に誤りがないか必ず確認し、大切に保管しましょう。
死亡診断書は、一般的に死亡届と一体になっており、役所での手続きや火葬許可をもらう際に必要となります。原本は役所で回収されてしまううえ、年金や保険、金融機関などへの手続きの際にもコピーが求められるため、多めにコピーを取っておくと安心です。
ご遺体の搬出・葬儀社の手配
当直医に死亡診断書を作成してもらうのと並行して、ご遺体を病院から搬送するための葬儀社を手配します。
多くの葬儀社は24時間365日対応しているため、深夜でも遠慮せず、希望する葬儀社へ連絡しましょう。依頼先の候補がなく、自分で探す時間や気力がない場合は、病院から紹介された葬儀社に搬送を依頼する方法もあります。
ご遺体の安置先は、自宅のほか、葬儀社や火葬場の安置室などから選べます。自宅に安置すると、故人との最後の時間をゆっくり過ごせる一方、十分なスペースを確保できない場合や、保冷管理が難しい場合もあります。
外部の安置室は設備が整っていますが、利用料がかかるほか、希望する時間にいつでも面会できるとは限りません。それぞれのメリットとデメリットを踏まえ、家族の希望や自宅の状況に合った安置場所を選びましょう。
なお、弊社の家族葬プランでは、会館でのご安置を3日分まで、あらかじめセットプラン料金内に含んでおりますのでご安心ください。
末期の水

葬儀社の手配と並行して、末期の水(まつごのみず)や死に水などと呼ばれる儀式を行います。末期の水とは、遺族や親族が故人の口元を水で湿らせることで、故人の喉を潤し、安らかにあの世へ旅立てるように祈る儀式です。
ガーゼや脱脂綿、割りばしなどを使用し、血縁関係の近い順に故人の唇を湿らせていきます。ただし宗教や宗派、病院の方針によっては行わないケースもあるため注意しましょう。
エンゼルケアの実施
末期の水を終えた後は、看護師などがエンゼルケアを行うことがあります。エンゼルケアとは、故人の身体を清め、腐敗の進行や感染症のリスクを抑えるとともに、死化粧を施して生前の姿に近づける処置です。故人の尊厳を守ることを目的としています。
エンゼルケアの内容は病院によって異なります。病院の方針や人員体制などにより、医療器具の取り外しや最低限の清拭にとどまる場合もあれば、遺族がケアの一部に参加できる場合もあります。
ご遺体を丁寧に整えることは、遺族が故人の死を受け止めるための心のケアにもつながるとされています。身支度を終えた後は、病院内の霊安室へ移動するのが一般的です。
親族へ連絡
葬儀社の手配や故人の身支度と並行して、親族へ訃報を伝えます。同居している家族や特に親しい親族には、深夜であっても、できるだけ早く連絡しましょう。また、「何かあったらすぐに知らせてほしい」と事前に頼まれていた親族にも、夜中のうちに連絡して差し支えありません。
それ以外の親族には、朝になってから連絡するのが一般的です。普段あまり付き合いのない親戚であれば、葬儀の日程が決まってから知らせてもよいでしょう。
ただし、訃報を伝えるタイミングの考え方は、地域や家の慣習によって異なります。連絡が遅いと受け取られる可能性もあるため、誰にすぐ知らせるべきかを家族で確認しておくと安心です。
親戚が多い場合、同居家族や喪主だけですべての人へ連絡するのは大きな負担になります。そのようなときは、親族の一人に連絡役を依頼し、ほかの親戚へ伝えてもらう方法もあります。
菩提寺へ連絡
菩提寺がある方は、朝まで待ってから先方へ連絡し、枕経の依頼や葬儀の日程を打診します。先方に迷惑のかかりにくい朝9時以降をめどに連絡を入れるとよいでしょう。
菩提寺への葬儀日程の打診は、葬儀社との打ち合わせ後に行うこともあります。特に都心部では火葬場の予約を取りにくい傾向があるため、火葬日時から逆算して予定を組むことも多々あります。
菩提寺がない方で宗教儀式を希望する場合は、葬儀社へ依頼してお寺を紹介してもらいましょう。
なお、弊社では全国一律価格でお坊さんのご手配を承っております。お布施には、「読経代」「戒名代」「御車代」が含まれており、葬儀後に檀家になる必要もありませんので、安心してご依頼いただけます。
勤務先や関係各所への連絡
遺族の勤務先や故人の友人関係などの関係各所へは、朝になってから連絡を入れます。
上司には会社の始業時間になってから直接電話で説明し、チームメンバーにはチャットやメールで連絡するのもひとつの方法です。忌引きの手続き方法など不明な点があれば、あわせて上司に確認しておきましょう。
身内のみでの葬儀を希望するときは、訃報とともにその旨を伝えておくとスムーズです。その場合、友人関係へは葬儀後に訃報を知らせるケースもあります。
具体的な葬儀プランの決定
葬儀社と具体的な葬儀プランについて話し合うのは、翌朝以降が一般的です。葬儀の形式や規模、故人をどのように見送りたいか、予算はいくらかなど、家族で大まかな希望を整理しておきましょう。
現在は、従来の一般葬に加え、さまざまな葬儀形式があります。たとえば、家族や親族を中心に行う家族葬、通夜を省いて1日で行う一日葬、火葬場で簡単なお別れの時間を設ける火葬式、儀式を行わず火葬のみで見送る直葬などです。
それぞれの特徴は以下の記事で詳しく解説しています。内容を比較し、家族が納得できる葬儀プランを選ぶための参考にしてください。
死亡届・火葬許可申請書の提出
死亡届や火葬許可申請書(死体埋火葬許可申請書)は、夜中に慌てて役所の時間外窓口へ提出する必要はありません。
