お布施

浄土宗のお布施の相場は?葬儀・法要の金額の目安や包み方・渡し方を徹底解説

浄土宗のお布施の相場は?葬儀・法要の金額の目安や包み方・渡し方を徹底解説

葬儀や法要に参列してくれた僧侶への御礼として包む「お布施」。浄土宗の葬儀でも、読経や戒名を授けてくれた僧侶に一定の金額を包む風習があります。

今回は、浄土宗の葬儀におけるお布施の相場を知りたい方向けに、お布施の目安の金額や包み方、僧侶への渡し方などを詳しく解説します。お布施を用意するうえで押さえておきたいマナーも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を要約すると

  • 浄土宗の葬儀におけるお布施の相場は15〜50万円で、年収の1割〜2割が目安といわれています。ただし、地域の風習や菩提寺との関係性によっては、金額が上乗せされる場合もあります。
  • 葬儀に参列した僧侶に対して、お布施のほかに戒名料・御車代・御膳料を包むこともあります。なかでも戒名料は高額になる可能性があるため、事前に金額を確認しておくことが大切です。
  • お布施は、奉書紙または白無地の封筒に包みます。表書きやお札の入れ方、渡し方にはさまざまなマナーがあるため、僧侶に失礼のないようにしましょう。
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浄土宗とは?

浄土宗は、鎌倉時代に法然上人によって開かれた仏教の一派です。阿弥陀如来を本尊とし、「南無阿弥陀仏」と称えることで誰でも極楽浄土へ往生できるという教義が特色です。

浄土宗では誰もが平等に恩恵を受けられると考えられており、修行や知識よりも念仏が重要視されています。この教えは古くから民衆を中心に信仰され続けており、現在も多くの家庭で受け継がれています。

浄土宗の葬儀の特色

浄土宗の葬儀は、参列者全員が「南無阿弥陀仏」を唱える「念仏一会」を行うのが特徴です。火葬場の前には「下炬引導(あこいんどう)」という点火の儀式があり、葬儀式の流れは「序分」・「正宗分(しょうしゅうぶん)」・「流通分(るつうぶん)」の3段階に分かれています。

祭壇には阿弥陀如来の掛け軸や荘厳具が用意され、参列者は日課数珠と呼ばれる二連の数珠を用います

<浄土宗の葬儀の特色>

  • 念仏一会の儀式
  • 下炬引導の儀式
  • 序分・正宗分・流通分の3部に分かれる
  • 二連の数珠を用いる

以下の記事では、浄土宗の葬儀について、より詳しく解説しています。興味のある方は、あわせてチェックしてみてください。

関連: 浄土宗の葬儀とは?葬儀の流れや特徴、参列時のマナーを解説

浄土宗のお布施の相場

お布施とは、葬儀や法要に参列してくれた僧侶への謝礼金を指します。浄土宗に限らず、仏式で僧侶を招いて儀式を行う場合は、葬儀形式を問わず必ずお布施を包むのがマナーです。

お布施の金額には明確な決まりがなく、あくまで「お気持ち」とされていますが、ある程度の金額の相場は定まっています。地域の風習や寺院との関係性によって金額が変動することもあるため、事前に確認しておくと安心です。

葬儀のお布施の相場

浄土宗の葬儀におけるお布施の相場は、15万円〜50万円です。金額の目安は、年収の1割〜2割、もしくは月収分といわれています。

浄土宗のお布施の金額は、仏教のほかの宗派に比べてやや少なめの傾向があります。とはいえ、地域の風習・葬儀形式や規模・菩提寺との関係性などによって金額は変動するため、葬儀社と相談しながら柔軟に対応しましょう。

宗派金額相場
浄土宗15〜50万円
真言宗30〜70万円
曹洞宗30〜100万円
天台宗40〜70万円
臨済宗30〜50万円
日蓮宗30〜60万円
浄土真宗10〜30万円

