葬儀の基礎知識

遺体搬送車とは?寝台車との違いや費用、依頼の流れを解説

遺体搬送車とは?寝台車との違いや費用、依頼の流れを解説

身近な人が自宅以外の場所で亡くなったとき、初めに直面するのが「どうやって遺体を移動させればいいのか」という問題です。どんな車をどう手配するのか、休日・深夜でも対応してもらえるのか、誰もが不安を感じるものです。

この記事では、遺体搬送車(寝台車)とは何か、霊柩車との違い、依頼から搬送・安置までの流れをわかりやすく解説します。費用相場や夜間・長距離搬送時の注意点など、いざという時に役立つ実用情報もまとめました。

事前に仕組みと流れを知っておけば、突然の場面でも慌てず対応でき、大切な方を落ち着いて送り出せるでしょう。

この記事を要約すると

  • 遺体搬送車とは、ご遺体を安置場所や葬儀会場、火葬場へ運ぶための車両です。「寝台車」と「霊柩車」の2種があります。
  • 寝台車は主に亡くなった場所から安置場所、安置場所から葬儀場へ移動する際に使われます。霊柩車は火葬場へ向かう際にのみ使われます。
  • 遺体搬送車の手配は、葬儀社または専門の搬送業者に依頼して行います。費用は葬儀社の場合プランに含まれていることがほとんどですが、距離に応じて異なります。

なお、一般的な遺体搬送については以下の記事で解説しています。

関連: ご遺体搬送とは?自分でもできる?料金や流れまで解説

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遺体搬送車とは?

「遺体搬送車」とは、亡くなった方を運ぶための車両を指します。「寝台車」と「霊柩車」の2つに大別され、使われる場面や目的によって用途が異なります。

安置場所へ搬送するために病院へお迎えに行くときに使うのは「寝台車」、葬儀後に火葬場へ向かうのは「霊柩車」です。どちらもご遺体を安全かつ安定した状態で搬送できるよう設計されています。

寝台車とは

寝台車とは、病院や施設などで亡くなった方を安置場所や葬儀会場へ搬送するための専用車両です。

車内にはストレッチャーや固定具などが備え付けられており、故人を安定した姿勢で安全に運べるようになっています。搬送時には、スタッフがご遺体を乗せ、揺れや衝撃が少ないように固定して移動します。搬送先は、自宅・安置所・葬儀会館などケースによってさまざまです。

近年では、葬儀を行わず火葬のみを行う「直葬(火葬式)」も増えており、その場合は寝台車が火葬場まで直接搬送を担当することもあります。

なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」では、必要なものを含んだセットプランで直葬を承っております。

霊柩車とは

霊柩車とは、葬儀や告別式を終えた後に棺を火葬場まで運ぶための車両です。霊柩車が病院や施設へのお迎えに使われることは、基本的にはありません。霊柩車=出棺のときに使う車、と覚えておくと分かりやすいでしょう。

霊柩車にはいくつかの種類があります。かつては、屋根に金色の装飾を施した「宮型霊柩車」が一般的でしたが、現在では洋型・バン型など、見た目が一般車に近いタイプが主流です。葬儀の規模や宗教、地域の慣習によって選ばれる車の種類も異なります。

遺体搬送車の依頼方法

遺体搬送車を手配する際は、「葬儀社に依頼する」または「遺体搬送専門業者に依頼する」、2つの方法がありますどちらに依頼するかは、搬送の距離や目的などによって異なります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

葬儀社に依頼する

葬儀社を利用して葬儀を行うなら、遺体搬送は葬儀社に依頼するとよいでしょう。

すでに葬儀社が決まっている場合は、担当者に連絡すれば搬送の手配から安置まで一括して行ってくれます。多くの葬儀社では、遺体搬送が葬儀プランの一部として含まれています。近距離であれば追加料金なしで、病院や施設からの搬送や安置先の調整まで任せられるのが利点です。

ただし搬送距離が長い場合(他県や数百キロ単位の移動)、葬儀社によっては自社対応できないこともあります。この場合は、提携している搬送専門業者に再委託されるケースもあるため、事前に「長距離搬送の対応」「費用の目安」を確認しておきましょう。

なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」の「これからの家族葬プラン」であれば、50kmまでの移動距離をプラン料金内に含んでおりますので、ご安心してお任せください。