死亡届の提出期限は、死亡の事実を知った日から7日以内です。また、夜間に書類を提出しても、火葬許可証は後日交付となる自治体が多く、再び役所へ出向かなければならない場合があります。一般的に、火葬許可申請書には火葬場や火葬日時などを記入するため、火葬場を予約し、葬儀の日程を決めてから手続きを進めます。
死亡届と火葬許可申請書の提出や、火葬許可証の受け取りは、葬儀社が代行してくれることも少なくありません。まずは焦らずに葬儀社へ相談し、葬儀の内容や今後の手続きを確認しましょう。
なお、弊社では各葬儀プランのいずれにも火葬許可の手続き代行が、セットプラン料金内に含まれておりますので、ご安心ください。
夜中に病院で亡くなった時の費用
夜中に病院で亡くなった場合、葬儀社によっては深夜の割増料金がかかる場合があります。深夜料金は夜の22時ごろから翌朝の6時ごろまで設定されていることが多く、3,000~4,000円程度の料金が加算される傾向があります。依頼時によく確認しておきましょう。
搬送の基本料金については、ご遺体の搬送距離によって費用が変わるのが一般的です。距離ごとの搬送料金の目安は以下のとおりです。
| 搬送距離 | 料金の目安 |
|---|---|
| 10km以内 | 1万~2万円 |
| 30km以内 | 2万~3万円 |
| 上記以上 | 10kmあたり3,000~5,000円加算 |
上記のほかに、人件費などが加算される場合もあります。葬儀プランを契約する場合は、50km程度までの搬送費用がプラン料金に含まれていることも少なくありません。搬送だけを依頼する場合は、病院や安置先に近い葬儀社を選ぶことで、費用を抑えられる可能性があります。
また、病院で亡くなった場合は、入院費用の精算も必要です。支払いのタイミングは、当日または後日など病院によって異なるため、手続き方法とあわせて確認しておきましょう。
夜中に病院で亡くなった場合の注意点
夜中に家族が病院で亡くなった際には、以下の点に注意が必要です。
- 連絡する時間帯に配慮する
- 自家用車などでのご遺体の搬送は慎重に判断する
- ご遺体の搬出時に葬儀プランを決める必要はない
連絡する時間帯に配慮する
まずは訃報を連絡する時間帯に配慮しましょう。以下のとおり、相手によって連絡に適した時間帯が異なります。
| 臨終後すぐに連絡するべき相手 | 同居家族身内葬儀社ごく親しい親戚前もって連絡を依頼されていた親戚 |
| 朝を待って連絡するべき相手 | 一般的な親戚菩提寺勤務先友人関係 |
| 後日の連絡が適した相手 | 葬儀に呼ばない友人・知人関係 |
上記を目安にしたうえで、故人の遺志や遺族の方針、地域の風習などに従って連絡しましょう。
自家用車などでのご遺体の搬送は慎重に判断する
葬儀社を利用せず、遺族が自分でご遺体を搬送する場合は、慎重な判断が必要です。
遺族が所有する自家用車でご遺体を搬送すること自体は、法律上問題ありません。しかし、体液が漏れるといった衛生上のリスクがあるほか、遺族に大きな精神的・肉体的負担がかかるため、おすすめできません。
一方、料金を受け取ってご遺体を搬送できるのは、「8ナンバー」と呼ばれる特種用途自動車です。一般の貨物用トラックで有償搬送したり、タクシーやバスなどの旅客運送車両を使用したりすることは、法律で認められていません。
病院から早めの搬送を求められた場合や、依頼する葬儀社が決まっていない場合でも、自家用車で安易に搬送するのは避けましょう。葬儀社を比較してから決めたいときは、まず複数社に連絡し、搬送のみを依頼した場合の見積もりを確認することをおすすめします。
ご遺体の搬出時に葬儀プランを決める必要はない
ご遺体を病院から搬送する段階で、具体的な葬儀プランまで決める必要はありません。
葬儀社へ連絡すると病院で打ち合わせを行いますが、まずは搬送先や安置場所など、早急に決める必要があることだけを確認すれば問題ありません。葬儀の形式や規模、具体的なプランについては、翌朝以降に落ち着いて検討できます。
また、搬送を依頼した葬儀社とは別の葬儀社に、葬儀を依頼できる場合もあります。時間に余裕がなく搬送を急ぐときは、ひとまずご遺体の搬送と安置だけを依頼し、その後に改めて葬儀社やプランを比較するのもひとつの方法です。
故人のお見送りで後悔しないためにも、希望があれば積極的に葬儀社に相談してみましょう。
夜に病院で亡くなった場合も慌てず行動し、故人を見送ろう
夜中に病院で家族が亡くなった場合は、すみやかに葬儀社を手配し、ご遺体の搬送準備を進めなければなりません。葬儀に至るまでの基本的な流れは昼間亡くなった場合と同じですが、葬儀社によっては深夜対応の割増料金がかかることがあります。
搬送時点では、葬儀プランの詳細まで決定する必要はありません。プランの決定は翌朝以降でもよく、場合によっては葬儀社を変更できることもあります。まずは落ち着いて行動し、なるべく希望に近い形で故人を見送りましょう。
弊社では、価格を抑えたプランパックでの葬儀をご用意しています。参列人数に応じた広さの式場で、現代に合わせたシンプルな葬儀を行えます。依頼・相談は24時間365日受け付けているので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。
全国から葬儀場を探す
※サービスサイトに移動します。
