葬儀の準備

葬儀の種類には何がある?一般葬や家族葬から一日葬、直葬まで解説

葬儀の種類には何がある?一般葬や家族葬から一日葬、直葬まで解説

「一般葬や家族葬って何が違うの?」「どの形式が自分に合っているのか分からない…」と迷う方も多いのではないでしょうか。葬儀と一口にいっても、実はさまざまな形式があります。

この記事では、現代のスタンダードな「一般葬」「家族葬」をはじめ、「一日葬」「直葬」について詳しく解説しています。さらにイレギュラーの葬儀スタイルや宗教別の違いなどについても、わかりやすく整理します。

この記事を要約すると

  • 現代の葬儀で多く選ばれているのは「一般葬」と「家族葬」の2つです。「一般葬」は参列者が多い従来型の葬儀スタイル、「家族葬」は少人数で静かに見送る葬儀スタイルです。
  • 時間や参列者の範囲を制限して、よりコンパクトな葬儀を行いたい場合、「一日葬」「直葬」が選ばれます。通夜を省略し、葬儀・告別式のみを行うのが一日葬、通夜も告別式も行わないのが直葬です。
  • 故人の立場や状況に応じ、社葬・合同葬・密葬・お別れ会などが選ばれることもあります。また市民葬・区民葬や福祉葬など、公的な支援によって行われる葬儀もあります。さらに、遺体ではなくお骨で行う骨葬や、本人が存命中に行う生前葬といった形式も存在します。
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現代の葬儀のスタンダードは「一般葬」と「家族葬」

葬儀の種類にはさまざまな形式がありますが、現代において特に多く選ばれているのは 「一般葬」と「家族葬」 の2つです。

かつては親族や近隣住民、仕事関係者など幅広い人が参列する「一般葬」が主流でした。近年では、核家族化や高齢化、価値観の変化や新型コロナなどさまざまな要因によって、家族やごく近しい人のみで行う「家族葬」が増えています。

まずは、この2つの違いを理解しましょう。

関連: 家族葬と一般葬の違いが丸わかり|費用や流れ、選び方を解説

一般葬家族葬
参列者数の目安数十名〜百名以上10〜30名程度が中心
参列者範囲親族・近所・友人・仕事関係者など幅広い家族やごく近しい親族・友人のみ
費用感(宗教者謝礼・飲食接待費含まず)100~200万円程度(他社一般葬プラン)43万8,900円〜(税込)弊社家族葬プラン
所要日数2日間(通夜+告別式)2日間(通夜+告別式)または簡略化した1日
向いている人故人が社会的に関わりが広い参列希望者が多い故人や家族の希望でゆっくり見送りたい費用を抑えたい

一般葬とは?

一般葬とは、従来から広く行われてきた標準的な葬儀の形式です。親族だけでなく、近隣住民や友人、仕事関係者など幅広い人が参列できるため、社会的なお別れの場としての役割があります。

特徴

ほとんどの一般葬では、通夜と告別式を2日間かけて行います。参列者が多いため、弔問・香典返し・挨拶など儀礼的な部分が重視されます。

費用相場

一般葬の費用は、100~200万円程度が相場です。葬儀の費用は、葬儀社のプランに加え、宗教者への謝礼と飲食接待費・返礼品、火葬費用などが必要です費用の内訳と具体的な金額の目安は以下の通りです。

葬儀社一般葬プラン100~200万円程度
宗教者謝礼10万円~50万円
飲食接待費(通夜ぶるまい・精進落とし等)10万円~30万円(一人当たり3000円~5000円)
返礼品一人当たり3000円~5000円(いただいた香典の⅓~半額)
火葬無料~9万円公営・民営、または地域によって異なる

葬儀の会場・規模、宗派によって大きく変動します。一般葬は参列者が多い分、香典収入も見込めるのが他の葬儀と異なる点です

参列者の範囲

一般葬の参列者の範囲は以下の通りです。葬儀によっては数百名となることもあります。

  • 家族・親族
  • 故人の友人・知人
  • 遺族の友人・知人
  • 会社関係者・取引先
  • 近所の方々
  • その他故人とゆかりのある方

一般葬のメリット・デメリット

一般葬のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 多くの方に故人とのお別れの機会を提供できる
  • 社会的な体裁を保つことができる
  • 香典収入により実質的な負担を軽減できる場合がある
  • 地域の慣習や伝統に沿った形で行える

