近年は、故人や遺族の意向に沿って、家族葬や一日葬といった葬儀形式を選ぶ人が増えてきています。家族葬とは、遺族や親戚が中心に参列する小規模な葬儀のことを言います。
一般の参列者が参加しないため、葬儀費用は一般葬よりも安くなる傾向があります。家族葬を検討するうえで「20人ほど参列した場合の具体的な葬儀費用が気になる」という人もいるでしょう。
この記事では、家族葬の葬儀費用や参列者の人数に関するルールを中心に解説していきます。葬儀費用を安くする方法や、家族葬以外でおすすめする葬儀形式についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を要約すると
- 20人で家族葬を行う場合の費用は、約72万円です。(公正取引委員会の「葬儀の取引に関する実態調査報告書」を元に算出)
- 弊社「1日葬・家族葬のこれから」では、43万8,900円から家族葬を執り行えます。
- 費用をより抑えたい方は、「直葬」や「一日葬」といった他の葬儀形式を検討するのも良いでしょう。弊社では、最安8万6,900円から執り行えます。
20人で家族葬を執り行う場合の費用
家族葬は遺族や親戚のみで執り行うのが一般的であり、故人の会社関係者や知人などは基本的に参列しません。葬儀の流れは一般葬とまったく同じ流れで進みます。
公正取引委員会の「葬儀の取引に関する実態調査報告書」をもとに算出した家族葬の平均費用は約72万円です。地域や葬儀の規模、オプションの追加によって変動します。
近親者を中心に執り行う家族葬では、20人が平均的な参列者の人数であるため、20人で家族葬を行う際の費用は約72万円になるといえるでしょう。
また、親しかった友人などを呼び、30人で家族葬を行う場合の費用は約80万円になるでしょう。20人の際との差は、参列者が増える分の飲食接待費や香典返しの費用が必要なためです。
一般葬の平均費用が140万円であるため、家族葬は葬儀費用を抑えやすいといえます。家族葬の方が安いのは、以下のような内容が影響しています。
- 返礼品費用や飲食接待費用を抑えやすい
- 規模が小さいため斎場費用を抑えやすい
なお、読経や戒名をお願いした僧侶に対して払う「お布施」は、葬儀プランに含まれている葬儀社と含まれていない葬儀社があるため、事前に確認しておくようにしましょう。
家族葬の流れや特徴については、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
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葬儀で僧侶に読経や戒名をお願いした場合、そのお礼として「お布施」を渡します。お布施の費用は戒名のランクや葬儀形式によって変わります。
家族葬におけるお布施の相場は、約23万円です。地域によっても相場が異なるので、金額に迷った場合は葬儀社のスタッフに相談するか、僧侶に直接聞いてみましょう。
前述した通り、お布施にかかる費用は葬儀プランに含まれている場合と含まれていない場合があります。葬儀社と打ち合わせする際に確認しておくようにしましょう。
なお、僧侶に渡すお金には、お布施とは別に「お車代」や「御膳料」があります。家族葬でのお布施の具体的なマナーについては、下記記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。
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家族葬は5人や10人でも依頼できる?
