葬儀の準備

枕飾りとは?用意するもの・宗教別の飾り方と知っておきたい注意点

枕飾りとは?用意するもの・宗教別の飾り方と知っておきたい注意点

家族が亡くなった際、ご遺体を安置する場所の枕元に小さな祭壇を設けることがあります。これを「枕飾り(まくらかざり)」といいます。

初めて葬儀を経験する方のなかには、「何を飾ればよいのか」「自分たちで準備する必要があるのか」と不安に感じる方もいるでしょう。

この記事では、枕飾りの意味や役割をはじめ、仏教・神道・キリスト教それぞれの飾り方、準備の流れや注意点についてわかりやすく解説します。枕飾りの基本を理解し、大切な方を送り出すための準備を落ち着いて進めましょう。

この記事を要約すると

  • 枕飾りとは、故人を安置した後、通夜までのあいだ枕元に設ける簡易的な祭壇のことです。枕飾りに必要なものや飾り方は、宗教・宗派・地域によって異なります。
  • 仏教では、枕飯や枕団子、香炉、線香などを供えるのが一般的です。神道では、神饌を載せた三方に榊や御霊代を飾ります。
  • 枕飾りは葬儀社が用意してくれることが多いため、宗派や希望する葬儀形式を事前に伝えておくと、安置時の準備がスムーズです。
要約文下の共通CTA

葬儀のご依頼・ご相談はこちら

些細なことでもお気軽にご連絡ください

0120-503-035

  • 通話無料
  • 24時間365日対応

枕飾り(まくらかざり)とは?

枕飾りとは、故人を安置した後に枕元へ設ける小さな祭壇のことです。その名のとおり、故人の枕元に設置し、お通夜が始まるまでの間、故人を供養するための場として用いられます。

大きさは半畳程度が一般的で、葬儀や告別式で使用する祭壇に比べるとコンパクトです。お通夜までのあいだ、故人を見守り、供養するために一時的に設けられる祭壇と考えるとよいでしょう。

枕飾りの意味・目的

枕飾りには、大きく分けて2つの役割があります。

ひとつは、故人を供養することです。たとえば仏教では、あの世へ旅立つまでの糧として枕団子を、この世で最後の食事として枕飯(一膳飯)を供えます。故人が安らかに旅立てるよう祈りを捧げるための大切な儀式です。なお、供え物の内容や意味合いは宗教や宗派によって異なります。

もうひとつは、弔問客が故人へ手を合わせるための場としての役割です。お通夜の前に弔問に訪れた方が、線香を上げたり祈りを捧げたりする場所として利用されます。本格的な祭壇が設けられるまでの、一時的な祭壇と考えるとわかりやすいでしょう。

枕飾りを行う期間

枕飾りは、ご遺体を自宅や安置施設に安置する際に設置します。片付けるタイミングは、お通夜の準備が始まるときや、ご遺体を葬儀会場へ移すときが一般的です。

葬儀の日程によっては、安置後数日間にわたって枕飾りを設けることもあります。その場合は、お供え物、特に枕飯や枕団子を毎日新しいものに取り替えるのが基本です。

また、枕飾りを整えた後に、僧侶が読経を行うことがあります。これを「枕経(まくらぎょう)」または「枕勤め(まくらづとめ)」と呼びます。故人の冥福を祈り、安らかな旅立ちを願うための儀式です。

後飾(あとかざり)との違い

「後飾」と混同されることがありますが、設置するタイミングがまったく異なります。後飾は火葬後から四十九日法要までの間、自宅に遺骨を安置するための祭壇です。後飾は「後飾祭壇」や「中陰壇」と呼ばれることもあり、一般的には仏壇の前に設置されます。

枕飾りはあくまで「安置中〜お通夜前」の一時的な祭壇であり、後飾は「火葬後〜四十九日」の祭壇です。故人の枕元に飾る「枕飾り」、火葬の後に置く「後飾」と考えるとわかりやすいでしょう。

【宗教別】枕飾りに必要なものと飾り方

枕飾りに必要なものや飾り方は、宗教によって異なります。ここでは、仏教・神道・キリスト教それぞれの一般的な枕飾りについて紹介します。

ただし、実際の内容は宗派や地域、教会の考え方、葬儀社の方針などによって異なる場合があります。後から慌てないためにも、菩提寺の宗派や信仰する宗教・宗派については、事前に葬儀社へ伝えておきましょう。

なお、仏教(浄土真宗を除く)や神道では、故人の胸元や枕元に「守り刀」を置く慣習があります。守り刀には、故人を災いや邪気から守る魔除けの意味があるとされています。近年は守り刀を用意しない葬儀社も増えているため、希望する場合は事前に対応可能か確認しておくと安心です。

仏教の枕飾り

仏教の枕飾り

仏教の枕飾りは、白木台(または白い布をかけた台)の上に仏具やお供え物を並べて設置します。一般的な配置は以下のとおりです。

花立枕飯(一膳飯)燭台
枕団子香炉線香立て鈴(りん)