デメリット

  • 費用が高額になりがち
  • 参列者への対応で遺族の負担が大きい
  • 準備に時間と手間がかかる
  • 会場の確保が困難な場合がある

一般葬が向いているケース

一般葬が向いているのは以下のようなケースです。

  • 故人が社会的に広く知られていた
  • 地域のコミュニティで重要な役割を果たしていた
  • 会社の経営者や管理職だった
  • 多くの弔問客が予想される
  • 地域の慣習を重視したい

家族葬とは?

家族葬は、家族やごく近しい親族・友人のみで行う小規模な葬儀です新型コロナの流行以降、一気に広まった形式で、現在では都市部を中心に多く選ばれています。

特徴

こぢんまりとした規模で行うのが特徴です。通夜・告別式を行う点は一般葬と変わりません。参列者が10〜30名程度に絞るため、静かで落ち着いた雰囲気になります。

費用相場

家族葬の費用は、30~100万円程度が相場です。葬儀の費用には、葬儀社のプランに加えて宗教者への謝礼、飲食接待費・返礼品、火葬費用などが必要となります

費用の内訳と具体的な金額の目安は以下の通りです。

葬儀社家族葬プラン43万8,900円(税込)弊社家族葬プラン
宗教者謝礼10万円~50万円
飲食接待費(通夜ぶるまい・精進落とし等)10万円~30万円(一人当たり3000円~5000円)
返礼品一人当たり3000円~5000円(いただいた香典の⅓~半額)
火葬無料~9万円公営・民営、または地域によって異なる

家族葬は規模が小さい分、会場費や接待費を抑えられ、費用は比較的コンパクトになるのが特徴です。

参列者の範囲

家族葬の参列者は一般的に10~30名程度となることが一般的です。参列の範囲は以下の通りです。

  • 家族(配偶者・子・孫など)
  • 親族(兄弟姉妹・甥姪・いとこなど)
  • 故人と特に親しかった友人など

関連: 家族葬はどこまで参列すべき?選定基準とマナーを徹底解説

家族葬のメリット・デメリット

家族葬のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 家族だけでゆっくり故人とお別れできる
  • 一般葬と比較して費用を抑えられる
  • 参列者への対応に追われることなく、心を込めて見送れる
  • 準備や手続きの負担が軽減される
  • 故人の人柄に合わせた自由な演出がしやすい

デメリット

  • 参列できなかった方から後日弔問を受ける可能性がある
  • 香典収入が少ないため、実質負担が重い場合もある
  • 故人の交友関係によっては「なぜ呼ばれなかったのか」と誤解を招く恐れがある
  • 地域によっては理解が得られにくい場合もある

関連: 家族葬のメリット・デメリット|注意点と後悔しない選び方

家族葬が向いているケース

家族葬が向いているのは、以下のようなケースです。

  • 身内だけで静かに故人を送りたい
  • 故人が高齢で交友関係が限られている
  • 遺族の体力的・精神的な負担を軽減したい
  • 葬儀費用を抑えたい
  • 故人が「家族だけで見送ってほしい」と希望していた
  • 遺族が少人数

家族葬については以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はご確認ください。

関連: 家族葬とは?費用・メリット・注意点やマナーも解説

よりコンパクトな葬儀なら「一日葬」「直葬」

近年、葬儀の形式はさらに簡略化される傾向があります。「一般葬」や「家族葬」に比べて短期間・小規模で行えるのが 「一日葬」 と 「直葬(火葬式)」 です。費用を抑えたい、または宗教儀式にこだわらない人の間で選ばれるケースが増えています。

関連: 一日葬と直葬(火葬式)の違いは?選び方や注意点を解説

一日葬直葬(火葬式)
参列者数の目安家族・親族・ごく近しい友人ほぼ家族のみ
参列者範囲10~20名程度が多い参列者なし〜数名程度(数名規模)
費用感32万8,900円(税込)弊社1日葬プラン8万6,900円(税込)弊社直葬プラン
174,900円(税込)弊社火葬式プラン
所要日数1日(告別式のみ)半日程度(火葬のみ)
向いている人高齢で参列者が少ない/準備の負担を軽くしたい/費用を抑えたいとにかく簡素にしたい/参列者がほとんどいない/費用を最小限にしたい