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遺体搬送専門業者に依頼する

事情があり「葬儀」の検討が後回しになる場合、搬送専門の業者に依頼することになります遺体搬送専門業者が選ばれるのは、次のようなケースが一般的です。

  • 葬儀社や葬儀の場所などが決まっていない
  • 故人が遠方で亡くなり、地元までの長距離搬送が必要
  • 病院から自宅への一時安置のみを希望している

専門業者は24時間365日対応しているところが多く、深夜や早朝など緊急時でも依頼可能です。搬送だけ早急に行いたい場合には、こうした専門業者への依頼がスムーズです。

臨終後の遺体搬送車の依頼~搬送の流れ

病院で亡くなった場合、医師による死亡確認から始まり、葬儀社への連絡、搬送先の決定、搬送・安置と進んでいきます。それぞれの段階で何をすればよいのかを順に見ていきましょう。

臨終・死亡確認

ご家族が息を引き取られた後は、医師によって死亡の確認(死亡診断)が行われます。医師が死亡を確認した時点で、法的に「死亡」と定義されます。

確認後、医師により「死亡診断書」が発行されますこの死亡診断書は、葬儀の手続きや火葬許可証の申請に必要な重要書類です。紛失しないよう大切に保管しましょう。

死亡確認が済むと、ご遺体は病室から霊安室(安置室)へ一時的に移されます。霊安室は長期保管の場所ではないため、次の段階として早めに搬送の手配を進める必要があります。

葬儀社への連絡と遺体搬送車の手配

医師による死亡確認が終わったら、できるだけ早く葬儀社へ連絡をします。病院の霊安室には長く安置できません。数時間以内に搬送車を手配する必要があります。

葬儀社がすでに決まっている場合は、そのまま担当者に電話をすればOKです。エリアや時期にもよりますが、搬送車は通常30分〜1時間ほどで到着します。

葬儀社が決まっていない場合は、各葬儀社の相談窓口へ電話してみましょう。遺体搬送の受付は、基本的にどの葬儀社・搬送業者も24時間365日対応しています。深夜や早朝でも遠慮せず連絡して問題ありません。

電話をしたからといって必ず葬儀を依頼しないといけないわけではありません。搬送や安置、葬儀についてなど、わからないことは何でも聞いてみると親身に相談に乗ってもらえます。

搬送先の決定

搬送が必要になった際、葬儀社や搬送業者への連絡時に搬送先を決めておく必要があります。搬送先には、以下のような選択肢があります。迷う場合は葬儀社に相談しましょう。

  • 自宅:家族のそばでお別れができることがメリット
  • 葬儀社や斎場の安置室:葬儀準備をそのまま進めやすいことが利点
  • 民間の安置施設(安置所):自宅に安置できない場合や葬儀まで日数があるときに利用する

搬送距離や時間帯によって費用が変わります。長距離搬送の場合、見積もりの段階で搬送先を伝えておくことが大切です。

なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」の「これからの家族葬プラン」には、会館でのお預かり3日間をセットプラン料金内に含んでおりますので、ご安心ください。

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死亡診断書の受け取り・退院手続き等

搬送車が到着するまでの間に、病院での手続きを済ませておきましょう医師から発行される死亡診断書の受け取りをはじめ、入院費の精算(退院手続き)を行います。

死亡診断書は、火葬許可証の申請や葬儀手続きに必要な最重要書類です。内容に誤りがないか、念のため確認しておきましょう。

遺体搬送・安置

搬送車(寝台車)が到着したら、スタッフがご遺体を搬出し、安置先まで搬送します。葬儀社スタッフが主導して進めてくれるため、家族は立ち会うだけで問題ありません。

安置場所に到着したら、布団や布などを整えて安置します。葬儀社のスタッフがドライアイスの処置や枕飾りの準備を行い、安置の準備を整えます。

遺体搬送車の費用相場

遺体搬送にかかる費用は、多くの場合、葬儀プランの中に含まれています。ただし、長距離の搬送が必要な場合や、葬儀プランを変更する際など、通常と異なるケースでは別途費用が発生することがあります。

