葬儀の基礎知識

棺桶の値段はどれくらい?種類や選び方、入手方法を詳しく解説

棺桶の値段はどれくらい?種類や選び方、入手方法を詳しく解説

「棺桶の値段はどれくらいかかるの?」「種類によって相場はちがう?」。身内が亡くなり葬儀の準備を進めるなかで、このような疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。

実は、棺桶の値段は素材や装飾によって数万円から数百万円まで大きく幅があります

本記事では、棺桶の種類別の価格相場から選び方のポイント・入手方法まで詳しく解説します。はじめて葬儀を執り行う方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を要約すると

  • 棺桶の値段は素材によって大きく異なり、木棺は2~30万円、布張棺は2~6万円、エンバー棺は15~40万円、エコ棺は14~30万円が相場です。
  • 棺桶を選ぶ際は故人の身長より10~15cm余裕のあるサイズを選び、宗派にふさわしい型で火葬炉に収まるサイズにすることが重要です。山型棺、箱型棺、インロー型棺、船型棺、かまぼこ型棺など形状もさまざまあります。
  • 入手方法は葬儀会社に手配してもらうかインターネット通販で購入する方法があります。葬儀会社なら専門的なアドバイスを受けられ、通販なら費用を抑えられますが配送時間に注意が必要です。最高級品は、200万円以上になることもあります。
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棺桶の値段は素材によって異なる

棺桶の値段は使用される素材によって大きく変わります。ここでは主な4つの棺の種類について、価格帯と特徴を紹介します。

棺の種類価格帯特徴・備考
棺の種類価格帯特徴・備考
木棺2~30万円・合板製:数万円程度・高級木材(桐・ヒノキ):数十万円
布張棺2~6万円・木棺より安価な傾向・上品で柔らかな印象
エンバー棺15~40万円・透明アクリル板付き・エンバーミング処置専用
エコ棺14~30万円・段ボールや間伐材・合板製棺と同程度の価格

ひとつずつ見ていきましょう。

木棺

棺桶のなかでも木棺は伝統的で人気の高い選択肢のひとつで、多くの葬儀で選ばれています。木の種類や加工方法によって価格に幅があり、比較的シンプルな合板を使用した棺は2~30万円程度から購入できます。

木棺は自然な温もりを持ち、見た目にも落ち着いた印象を与えるため、日本の風習に合いやすい点が特徴です。桐やヒノキなど高級木材を使い、丁寧に仕上げられた棺になると数十万円に上ることもあります。

布張棺

布張棺は、木棺の外側に布地を丁寧に張り合わせた棺で、上品で柔らかな印象を与えます。価格は、木棺よりも安価になる傾向があり、2~6万円程度です。布の装飾が施されることで高級感が増します。

布の素材や柄によって見た目の雰囲気が変わり、華やかさや落ち着きを表現できるため、故人の人柄や遺族の希望に合わせやすいのが布張棺の特徴です。

エンバー棺

エンバー棺は、エンバーミング処置を施された遺体専用の棺で、棺の蓋部分に透明なアクリル板が設置されています。価格帯は、布張棺よりも高めで15~40万円程度です。

透明なアクリル板により開口部が大きく、故人と対面しやすい構造になっているのが特徴です。長期保存や遠方への搬送が必要な場合によく選ばれます。

エンバーミング処置と組み合わせれば、ドライアイスなどの保冷が不要になり、より近くで故人との最後の面会ができます。

エコ棺

エコ棺は、環境への配慮を重視して作られた棺で、段ボールや間伐材などを用いているのが特徴です。価格は14~30万円程度で、合板製の棺と同程度の価格帯です。

デザインも豊富で、布張棺のような装飾も実現できます。木棺と同程度の強度を持つため、実用性もまったく問題ありません。

棺桶の選び方

棺桶を選ぶ際は、価格以外にも重要な要素があります。ここでは、棺桶を選ぶ際に意識するとよい3つのポイントを紹介します。

  • 故人の身長より10~15cmほど高い棺桶にする
  • 宗派にふさわしい型にする
  • 火葬炉に収まるサイズにする

それぞれ詳しく解説します。

故人の身長より10~15cmほど高い棺桶にする

棺を選ぶ際には値段だけでなく、遺体を納められるサイズの棺を選ぶことが重要です。一般的に、故人の身長よりも+10~15cm余裕のある棺を選ぶのが望ましいとされます。