一日葬とは?(通夜を省略して告別式のみ)

一日葬は、通夜を省略して告別式(葬儀・告別式)と火葬のみを1日で執り行う葬儀形式ですお通夜を行わないことだけが他の葬儀スタイルとの違いで、葬儀・告別式などの宗教儀式などは同様に行います。

特徴

通夜を行わず、告別式のみを1日で行う葬儀形式です。通常は家族やごく近しい人のみが参列して行われます。

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費用相場

一日葬の費用は30~50万円台が相場です葬儀の費用には、葬儀社のプランに加えて宗教者への謝礼、精進落とし・返礼品、火葬費用などが必要となります

費用の内訳と具体的な金額の目安は以下の通りです。

葬儀社一日葬プラン32万8,900円(税込)弊社1日葬プラン
(他社一日葬プラン30~50万円程度)
宗教者謝礼10万円~30万円
精進落とし費用一人当たり3000円~8000円
返礼品会葬御礼一人当たり400円~1000円(香典返し1/3~半額)
火葬無料~9万円公営・民営、または地域によって異なる

通夜を省略するため、通夜ぶるまいの費用が不要となります。また葬儀を1日で終えられるため、遠方からの参列者の宿泊費なども抑えられます

参列者の範囲

参列者の範囲に制限はありません。一般的にコンパクトな葬儀が行われます。

  • 家族・親族が中心
  • 故人と特に親しかった友人
  • 一般的に10~20名程度の小規模な葬儀

関連: 一日葬は家族だけでも大丈夫?家族葬との違いや注意点を詳しく解説

一日葬のメリット・デメリット

一日葬のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

  • 2日間の葬儀と比べて費用を抑えられる
  • 遺族の体力的・精神的な負担が軽減される
  • 参列者の負担も少ない(1日のみの参列)
  • 高齢の参列者にも優しい
  • 準備期間が短縮できる

デメリット

  • 通夜がないため、お別れの時間が短い
  • 地域の慣習に合わない場合がある
  • 宗教者によっては対応していない場合がある
  • 参列できない方が出てくる可能性がある

関連: 一日葬のメリットとデメリットは?注意点を知って後悔しないためにやるべきことを解説

一日葬が向いているケース

一日葬が向いているのは、以下のようなケースです。

  • 遺族が高齢で体力的な負担を避けたい
  • 参列者が遠方から来る
  • 費用を抑えつつも、きちんとした葬儀を行いたい
  • 故人が「あまり手間をかけないでほしい」と希望していた
  • 平日の葬儀で参列者の都合を考慮したい

一日葬について詳しくは以下の記事で紹介しています。全体の流れや費用などを知りたい方はぜひご覧ください。

関連: 一日葬とは?流れや費用、メリット・デメリットの完全ガイド

直葬(火葬式)とは?(告別式も省略して火葬のみ)

直葬(ちょくそう)は、通夜も告別式も行わず、火葬のみで見送る最もシンプルな葬儀形式で、「火葬式」とも呼ばれます。24時間の安置期間の後、出棺し、火葬を行います。

儀式にこだわりがない、身寄りがない、葬儀の負担を軽減したいなどの理由から選ばれる葬儀スタイルです。

特徴

宗教儀式を行わず火葬のみで行うため、経済的・時間的な負担を減らせるのが大きな特徴です。葬儀の形式としては少数派であるため、親族や菩提寺の理解が得られにくい側面もあります。

最近は、火葬は家族のみで済ませた後、改めて友人・知人を招いた「お別れ会」や「偲ぶ会」を開催するケースもあります。

直葬の費用相場

直葬の費用は20~50万円程度が相場です葬儀の費用には、葬儀社のプランに加えて火葬場利用料が必要となります。費用の内訳と具体的な金額の目安は以下の通りです。

葬儀社直葬プラン86,900円(税込)弊社直葬プラン
174,900円(税込)弊社火葬式プラン
(他社直葬・火葬式プラン8.3万円~20万円代)
火葬無料~9万円公営・民営、または地域によって異なる