家族葬は、遺族や親戚を中心に参列するのが一般的です。しかし、一般の人でも喪主から声をかけられれば参列可能であり、参列人数にも明確なルールは存在しません。
家族葬は、5人や10人といった規模でも実施可能です。親戚を呼ばず故人の子供だけで執り行うようなケースもあります。念のため、葬儀社に相談する段階でおおよその参列人数について相談しましょう。
なお、家族葬を5人で執り行った際の費用相場に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
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家族葬の費用を安くする方法
家族葬の相場は約72万円と紹介しましたが、その内訳としては「葬儀一式費用(祭壇や斎場使用料など)・飲食接待費用・返礼品費用」があります。これらの費用はさらに安く抑えられます。具体的な方法は以下の通りです。
- 相見積もりで比較する
- 祭壇などでオプションを依頼しない
- 人数を見直す
- 葬儀費用に関する補助金制度を利用する
- 一日葬や直葬も検討する
ここでは、上記5つの方法について解説していきます。
その他の家族葬の費用を抑える方法は、以下の記事で解説してますので、こちらもチェックしてみてください。
相見積もりで比較する
葬儀費用を抑えるうえで欠かせないポイントといえるのが「相見積もり」です。葬儀社によってプランの金額はもちろん、その内訳が大きく異なります。なるべく複数社のプランで見積もりをとりながら、比較しましょう。
葬儀社の比較で注意すべきなのが、ネット上の金額で比較しないことです。葬儀の内容やオプションの有無などによって、大きく金額が変動するためです。
葬儀社によってプランに含まれるサービスの範囲が異なるため、ネット上の金額が高かった葬儀社が最終的に最も安くなるケースも珍しくありません。葬儀形式や参列人数を伝えたうえで見積もりを出してもらいましょう。
祭壇などでオプションを依頼しない
葬儀社では、葬儀形式とは別にオプションが用意されており、遺族のさまざまな要望に対応しています。具体的には、以下のようなオプションがあります。
- 葬儀に使用する花の種類
- 通夜振る舞いなどで提供する食事の内容
- 棺や骨壺の内容
- 納棺のラストメイクやエンバーミングの内容
「なるべく明るいイメージの祭壇にしたい」「子供がいるから料理にフルーツの盛り合わせを取り入れたい」といったように、オプションを追加するほど葬儀費用は高額になります。
葬儀形式だけでなく、葬儀のオプションや内訳までチェックしたうえで、不要と感じたものは省略しましょう。オプションだけでなく返礼品の内容を見直すことでも葬儀費用を安くできます。
人数を見直す
家族葬は一般葬とは異なり、誰でも参列できるわけではありません。声をかける範囲に明確なルールはないものの、知人や会社関係者は声をかけられない限り参列しないのがマナーです。
「声を掛けないのは失礼になるのでは」と、親戚以外を呼ぶ人もいますが、家族葬に呼ばなかったからといって失礼には当たりません。
なるべく葬儀費用を抑えたい場合は、声をかける人を見直してみましょう。ただし、喪主1人で判断すると、あとになって揉める可能性があるため、遺族間で話し合うことが大切です。また、家族葬の後には参列できなかった人の弔問が増えるため、事前に準備しておくようにしましょう。
なお、家族葬を2人で執り行う場合の費用相場などは、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
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葬儀費用に関する補助金制度を利用する
葬儀費用に関する制度に「葬祭費補助制度」があります。この制度は、各種健康保険に加入していた人が亡くなった際に、葬儀費用の一部を補助してもらえる制度です。各保険の補助内容は以下の通りです。
加入していた健康保険の種類 | 葬祭費補助の内容(自治体による) |
---|---|
社会保険・共済組合 | 埋葬費の補助(5万円前後) |
国民健康保険・後期高齢者医療保険 | 葬祭費の補助(1~7万円) |
この他では、経済的な事情を抱える喪主を対象とした「葬祭扶助制度」もあります。遺族が生活保護を受けているか、遺族以外の人が喪主になることが条件です。詳しくは、自治体の福祉事務所にて相談できます。
葬儀費用の工面方法や各種制度の詳細については、以下の記事で解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
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一日葬や直葬も検討する
要望に合った葬儀形式を選ぶことも、葬儀費用を抑えるうえで大切です。各葬儀形式の費用相場は以下の通りです。
葬儀形式の種類 | 葬儀費用の相場 |
---|---|
一般葬 | 140万円前後 |
家族葬 | 70万円前後 |
一日葬 | 30~50万円 |
直葬 | 20~50万円 |
葬儀を執り行う地域やオプションの依頼内容にもよりますが、最も費用を抑えやすいのは直葬です。1日のみで葬儀を行う一日葬もおすすめです。
次章では、実際に弊社で20人規模で家族葬を行った場合のプラン例や、費用を紹介します。
20人向け家族葬のプラン例と費用を紹介
それでは、弊社「1日葬・家族葬のこれから」の実際の家族葬プラン例と費用をご紹介します。
また20人規模で親族のみで行いたい場合、家族葬だけでなく、「一日葬」「直葬」も候補に入ってきますので、そちらについても併せてご紹介いたします。