プラン外の搬送を依頼する場合は、見積もりをしっかり確認しておくことが大切です。詳しい費用の目安は、以下の記事でも解説しています。

関連: ご遺体搬送にかかる費用はいくら?費用の相場や遠方から搬送する方法を詳しく解説

遺体搬送車の基本運賃

遺体搬送車(寝台車)の基本的な運賃の目安は以下の通りです。搬送距離や依頼先によって変動します。

走行距離搬送料金
~10km約1〜2万円
10〜50km約2〜4万円
50〜100km約4〜5万円
100〜200km約5〜10万円
200〜300km約10〜13万円

運賃に加え、人件費・ドライアイス代が必要となります。葬儀社のプランで近距離の搬送の場合は、運賃や人件費等はプランに含まれていることがほとんどです。

遺体搬送時に追加で必要となる費用

遺体搬送の費用は、状況によって以下のような追加料金が発生する場合があります

  • 人件費・ドライアイス代:長距離搬送や安置までの時間が長い場合、追加料金が必要
  • 搬送用備品:シーツや納体袋・棺など、依頼業者やご遺体の状況によって必要
  • 時間帯による割増料金:深夜(22:00〜5:00)/夜間(19:00〜22:00)/早朝(5:00〜8:00) ※全国霊柩自動車協会による区分に準拠
  • 冬季割増:積雪地域などで冬季に運行する場合
  • 有料道路・フェリー・航空機などの実費

このように、搬送条件によって費用が変動するため、時間帯・距離・ルートを事前に共有し、見積もりで確認しておきましょう。

なお遠方・県外の搬送については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連: 県外・遠方から遺体搬送をする際の費用と流れ、注意点を解説

遺体搬送車のよくある質問

ここからは、遺体搬送車が必要となるシーンでよくある疑問・質問を紹介します。

深夜・休日でも遺体搬送車は依頼できますか?

はい、多くの葬儀社や搬送業者は24時間365日対応しています。病院で亡くなったのが深夜や休日であっても、遠慮せずに連絡して問題ありません。

ただし、夜間や早朝に搬送を依頼する場合は、時間帯による割増料金が発生することがあります。依頼の際に割増料金の詳細を確認しておくと安心です。

なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」では24時間365日、葬儀の専門スタッフが受け付けておりますので、深夜・早朝でも、気兼ねなくお問い合わせください。

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遺体搬送車に家族も一緒に乗れますか?

家族が同乗できる場合もありますが、業者や車種によって異なります。たとえば、ワンボックスタイプの寝台車では助手席や後部座席に1〜2名まで同乗できることがあります。

安全面や法令上の制限があるため、希望する場合は必ず事前に確認しましょう。

遠方で亡くなった場合、亡くなった場所と安置場所、どちらの近くの業者に依頼したらいいですか?

遺体搬送の料金は通常、「車庫〜お迎え場所〜安置先」までの距離で計算されます。そのため、基本的にはお迎え場所(亡くなった場所)に近い業者へ依頼する方が費用を抑えやすいでしょう。

県をまたぐ搬送に対応していない業者などもあります。見積もり時に対応範囲を確認しておきましょう。

遺体搬送車は自家用車で代用できますか?

原則としては可能ですが、いくつかの条件を満たす必要があります。

  • ご遺体を横に寝かせた状態で運べるスペースがあること
  • ご遺体の運び入れ・運び出しを行う複数の人手があること

衛生面や搬送中の温度管理などを考慮すると、 専門業者へ依頼する方が安心かつ確実といえるでしょう。

遺体搬送車の種類・依頼先・流れを知っておけば、いざという時も落ち着いて対応できます

ご逝去の直後は、気が動転して何から手をつけていいのか分からないものです。しかし、遺体搬送車(寝台車)の仕組みや手配の流れを理解しておくことで、 慌てずに必要な手続きを進めることができるでしょう。

遺体搬送車には「寝台車」と「霊柩車」の2種類があり、お迎えから安置まで、また出棺から火葬場までと、それぞれ役割が異なります。多くの葬儀社では搬送がプランに含まれていますが、長距離搬送や深夜帯の依頼など、条件によっては別途費用がかかることもあります。

不安な時、わからないことがある時は、葬儀社や搬送専門業者に迷わず相談しましょう。24時間いつでも対応してもらえるため、夜間でも心配はいりません。

弊社では、価格を抑えたプランパックでの葬儀をご用意しています。参列人数に応じた広さの式場で、現代に合わせたシンプルな葬儀を行えます。依頼・相談は24時間365日受け付けているので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。

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