参列者の範囲

直葬(火葬式)の参列者の範囲は、一般的に以下のような顔ぶれとなることが一般的です。

  • 家族・親族のみ
  • 一般的に5~10名程度の最小規模

直葬(火葬式)のメリット・デメリット

直葬(火葬式)のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 最も費用を抑えられる
  • 時間的な負担が少ない(半日程度)
  • 体力的・精神的な負担が最小限
  • 宗教的な制約が少ない
  • 準備がシンプルで済む

デメリット

  • お別れの時間が非常に短い
  • 社会的な理解が得られにくい場合がある
  • 後悔する遺族もいる
  • 菩提寺との関係に問題が生じる可能性がある
  • 参列したかった方への配慮が必要

関連: 直葬のメリット・デメリットは?【失敗しないためのガイド】

直葬が向いているケース

直葬が向いているのは以下のようなケースです。

  • 経済的に余裕がない
  • 故人に身寄りが少ない
  • 故人が「葬儀は不要」と明確に意思表示していた
  • 宗教的な儀式を重視しない
  • 後日お別れ会などを予定している

直葬について詳しくは以下の記事でご紹介しています。気になる方はチェックしてみてください。

関連: 直葬とは?トラブルにならないよう費用・流れ・注意点を解説

その他の葬儀形式(社葬・合同葬・密葬・お別れ会)

一般葬・家族葬・一日葬・直葬のほかにも、状況や立場によって選ばれる葬儀形式があります。ここでは代表的なものを紹介します。

社葬|会社主催、大規模で社会的立場を示す葬儀

会社が主催して行う大規模な葬儀です。経営者や役員など、社会的立場のある人が亡くなった際に行われます。

  • 特徴:会社が主体となり、社員・取引先・関係者など多くの人が参列する
  • ポイント:社会的儀礼の意味が強く、会社のイメージや対外的な立場を示す場としての性格がある

合同葬|会社と家族が合同で行う

会社と遺族が合同で行う葬儀で、社葬と家族葬の中間的な位置づけです。

  • 特徴:会社関係者と親族が一緒に故人を見送る
  • ポイント:社葬よりも柔軟に運営でき、遺族と会社双方の希望を反映しやすい

密葬|内々で行った後、改めて「本葬」を行う

密葬は、家族や親しい友人だけで小規模に葬儀を行い、その後に一般参列者向けの「本葬」や「お別れ会」をあらためて開く形式です

  • 特徴:遺族だけで静かに見送りつつ、別日に広い交友関係の人々にお別れの場を設ける
  • ポイント:著名人や企業の経営者など、参列希望者が多くなるケースで選ばれやすい

以下の記事では、家族葬と比較しながら密葬について詳しく解説しています。密葬を検討される方はぜひ参考にしてください。

関連: 家族葬と密葬の違いを徹底比較!選ばれる理由も解説

お別れ会・偲ぶ会 …無宗教で行われるセレモニー

葬儀とは別に、後日改めて開かれるお別れの儀式です多くの場合形式は自由で、ホテルや会館で行われます。

  • 特徴:直葬や密葬と組み合わせて行われるケースが多い
  • ポイント:参列できなかった人にお別れの機会を設けられる

特殊な葬儀スタイル(骨葬・生前葬)

一般葬や家族葬ほど多くはありませんが、特殊な事情や希望によって選ばれる葬儀のスタイルもあります。代表的なのが「骨葬」と「生前葬」です。

骨葬火葬を先に行いお骨で行う葬儀

骨葬とは、遺体ではなく火葬を済ませた「お骨」で行う葬儀のことです。病気や事故などの事情でやむを得ず先に火葬を行う必要がある場合や、日程の都合で遺体を安置したまま葬儀を待つことが難しい場合に選ばれるケースがあります。

  • 特徴:遺体ではなく「お骨」で葬儀を進めるため、通常の葬儀の流れと異なる
  • 背景:医療上の理由や安置施設の都合など、特殊な事情によって選ばれる
  • ポイント:参列者の都合に合わせて日程を柔軟に組みやすいのがメリット。参列者が故人(遺体)と対面できないのがデメリット