それぞれの意味や役割は次のとおりです。

  • 花立と供花:しきみ(樒)や白菊が一般的ですが、白いユリなどを供える場合もあります。
  • 枕飯(一膳飯):故人が生前使っていた茶碗にご飯を高く盛り付けて供えます。箸を立てるかどうかは、宗派や地域によって異なります。
  • 燭台・白ろうそく:故人が迷わず旅立てるよう、ろうそくに火をともします。火災防止のため、取り扱いには十分注意しましょう。
  • 枕団子:故人が旅立つ際の供え物として団子を供えます。個数は6個が一般的ですが、地域や宗派によって異なります。
  • 香炉・線香:香炉に線香を供え、故人の冥福を祈ります。近年は安全面への配慮から、常時火をつけ続けない場合もあります。
  • 鈴(りん)・りん棒:手を合わせる際に鳴らす仏具で、読経や礼拝の際に用いられます。

なお、浄土真宗では枕飯や枕団子などの飲食物を供えないのが一般的です。これは、亡くなった方はすぐに阿弥陀如来の救いによって極楽浄土へ往生すると考えられているためです。

また、線香は立てずに折って香炉へ寝かせる作法が一般的ですが、宗派や地域によって異なる場合があります。判断に迷う場合は、菩提寺や葬儀社へ確認すると安心です。

神道の枕飾り

神道の枕飾り

神道の枕飾りは、仏教とは異なる道具を使います。八足(はっそく・やつあし)という儀式用の台を用意し、その上に神饌を載せた三方(さんぽう)と花立、燭台を配置するのが基本です

花立(榊)御霊代(みたましろ)花立(榊)
燭台三方(御神酒・水・塩・洗米)燭台
  • 花立(榊):仏教のしきみ(樒)にあたるのが榊です。神道において神聖な植物とされており、左右で対になるように飾ります。
  • 御霊代(みたましろ):亡くなった方の霊魂を移す依り代です。神道では故人の霊は祖先の霊とともに家の守り神となるとされており、この御霊代を枕飾りの中央奥に据えます。
  • 三方:三方の上に白い紙を敷き、御神酒・水・塩・洗米の4点を並べるのが基本です。洗い米と塩は白い小皿に山盛りに、水は水玉という専用の器に、御神酒は瓶子(へいじ)という一対の徳利状の器に入れます。
  • 常饌(じょうせん):神饌のほかに、故人の好物をお供えする「常饌」を加えることも可能です。仏教と異なり、神道では肉や魚などをお供えしても問題ないとされています。ただし神社や地域によって考え方が異なる場合もあるため、不安な場合は神職に「常饌」の選び方を確認しておくといいでしょう。

キリスト教の枕飾り

キリスト教の枕飾り

キリスト教には、本来「枕飾り」をする慣習はありません。ただし日本では、祈りを捧げる場として、簡易の祭壇を用意することがあります。絶対の決まりはありませんが、白や黒の布をかけた台の上に、十字架や聖書、ろうそく、花などが飾られるのが一般的です。

燭台十字架白い花
聖油(カトリックのみ)聖書パン
  • 十字架・聖書・パン・水:信仰の象徴である十字架を中央に、神の言葉を記した聖書も配置します。パンはキリストの体を象徴するものとされ、水は清めや命を表すものとして用いられることがあります。
  • 花:「神聖」「純潔」などを意味する白い花を選びます。花の種類に決まりはありません。百合やカーネーションなどが用いられます。
  • 聖油(カトリックのみ):カトリックでは臨終の際に、額や両手に聖油で十字架の印をつける儀式が行われることがあります(「病者の塗油の秘跡」)。その際に使用した聖油を置くこともあります。

枕飾りの注意点

枕飾りを設置したあとも、いくつか気をつけたいポイントがあります。故人を丁重に供養するためにも、以下の点を押さえておきましょう。

ろうそくや線香は絶やさない

仏教の枕飾りでは、ろうそくの灯りと線香の煙を絶やさないのが基本です。ろうそくの灯りは故人の魂が迷わないよう暗い道を照らし、線香はあの世への道しるべ、故人の食事、邪気を祓うなどの意味があります。

火元の管理を優先する

現実的には、ご家族全員が外出する場面や深夜など、誰も見守れない状況もあります。その場合は火の安全を最優先に考え、ろうそくや線香は消して問題ありません近年では「安全ろうそく(LED型)」や「電気線香」も普及しており、葬儀社から提案されることもあります。

枕飯や枕団子は衛生面に配慮する

枕飯・枕団子は毎日新しいものに交換するのが基本です特に夏場や高温多湿の時期は傷みやすいため、早めの交換を心がけましょう。交換した古いものは、白紙などに包んでそのまま処分して構いません。