余白を持たせるのは、死後硬直により足が伸びることを考慮するだけでなく、副葬品のスペースを確保して、無理なく安置できるようにするためです。

サイズが合わないと、納棺の際に窮屈さを感じさせてしまったり、見送りにふさわしい穏やかな見栄えを損ねたりする恐れがあります。はじめて葬儀を執り行う場合は、葬儀社に故人の身長を伝え、適切な棺の大きさを選んでもらいましょう

納棺については、以下の記事を参考にしてみてください。

関連: 納棺とは?立ち会わなくていいかや服装などを徹底解説

宗派にふさわしい型にする

日本の葬儀は、宗教的儀礼との結びつきが強く、仏式や神式・キリスト教式など、それぞれにふさわしいデザインや装飾があります。たとえば、仏式ではシンプルで質素な棺が一般的で、装飾は控えめで自然な色合いがふさわしいでしょう。

神式では白を基調とした清浄さを重んじる棺が選ばれます。キリスト教式では比較的豪華な装飾が施された棺や、十字架などの宗教的シンボルが入った棺が好まれるでしょう。

どのような型が適しているかわからない場合は、葬儀社に宗派を伝え、適切な型を相談すると安心できます。

火葬炉に収まるサイズにする

棺桶を選ぶ際には、火葬炉に適したサイズであるかを確認することが重要です。火葬炉の大きさには地域や施設ごとに差があり、規格を超える棺を選んでしまうと、火葬が滞りなく行えない恐れがあります。

特に、身長が高い故人を納棺する場合は、棺桶のサイズに気を配る必要があるでしょう。一般的には故人の体格に合わせた標準サイズで問題ありませんが、不安があれば葬儀社に相談することをおすすめします。

棺桶の種類・形

棺桶にはいくつかの種類や形があり、それぞれに特徴と意味があります。棺桶における主な5つの形状について、以下の表にまとめました。

特徴
山型棺蓋が台形に盛り上がった形状。箱型より装飾性が高く、重厚感と格式高い印象を与える。伝統的な葬儀や社葬で選ばれることが多い。
箱型棺蓋が平らな長方形の最もシンプルで一般的な形状。「キャスケット型」「平棺(ひらかん)」とも呼ばれる。日本の葬儀で最も多く使用される。
インロー型棺蓋が棺本体全体を覆うように印籠式になっている形状。高級感と重厚感がある。装飾が豊富で格式高い葬儀に適している。
船型棺頭部が広く足元が狭くなっている西洋風のデザイン。「コフィン型」とも呼ばれる。海外風のイメージを持つ葬儀に合わせて選ばれる。
かまぼこ型棺蓋が曲線を描く丸みを帯びた形状で「アール型」とも呼ばれる。柔らかな印象を与えるため女性や子どもの葬儀でよく選ばれる。

葬儀の宗派・故人の雰囲気などを考慮して、適切な形を選びましょう。

棺桶の入手方法

棺桶の入手方法を理解することは、葬儀準備を進めるうえで重要です。ここでは主な2つの方法を紹介します。

  • 葬儀会社に手配してもらう
  • インターネット通販で購入する

それぞれの特徴と注意点を順に説明します。

葬儀会社に手配してもらう

棺桶をどのように用意すべきか戸惑う場合は、葬儀会社に手配してもらいましょう。葬儀会社は、故人の体格や宗派・葬儀の形式にふさわしい棺を提案してくれるため、自分で探す手間や不安がなくなります。