以下の記事では、骨葬を選ばれる理由や儀式の流れなどを詳しく解説しています。骨葬を選ぶ必要がある方はぜひ参考になさってください。

関連: 骨葬とはどんなお葬式?流れやメリット・デメリットなどを解説

生前葬|本人存命中に行う葬儀

生前葬とは、本人が存命中に行う葬儀のことです。芸能人や著名人が行った例で広く知られるようになり、近年は終活の一環として行われる例もあります。

  • 特徴:本人が主役として参加し、参列者に直接感謝を伝えられる
  • 背景:自分らしい形でお別れを準備したい、または「感謝を生きているうちに伝えたい」という思いから選ばれる
  • ポイント:本人の意思を大切にできるのが魅力です。まだ一般的でないため、「縁起でもない」といった考え方など、周囲の理解を得にくい場合もある

自治体の支援制度を利用する「市民葬・区民葬」「福祉葬」

自治体を通じて利用できる葬儀には「市民葬・区民葬」と「福祉葬」があります。どちらも費用を抑えられる点は共通していますが、対象者や条件は大きく異なります

市民葬・区民葬

市民葬・区民葬は、自治体と葬儀社が提携して実施している公的サービスです。住民であれば誰でも一定の条件で利用でき、通常よりも費用を抑えられるのが特徴です。

  • 特徴:自治体が葬儀社と協定を結び、棺・霊柩車・火葬など基本的なサービスを定額で提供。市区町村ごとに利用できる内容や料金が異なる。
  • 利用条件:対象エリアの住民であること(住民票や身分証明の提示が必要)。福祉葬のように生活保護受給者に限られるものではなく、広く一般住民が利用可能。
  • 費用感東京都新宿区約20万円~大阪市約20万円~など。地域によって費用は異なる。火葬料・棺・骨壷・遺体搬送など、費用に含まれるものも自治体によって異なる
  • ポイント:あくまで「自治体推奨の割安プラン」であり、自由度はやや低い。式を簡素に済ませたい人や、できるだけ費用を抑えたい人向け。

福祉葬

福祉葬とは葬祭扶助で行われる葬儀で、生活保護葬ともいわれます。葬儀費用を負担する余裕がない方が、自治体の補助を受けて最低限の葬儀を行える制度です。自己負担なし、または最小限で済む可能性がありますが、利用には自治体の認定など一定の条件があります。

  • 特徴:火葬や遺体の搬送・安置・棺・骨壷など、葬祭扶助で補助される範囲の基本的な葬儀要素が含まれる。通常はお通夜・告別式・飲食・供花などは対象外となることが多い。 
  • 利用条件:生活保護受給者であること、扶養義務者に支援能力がないこと、故人や遺族が葬儀費用を自力で賄えないことなど。自治体によって詳細が異なる。 
  • ポイント:費用面で最も負担が軽くなる制度。申請・承認手続きが必要で、葬儀を行う前に自治体に相談し申請を済ませておくことが必須。上限額が自治体で定められており、それを超える費用は自己負担になる可能性がある。

福祉葬の利用条件や葬儀の流れなどは、以下の記事で詳しく解説しています。利用を検討されている方は、ぜひご確認ください。

関連: 福祉葬とは?利用条件やかかる費用、申請手順や葬儀の流れを解説

宗教別の葬儀の違い

日本の葬儀は、宗教によって儀礼や作法が大きく異なります。ここでは代表的な形式を紹介します。

仏式の葬儀

日本で最も一般的な葬儀形式で、多くの人が経験するのが仏式です。仏教では死を「この世から彼岸への旅立ち」ととらえ、故人が極楽浄土へ導かれることを願って葬儀が営まれます。

  • 特徴:僧侶による読経、戒名の授与、焼香などが行われる。通夜、葬儀・告別式を行うのが基本的な流れ。
  • 背景:日本人の宗教観に深く根付いており、宗派ごとに作法や読経などが異なる。
  • ポイント:僧侶の人数や儀式の内容などは宗派ごとに異なる。数珠の種類や焼香の作法など、参列者側の作法にも特徴がある。