法要のお布施の相場

葬儀の後に行われる法要でも、僧侶を招いた際はその都度お布施を包むのがマナーです。法要では、儀式の規模に応じてお布施の金額相場が変動します。葬儀のお布施よりも少ない金額ですが、忘れずに用意しましょう。

なお、一周忌などで卒塔婆を建てる場合は、卒塔婆代として別途で2千〜1万円を包む必要があります。これらの金額相場は地域や寺院の慣習によって異なるため、葬儀の際のお布施と同様に、事前に確認しておくと安心です。

法要名お布施の相場
四十九日法要3万〜5万円
納骨法要1万〜5万円
新盆・初盆法要3万〜5万円
彼岸法要3万〜5万円
一周忌法要3万〜5万円
※卒塔婆代2千~1万円も追加で発生する
三回忌法要(それ以降の法要も含む)1万〜5万円

お布施以外に必要な費用

葬儀に僧侶を招く場合は、お布施以外にも、戒名料・御車代・御膳料などの費用が発生します。こちらのお金も、お布施と同様に水引のない白い封筒に包むのが一般的です。

戒名料

戒名料は、僧侶に戒名を授けてもらう場合に支払います。戒名とは、故人が極楽浄土に往生できるよう、葬儀の際に新たに授かる仏教上の名前を指します。仏教の教えでは、戒名によって故人の魂が成仏するといわれています。

戒名料の相場は5〜10万円ですが、戒名のランクが高くなるほど金額も高額になります。菩提寺との関係や地域によっても金額相場が異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。

御車代

御車代は、僧侶の交通費にあたるお金です。僧侶が移動する際に送迎を行わない場合や、寺院以外で葬儀を行う場合は、5千円〜1万円程度を包みましょう

なお、僧侶が遠方から訪れる場合は、その移動距離に応じて金額を上乗せするのがマナーです。

御膳料

御膳料は、僧侶の食事代にあたるお金です。葬儀・法要では通夜振る舞いやお斎などの会食が開かれますが、僧侶がその席に参加しなかった場合や会食を開かなかった場合は、5千〜1万円を包みます

こちらの金額は1人あたりの食事代を目安としているため、複数人の僧侶を招いた場合は人数分のお金を用意しましょう。

なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」では、菩提寺などお寺とのお付き合いがない方に、全国一律価格で僧侶を手配いたします。お車代や心付けなども全て含まれた定額の手配料金ですので、安心してご依頼ください。

浄土宗のお布施のマナー

浄土宗の葬儀や法要でお布施を包む際は、僧侶に失礼のないよう、金額やお金の包み方などのルールを守ることが重要です。

不幸を連想させる金額を包まない

お布施を包む際は、不幸を連想させる金額を避けなければいけません。とくに、4や9はそれぞれ死や苦しみを連想させると考えられており、不幸が連続しないように昔から回避されてきました。

また、偶数の数字も「割り切れる=縁が切れる」ととらえられるため、避けるのが一般的です。

お布施の金額は、3万円や5万円などの奇数の数字を選ぶと、縁起の良い印象を与えられます

お布施で避けるべき数字避ける理由
4「死」を連想させるため
9「苦」を連想させるため
偶数割り切れる数字は「縁が切れる」と捉えられるため

新札を用意する

お布施を包む際は、新札を準備するのが基本です。香典では使い古されたお札を使いますが、お布施は僧侶への感謝の気持ちを伝える目的があるため、事前に新札を用意しておきましょう。

お札の肖像画が表になるように入れる

お札を封筒に入れる際は、お札の肖像画が封筒の表側にくるようにします。香典では肖像画が裏向きになるように入れますが、お布施は僧侶への感謝を表す意味合いがあるため、正面を向けるのがマナーです。