さらに、必要に応じて装飾や副葬品の適切な配置についても相談できるため、準備をスムーズに進められるでしょう。費用面でもプランに含まれていることが多く、追加費用を確認しながら選択すれば安心です。

専門家に任せることで段取りに迷うことがなくなるため、落ち着いて葬儀の準備に集中できます。

なお弊社「1日葬・家族葬のこれから」では、「棺」や「骨壷」など葬儀に必要なものを含んだセットプランでご用意しておりますので、安心してお任せください。

インターネット通販で購入する

近年では、棺桶をインターネット通販で購入できるので、費用を抑えたい人や多くの選択肢から自由に選びたい人に利用されています。

通販では木棺や布張棺・エコ棺など幅広い種類が扱われており、価格帯も明確に比較できるため安心感があります。ただし、配送に時間がかかる場合があるため、葬儀の日程が迫っている際は注意が必要です。

はじめて葬儀を行う人は、通販で購入する場合でも事前に葬儀会社へ相談し、受け入れに問題がないか確認しておくと安心です。

棺桶の値段に関するよくある質問

棺桶の値段に関してよく寄せられる質問について、詳しくお答えします。これらの疑問を解消することで、安心して準備を進められます。

  • 棺桶はいつ準備したらいい?
  • 葬儀社のカタログよりインターネットで購入した方が安くなりますか?
  • 最高級の棺桶はいくら?

ひとつずつ見ていきましょう。

棺桶はいつ準備したらいい?

一般的には、葬儀会社と打ち合わせをしたうえで、棺桶が手配されます。事前に準備しておきたい場合や希望する棺桶がある場合は、葬儀会社に相談しておきましょう。

ネット通販で購入を考えている場合は、配送の時間や葬儀の日程・火葬場の規格への対応などもあらかじめ確認しておくとトラブルが回避できます。

葬儀社のカタログよりインターネットで購入した方が安くなりますか?

インターネットで棺桶を購入すれば、葬儀社のカタログを利用するよりも安くなる場合があります通販では種類や価格を比較しやすく、希望予算に合わせて選べるため、費用を抑えたい人には有効な方法です。

ただし、葬儀社のカタログにはプランやサービスが含まれていたり、サイズ規格や搬送の手配がセットになっていたりする場合が多く、手間を省けるという利点もあります。

はじめて葬儀を執り行う場合は、価格だけでなく納期や搬送・火葬場の対応も確認し、葬儀社に相談しながら進めると安心です。

最高級の棺桶はいくら?

最高級の棺桶は、素材や装飾・工芸技術により価格が大きく異なります。希少な天然木や美術的に価値の高い意匠を盛り込んだ棺は、格式や家族のこだわりを重視する人に選ばれる傾向があります。

特に檜や総桐を用いた伝統型で彫刻を施した棺は100万円を超えることは珍しくありません。

さらに、最高級品のなかには、職人の手による総彫刻や特殊な装飾が施されることで200万円以上まで価格が上がるケースもあります。

棺桶の値段は材質次第。迷ったら葬儀会社に相談しましょう

棺桶の値段は、材質次第で大きく変動し、合板やシンプルな布張りの棺なら数万円台から準備できますシンプルな棺は低価格ですが、デザインや特殊な素材を用いた棺は高価になるでしょう。

一方、桐や檜などの天然木・漆塗りや彫刻が施された高級棺になると数十万円から100万円を超す棺もあります。

故人や遺族の希望・予算に合わせて最適な棺を選ぶためにも、迷ったら葬儀会社へ相談し、専門家のアドバイスを受けるのがおすすめです。

なお「1日葬・家族葬のこれから」では価格を抑えたプランパックでの葬儀をご用意しています。参列人数に応じた広さの式場で、現代に合わせたシンプルな葬儀を行えます。依頼・相談は24時間365日受け付けているので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。

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