神道式の葬儀

神道の教えに基づいて行う葬儀で、「神葬祭」とも呼ばれます。仏教と異なり、故人は祖霊(みたま)となって家や子孫を守る存在になると考えられています。

  • 特徴:神職が祝詞(のりと)を奏上し、参列者は玉串を奉奠(ほうてん)する。仏式のような読経や数珠は使わない。
  • 背景:古くから日本で行われてきたが、仏式に比べると数は少ない。
  • ポイント:服装は仏式と同じく喪服で問題なく、数珠は不要。参列時は、「冥福」「成仏」等の仏教用語は避ける。

神道式の葬儀については以下の記事で詳しく紹介しています。故人やご家族が神道の信仰を持っている場合は、ぜひご確認ください。

関連:  神式葬儀の流れやマナー|香典袋や服装の正しい選び方を解説

キリスト教式の葬儀

キリスト教の葬儀は、カトリックとプロテスタントで死生観や儀礼に違いがありますが、いずれも「復活」を信じ、神のもとに召されることを前提に営まれます。共通して行われるのは、聖書朗読・祈り・賛美歌斉唱・献花などです。

  • カトリック:死を肉体の滅びととらえ、善き行いをすれば「復活」して永遠の命を得られると考える。葬儀は故人の罪の赦しを祈る場であり、神父による聖書朗読、パンと葡萄酒の奉納、聖歌斉唱、献花などが行われる。
  • プロテスタント:死後は天国・地獄といった区分はなく、すべて神に委ねられるとされる。葬儀は故人の罪を懺悔する儀式ではなく、神に感謝を捧げ、遺族の心を慰めることが中心で、牧師による聖書朗読・祈祷・賛美歌斉唱・献花などが行われる。

キリスト教式の葬儀については以下の記事で詳しく紹介しています。故人がキリスト教徒であるといった場合は参考にしてください。

関連: キリスト教の葬儀とは?カトリック・プロテスタントの違いや参列時のマナーを解説

無宗教葬・自由葬

宗教儀礼にとらわれず、自由に行う葬儀スタイルです。死後観も特定の宗教に縛られず、故人らしい送り方や家族の思いを形にすることを重視します

  • 特徴:僧侶や神職を呼ばず、音楽や献花、故人の好きな演出などで進められる。
  • 背景:宗教にこだわらない人が増えたことや、故人らしい送り方を望むニーズから広まってきた。
  • ポイント:自由度が高い反面、進行や演出は遺族や葬儀社に委ねられるため、事前の準備が重要。

宗教にとらわれない葬儀をしたいと思っても、無宗教の葬儀はイメージしにくいものです。具体的な内容や流れなどを詳しく知りたい方はぜひ、以下の記事をぜひご覧ください。

関連: 無宗教葬儀とは?メリット・デメリットや流れ、マナーのほか注意点も解説

特殊な納骨・埋葬方法(樹木葬・海洋葬など)

「樹木葬」や「海洋葬」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。誤解されがちですが、これらは葬儀のスタイルではなく、火葬後の遺骨をどのように納骨・埋葬するかの方法です近年、従来のお墓への納骨以外にも、さまざまな選択肢が生まれています。

樹木葬とは

遺骨を墓石ではなく樹木や草花の下に埋葬する方法です墓標の代わりに樹木を植えることから「自然に還る埋葬」として注目されています。後継者問題で墓守が難しい場合や、環境に配慮したい方に選ばれるケースが増えています。

海洋葬(散骨)とは

遺骨を粉末状にし、海に撒く方法です法律上も「節度をもって行われる散骨」は認められており、近年は専門業者によるクルーズ形式の散骨も一般的になっています。「お墓を持たない」「自然に還りたい」といった希望を持つ人に選ばれることが多い方法です。

そのほかの埋葬方法

近年はほかにも、人工衛星に遺骨を搭載する「宇宙葬」、合同納骨堂に安置する「納骨堂利用」、山や空へ撒く「山林散骨」「空中散骨」など、多様な選択肢が広がっていますいずれも葬儀後の納骨方法であり、葬儀の形式とは異なる点に注意しましょう。

