お布施

お盆にお坊さんが家に来るときのお布施|相場・封筒・渡し方を解説

お盆にお坊さんが家に来るときのお布施|相場・封筒・渡し方を解説

お盆の時期に、菩提寺のお坊さんが自宅へ読経に来てくださることを「棚経」といいます。初めて迎える方にとっては、「お布施はいくら包めばいいのか」「封筒は何を使うのか」「いつ渡すのか」と、分からないことばかりで不安になりますよね。

先に結論をお伝えします。お盆に自宅へ来ていただく(棚経)お布施の相場は、通常のお盆で5,000〜20,000円、初盆(新盆)で30,000〜50,000円が目安です。表書きは「お布施」、白無地の封筒か奉書紙を使い、読経のあとにお茶とともにお渡しするのが基本の流れです。

この記事では、相場や封筒の書き方はもちろん、当日の流れに沿って「いつ・何を・どう渡すか」までを整理しました。読み終える頃には、当日の段取りがはっきりイメージできているはずです。

この記事を要約すると

  • お布施の相場は「通常のお盆」か「初盆」かで変わります。通常のお盆は5,000〜20,000円、初盆(新盆)は30,000〜50,000円が目安。お布施とは別に、お車代5,000〜10,000円が必要になることもあります。
  • 封筒は白無地の一重、表書きは「お布施」が基本です。不祝儀袋ではなく、白い封筒か奉書紙を使います。新札でも問題なく、渡すときは袱紗(ふくさ)や小さなお盆に載せると丁寧です。
  • 渡すタイミングは、読経が終わったあとが一般的です。お坊さんが到着したらお茶を出し、読経のあと、帰り際にお礼の言葉とともにお渡しします。浄土真宗では「棚経」ではなく「お盆参り」と呼びます。
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お盆にお坊さんが家に来る「棚経」とは

お盆の時期にお坊さんが檀家の家を一軒ずつ訪ね、仏壇や精霊棚(しょうりょうだな)の前で読経することを棚経(たなぎょう)といいます。ご先祖様を供養するための、お盆ならではの法要です。

お盆の時期は地域によって分かれます。都市部では7月13〜16日、地方では8月13〜16日に行うことが多く、お寺によっては早めに訪問日の予定を知らせてくれます。訪問日時は事前に菩提寺と調整しておきましょう。

お盆にお坊さんが家に来るときのお布施の相場

お布施に決まった金額はなく、「お気持ちで」と言われることも少なくありません。とはいえ目安がないと悩んでしまうもの。一般的な相場を整理します。

ケースお布施の相場(目安)
通常のお盆(毎年)5,000円〜20,000円
初盆・新盆(忌明け後の最初のお盆)30,000円〜50,000円

初盆(新盆)は、親戚も招いて手厚く供養するため、通常のお盆より金額が上がります。初盆は一度きりの大切な法要なので、相場もその分高めに設定されています。

お布施とは別に必要な「お車代」「御膳料」

お布施のほかに、状況に応じて次の2つを用意します。いずれもお布施とは別の封筒に包みます。

  • お車代:自宅まで来ていただいた場合のお礼。5,000〜10,000円が目安です(こちらで送迎する場合は不要なこともあります)。
  • 御膳料(おぜんりょう):会食を用意したのにお坊さんが辞退された場合に渡します。5,000〜20,000円が目安です。

地域によっては、現金のほかに果物やお菓子などの「お供え物」をお渡しすることもあります。迷ったら、同じ檀家の親戚や地域の慣習にならうと安心です。

関連: お布施とお車代は別々に渡す?金額相場・封筒の書き方・渡し方を解説

お布施の封筒と書き方のマナー

お坊さんに渡すお布施を包む封筒には、封筒の選び方・表書きの書き方など様々なマナーがあります。失礼にならないようにしっかりとチェックしましょう。

封筒は「白無地の一重」を選ぶ

お布施は弔事の香典とは意味が異なり、お寺への感謝を表すものです。そのため、黒白の水引がついた不祝儀袋ではなく、白無地の封筒(一重のもの)を使います。正式には奉書紙で包みますが、白封筒で問題ありません。

「二重封筒」は「不幸が重なる」を連想させるため避けます。また、香典と違ってお布施は新札でも失礼にあたりません。

お布施・お車代・御膳料の封筒の選び方

表書きと名前の書き方

お布施の書き方_表書き
書く場所書く内容
表面・上段中央「御布施」(印刷済みの封筒なら省略可)
表面・下段中央施主の名前、または「○○家」
裏面(左下)住所・金額(金額は旧字体で縦書きが正式)

金額を旧字体で書く場合、たとえば1万円は「金 壱萬圓」、3万円は「金 参萬圓」と書きます。神経質になりすぎる必要はありませんが、正式にしたい場合の参考にしてください。