枕飾りの準備の進め方

近年、枕飾りは葬儀社に依頼して準備してもらうことがほとんどです。急なご逝去で準備が間に合わなかったり、葬儀の準備で忙しかったり、遺族側で準備するのは負担になることもあります。ご遺体を安置するまでは慌ただしいことが多いため、無理をせず葬儀社に相談しましょう。

葬儀社に依頼する場合

現在は、枕飾りの準備のほとんどを葬儀社が行ってくれるのが一般的です。ご遺体の搬送と同時に、葬儀社のスタッフが枕飾り一式を持参し、設置まで行います。

多くの葬儀社では枕飾り一式がプランに含まれていることが多く、その場合は改めて料金が発生することはありません。心身ともに消耗しているタイミングですので、基本的には葬儀社に任せるのがスムーズです。

ただし宗教や宗派によって用意するものが変わるため、菩提寺の宗派や希望する葬儀形式については、事前に葬儀社へ伝えておきましょう。

自分で用意する場合

「事情があって葬儀社へ依頼できない」「自分で揃えたい」という場合、枕飾りの仏具一式は、仏具店やネット通販で購入できます。価格は5,000円前後から販売されており、内容や素材によってさまざまです。

自分で準備する際は、以下の点を確認してから購入しましょう。

  • 故人の宗教・宗派は何か
  • 浄土真宗など、飲食物が不要な宗派ではないか
  • 地域の慣習で必要なものが追加されないか(枕団子の数など)

枕団子は自分で作ることもできますが、購入も可能です。ネット通販や地域の和菓子店などで販売されています。

枕飾りに関するよくある疑問

枕飾りは、日常生活ではあまり接する機会がないため、いざ準備するとなると迷うことが多いものです。ここでは、枕団子の数や枕飯の扱い、枕飾りの処分方法、費用の目安について、よくある疑問をまとめます。

枕団子の数に決まりはある?

枕団子の数は地域や宗派によって異なり、全国共通のルールはありませんが、最も多いのは6個で、これは「六道(ろくどう)」と呼ばれる死後の世界の6つの道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)に対応するとされています。

地域によっては13個、49個という場合や、浄土真宗のように、枕団子を供えない宗派もあります。葬儀社に依頼せず、自分で枕団子を用意する際は、菩提寺や葬儀経験のある親族などに確認すると確実です。

枕飯は葬儀後どうすればいい?

枕飯を葬儀後にどうするかは、地域や宗派の慣習によって異なります。一般的なのは、白い紙に包んで処分する方法です。また地域によっては、棺に入れる場合もあります。

枕飯は故人へのお供え物であり、衛生面の観点からも、遺族が食べることはあまり一般的ではありません。

枕飾りの処分方法は?

枕飾りは、通夜や葬儀の準備に移るタイミング、またはご遺体を葬儀会場へ移すタイミングで片付けます。葬儀社が枕飾りを用意した場合、台や仏具などは葬儀社が回収してくれるのが一般的です。自分で用意した花や食べ物などは、地域や宗派の考え方に合わせて処分します。

枕飾りを葬儀社に依頼した場合の費用はどれくらい?

多くの場合、葬儀社のプランに枕飾りの設置費用は含まれています。ただし、グレードの高い仏具セットや、特殊な宗教スタイルを希望する場合は追加費用が発生することもあります。見積もり時に、枕飾りは含まれているか、葬儀を行う宗派に対応しているのかを聞いておくと安心です。

枕飾りは安置後すぐのタイミングで慌ただしいこともありますが、わからないことはその都度確認しながら進めれば問題ありません。

枕飾りは宗教や地域の違いを確認しながら準備しましょう

枕飾りは、故人を安置した後、枕元に設ける簡易的な祭壇です。通夜や葬儀が始まるまでのあいだ、故人を供養し、遺族や弔問客が手を合わせる場所として用意されます。

枕飾りに必要なものや飾り方は、仏教・神道・キリスト教などの宗教によって異なります。また、同じ仏教でも宗派や地域によって、枕飯や枕団子の有無、ろうそくや線香の扱いが変わることがあります。

初めて葬儀を行う場合、何をどこまで準備すべきか迷うものですが、枕飾りは葬儀社が用意してくれることがほとんどです。弊社のプランにも枕飾り一式が含まれており、安置の際にスタッフがご用意しますので、ご安心ください。

弊社では、価格を抑えたプランパックでの葬儀をご用意しています。参列人数に応じた広さの式場で、現代に合わせたシンプルな葬儀を行えます。依頼・相談は24時間365日受け付けているので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。

葬儀のご依頼・ご相談はこちら

些細なことでもお気軽にご連絡ください

0120-503-035

  • 通話無料
  • 24時間365日対応
オペレーターと祭壇と家族のイラスト
葬儀をお考えの方は までご相談ください

※サービスサイトに移動します。

葬儀のご依頼・ご相談はこちら

些細なことでもお気軽にご連絡ください

0120-503-035

  • 通話無料
  • 24時間365日対応