自分に合った葬儀を選ぶためのポイント

葬儀の種類が多様化している現代では、「どの葬儀を選べばよいのか」迷われる方も多いでしょう。ここでは、自分や故人に最適な葬儀を選ぶための判断基準をご紹介します。

費用で選ぶ

葬儀の形式による葬儀社各社のプランは以下の金額が目安です。以下の金額に、宗教者の謝礼や飲食接待費、火葬費用などが必要となります。

  • 一般葬:100~200万円程度 
  • 家族葬:30~100万円程度
  • 一日葬:30~50万円台  
  • 直葬(火葬式):20~50万円程度

葬儀の日数、宗教者の有無、飲食接待の有無、参列者の数などによって費用は大きく変わります。 

費用を最優先にする場合、直葬や一日葬に目が行きがちですが、いずれも一般的な儀式を省略したものです。一般的な葬儀のスタイルとは異なるため、親族・参列者の理解が得られないこともあります。内容をよく理解したうえで判断することが大切です。

最低限の儀式は行いたいと考える場合は、家族葬を検討すると安心です。

なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」では、全国一律価格で、必要なものに厳選したお得なセットプラン料金で、全国に家族葬をご提供しています。事前の資料請求で、特別価格でご案内しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

参列者の範囲で選ぶ

葬儀に誰を呼ぶか、参列者の数と範囲は、葬儀の規模に直結します。参列者の範囲を先に決めると、自然と形式が絞られていきます。目安は以下の通りです。  

参列者の範囲人数向いている葬儀形式
親族・友人・職場・近所など広く50名以上一般葬
親族中心で静かに10~30名程度家族葬
家族のみ/故人に身寄りが少ない数名~10名程度家族葬・一日葬・直葬

なお、参列者を想定する際のチェックポイントは以下の通りです。

  • 故人の年齢や社会的立場
  • 遺族の人間関係の広さ
  • 地域との結びつきの強さ
  • 故人の職業や社会活動

宗教・慣習で選ぶ

地域の慣習や、菩提寺との関係など、宗教的な背景も大切なポイントです。  仏式・神式・キリスト教式の違いだけでなく、地域の風習も考慮しましょう。

慣習を無視すると、菩提寺に納骨できない、親族とトラブルになるなど、問題に繋がることもあります事前の確認を必ずしておきましょう。

故人・家族の希望に合わせて選ぶ

もっとも大切なのは故人の意志と家族の気持ちです。 故人の意向については、以下のような点を生前から少しずつ話し合っておくのが理想です。

  • 宗教に対する考え方
  • 参列者の範囲や人数
  • 葬儀の規模・形式など

また、家族・親族の状況なども加味して選ぶとスムーズです。

  • 高齢の遺族がいる場合 → 一日葬や家族葬
  • 小さな子供がいる場合 → 負担の少ない形式
  • 遠方の親族が多い場合 → 日程調整のしやすい形式
  • 仕事の都合 → 平日でも参列しやすい形式
  • 多くの人への対応が辛い → 家族葬や一日葬
  • きちんと見送りたい → 一般葬や家族葬

家族・親族とよく話し合い決定しましょう。判断に迷う場合は、葬儀社のスタッフに相談することをおすすめします。具体的なアドバイスや解決策をもらえるでしょう。

なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」では、24時間365日・無料でご相談やお見積りを承っております。さらに、事前にお問い合わせいただいた方には、特別価格で葬儀にご案内をしておりますので、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。

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葬儀の種類を理解して自分に合った形を選ぼう

現代の葬儀は「一般葬」「家族葬」をベースに、「一日葬」や「直葬(火葬式)」など、よりコンパクトな形式も広く行われるようになっています。  

さらに、社葬・合同葬・密葬といった立場や状況に応じた形式、自治体の支援制度を利用する葬儀、骨葬や生前葬といった特殊な形も存在します。  

葬儀の形に正解はありません。以下を軸に決めるとよいでしょう。  

  • どれくらいの費用をかけられるか  
  • 誰に参列してもらいたいか  
  • 宗教や地域の慣習  
  • 故人や家族の希望  

複数の葬儀社に見積もりを取り、家族でじっくり話し合ってください。悔いのないお見送りとするためには、正しく情報を理解し、納得できる葬儀を選ぶことが大切です。

弊社では、価格を抑えたプランパックでの葬儀を全国にご提供しています。参列人数に応じた広さの式場で、現代に合わせたシンプルな葬儀を行えます。依頼・相談は24時間365日受け付けているので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。

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