【棚経の流れ】お坊さんが家に来てから帰るまで

当日あわてないために、時系列で段取りを確認しておきましょう。お坊さんが家に上がってから帰るまでは、15〜20分ほどが一般的です。

  1. 到着前の準備
  2. お迎え・お茶出し
  3. 読経
  4. お布施のお渡し
  5. お見送り

1. 到着前の準備

仏壇まわりを掃除し、お花・お供え物を整えます。お布施・お車代の封筒も、この段階で準備しておくと当日あわてません。

2. お迎え・お茶出し

到着したら玄関でお迎えし、仏壇へ案内します。読経の前に、まず冷たいお茶やおしぼりをお出しすると丁寧です(夏の時期のため)。

3. 読経

お坊さんが仏壇や精霊棚の前で読経します。家族は後ろで静かに手を合わせます。時間はおおむね10〜15分ほどです。

4. お布施のお渡し

お布施の渡し方・マナー

読経が終わったら、あらためてお茶をお出しし、少し歓談します。この流れの中、または帰り際に、お礼を述べてお布施をお渡しします。

お布施を渡すときは、封筒を直接手渡すのではなく、袱紗(ふくさ)から取り出す、または小さなお盆(切手盆)に載せて差し出すと、より丁寧な印象になります。「本日はありがとうございました」の一言を添えましょう。

5. お見送り

玄関でお見送りします。次の家へ回られることも多いので、長く引き止めないのがマナーです。

浄土真宗には「棚経」がない

知っておきたいのが宗派による違いです。浄土真宗では、そもそも棚経の習慣がありません。亡くなった方はすぐに極楽浄土へ往生すると考えるため、お盆に霊を「迎える・送る」という発想がなく、精霊棚も作らないためです。

その代わり、浄土真宗では自宅に僧侶を招く場合「お盆参り」として、仏壇の前で通常の読経を行います。お布施の考え方は他宗派と大きく変わりませんが、作法が異なるため、自分の家の宗派は事前に必ず確認しておきましょう。

関連: 自分の宗派がわからない場合はどうする?特定できなかったときの対処法や調べ方を解説

棚経を断りたいときは?

棚経は必ず受けなければならないものではありません。留守にする、家族だけで静かに供養したい、といった事情があれば、断っても失礼にはあたりません。

ただし、菩提寺とは今後も長いお付き合いが続きます。断る際は、できるだけ早めに、丁寧に連絡することが大切です。「今年は事情があり、お参りをお休みさせていただきたい」と、誠実に伝えれば問題ありません。

棚経でよくある質問

棚経(お盆にお坊さんが家にきて読経)で弊社によくいただく問い合わせをまとめました。そのほかにも気になる点ありましたら、24時間全国で受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

お布施は読経の前と後、どちらで渡すのが正しいですか?

一般的には読経が終わったあと、帰り際にお渡しします。到着時のあいさつのタイミングで渡しても間違いではありませんが、読経後にお礼とともに渡す流れが自然です。

お布施に新札を使っても失礼になりませんか?

問題ありません。香典は「不幸を予期していなかった」意味で古札を使いますが、お布施はお寺への感謝を表すものなので、新札でも失礼にはあたりません。

お車代や御膳料は必ず用意すべきですか?

自宅まで来ていただく場合はお車代を、会食を辞退された場合は御膳料を用意するのが丁寧です。送迎する場合や会食がない場合は、不要なこともあります。

お布施の金額を直接お坊さんに聞いてもいいですか?

問題ありません。「皆さまどのくらい包まれていますか」と尋ねれば、目安を教えてくださるお寺も多いです。同じ檀家の親戚に聞くのも良い方法です。

初盆と通常のお盆で、準備するお布施は変えるべきですか?

はい。初盆(新盆)は一度きりの手厚い法要のため、通常のお盆(5,000〜20,000円)より高め(30,000〜50,000円)を包むのが一般的です。

お盆にお坊さんが家にくるときのお布施のポイント

お盆にお坊さんを自宅に迎えるときのポイントを整理します。

  • お布施の相場は、通常のお盆で5,000〜20,000円、初盆で30,000〜50,000円
  • お布施とは別に、お車代(5,000〜10,000円)や御膳料が必要になることがある
  • 封筒は白無地の一重、表書きは「お布施」。新札でも問題ない
  • 渡すタイミングは読経のあと。袱紗(ふくさ)やお盆を使うと丁寧
  • 浄土真宗には棚経がなく「お盆参り」となる。宗派は事前に確認を

分からないことがあれば、菩提寺や同じ檀家の親戚に率直に尋ねて大丈夫です。事前に段取りを知っておけば、当日は落ち着いてご先祖様の供養に向き合えます。

なお、弊社では棚経・お盆参りのお坊さんのご手配を全国一律のお布施金額で承っております。御車代や心付けを含んだ価格となっており、檀家になる必要もありませんので、安心してご利用いただけます。

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