奉書紙または白無地の封筒を用意する

お布施のお金は、奉書紙や封筒に包むのがマナーです。可能であればより格式の高い奉書紙を使うのが理想ですが、用意できない場合は白無地の封筒でもかまいません。

市販の奉書紙は、中包みと外包みがセットで販売されています。封筒の場合は、重ねずに1枚で使用しましょう。市販品のなかには、「お布施」と印刷された封筒もあります。

なお、水引はないものを選ぶのが一般的ですが、寺院によっては白黒や双銀の水引を用いるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

お布施と御車代・御膳料は別々に包む

お布施と一緒に戒名料・御車代・御膳料を用意する場合、それぞれを別々の封筒に包むのが基本です。ただし、寺院によっては封筒をひとまとめにしても問題ないケースがあるため、事前に確認しておきましょう。

封筒をまとめる際は、お布施と戒名料は一緒の封筒に包み、御車代・御膳料は別の封筒に包むのが一般的です。

お布施の包み方のマナー

お布施の封筒に記入する際は、濃い墨の筆または筆ペンを用いるのがマナーです。封筒の書き方にはさまざまな決まりがあるため、事前に確認のうえ、僧侶に失礼のないように包みましょう。

外包みの書き方

外包みの表面には、上部に「御布施」または「お布施」と記入します。下部には、喪主のフルネームや一家の名前を記入します。

一家の名前として「〇〇家」と書き記した場合は、封筒の裏面に喪主のフルネームを必ず書き添えましょう。

中包みの書き方

中包みの表面には、包んだ金額を縦書きで記入します。旧字体の漢数字を用いる風習があり、「金壱萬圓也(1万円)」「金参萬圓也(3万円)」などと書きます。裏面には、喪主の住所と氏名を記入します。

中袋がない封筒を用いる場合は、外袋の裏面に金額・住所・氏名をまとめて記入しましょう。

数字・漢字旧字体
1
2
3
5
10

お布施の渡し方のマナー

ここからは、お布施の渡し方のポイントを解説します。御車代や御膳料も包んだ場合は、お布施と一緒に渡すのが一般的です。

式前後の落ち着いたタイミングで渡す

お布施を渡す際は、必ず式の前後の落ち着いているタイミングを選びましょう。葬儀では開始前の挨拶時または終了後に、法要は開始前に時間を作るのが一般的です。僧侶が会食に参加する場合は、会食後に渡す方法もあります。

切手盆やふくさに載せて渡す

お布施を渡す際は、切手盆(祝儀盆)やふくさに載せるのがマナーです。

切手盆やふくさを用いることには、お布施を丁寧に扱っているという意味合いや、金銭を直接手渡ししないという意味合いが込められています。渡し方には作法があるため、事前に確認しておくと安心です。

<切手盆に載せて渡す場合>

  1. 封筒の正面を自分側に向けて切手盆の上に載せる
  2. 切手盆の右上を右手、左下を左手で持つ
  3. 切手盆を右回りに回転させ、封筒の正面を僧侶側に向ける
  4. 切手盆ごとお布施を手渡す
  5. 僧侶から切手盆を返却してもらう

<ふくさに載せて渡す場合

  1. 封筒の正面を自分側に向けてふくさの上に載せる
  2. ふくさを右回りに回転させ、封筒の正面を僧侶側に向ける
  3. ふくさごとお布施を手渡す
  4. 僧侶からふくさを返却してもらう

挨拶の言葉を添える

お布施を渡す際は、無言で渡すのではなく、一言挨拶を添えるのが礼儀です。僧侶の正面に向けて封筒を差し出し、「本日はどうぞよろしくお願いいたします」「この度はありがとうございました」などと伝えましょう。タイミングに合った挨拶を選び、参列への感謝の気持ちを伝えることが大切です。

お布施のマナーを知り、寺院に感謝を伝えましょう

お布施には、葬儀に参列してくれた僧侶への感謝の気持ちを表す意味合いがあります。相場に合わせた適切な金額を包み、封筒の書き方や渡し方のマナーもしっかりと守りましょう。

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