※火葬料金や飲食接待費、お坊さんのご手配などについては含まれておりません。
家族葬プランの例と費用
「これからの家族葬プラン」は、お通夜と告別式を行う、最もスタンダードなプランです。
この家族葬プランの強みは、低価格ながら立派な祭壇であることです。他社の家族葬プランは同じ料金でも祭壇のお花が少量なんてところもありますが、弊社では最大10万円相当のお花付きですので、低価格ながら立派な葬儀を行っていただけます。
「これからの家族葬プラン」の費用は、資料請求をしていただくと、税込438,900円となりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
一日葬プランの例と費用
「これからの1日葬プラン」は、お通夜を省いた葬儀プランです。
親族のみで行う家族葬を検討されている場合、お通夜と告別式の参列者が同じになりますので、お通夜を省いた一日葬を選ばれる方が多いです。
また、お通夜がない分、故人様との時間が多く取れるということもあり、弊社では人気プランとなっています。
「これからの1日葬プラン」の費用は、資料請求をしていただくと、税込328,900円となりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
直葬プランの例と費用
「これからの直葬プラン」は、お通夜も告別式も省き、火葬のみを行うプランです。
必要最低限の火葬のみしか行いませんので、価格を最も抑えて行うことが出来ます。
「これからの直葬プラン」の費用は、資料請求をしていただくと、税込86,900円となりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
次章では、直葬や一日葬の流れや注意点について解説しているので、内容を理解したうえで最適な葬儀形式を選んでみましょう。
参列者が少ない場合は直葬もおすすめ
直葬とは、お通夜や葬儀式といった仏式行事を省略し、斎場を出棺してから火葬と骨上げのみを行う葬儀形式です。家族葬と同様に、遺族や親戚のみの参列が一般的で、規模の小さい葬儀となります。
仏式行事がない分、葬儀一式費用や飲食接待費用を抑えやすく、相場は20〜50万円ほどです。直葬を検討する場合は、以下の内容に注意しましょう。
- 親戚や菩提寺から反対される可能性がある
- 葬儀後の納骨先が限られる
直葬は、仏式行事を全て省略するため「故人が可哀そう」「故人が成仏できない」と、周りから反対される可能性があります。なかには直葬を認めていない菩提寺もあります。
直葬に僧侶を呼ばず、戒名がない場合は菩提寺への納骨を拒否される可能性もあるため、事前に周りからの理解を得ておきましょう。
直葬で戒名や読経をお願いする方法やお布施の費用に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
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家族葬と一日葬の費用や流れの違い
一日葬は、文字通り一日で葬儀を執り行う葬儀形式で、一般葬で行うお通夜が省略されています。葬儀式を執り行ったあとに出棺し、火葬へと移る流れです。葬儀式には、会社関係者や知人といった一般の人も参列します。
一方で、家族葬は参列者が少なく小規模であること以外は一般葬と同じで、お通夜や告別式もあります。費用相場は家族葬が70万円前後であるのに対して、一日葬は30~50万円となります。
一日葬は、お通夜がないため葬儀一式費用が安く、通夜振る舞いにかかる飲食接待費用も抑えられます。葬儀が2日に分かれていないため、喪主や参列者の体力的な負担を軽減できるといった魅力もあります。
一日葬は、費用を抑えつつなるべく多くの人に参列してほしい人におすすめです。なお、一日葬と家族葬の違いや直葬については、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
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家族葬に関するよくある質問
最後は、家族葬に関する2つのよくある質問に答えていきます。葬儀費用の負担に関する考え方や参列人数に関して解説しているので、理解したうえで葬儀形式を決定しましょう。
葬儀費用は誰が払う?
葬儀費用は喪主が負担するのが一般的です。ただし、明確なルールはなく、遺族全員で支払うようなケースも珍しくありません。
費用の工面が難しい場合は、故人の遺産や生命保険で支払ったり葬儀社が用意している葬儀ローンを活用したりするケースもあります。
葬儀費用の支払いは葬儀社によって異なります。費用の工面に時間がかかりそうな場合は、事前に葬儀社へ相談しておくようにしましょう。
また、葬儀費用は誰が払うかについて、以下記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。
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家族葬で30人呼んでも大丈夫?
家族葬に参列人数の上限はなく、5人でも30人でも問題ありません。ただし、人数が多い場合は葬儀プランで予定している斎場ではなくなるため、別途費用がかかる可能性があります。
葬儀社に連絡する際は、おおよその参列人数を伝えたうえで、追加費用の有無などについて確認しておきましょう。なお、参列人数が10人ほど増えたとしても、葬儀費用が数十万円一気に上がるわけではありません。
返礼品費用や飲食接待費用は増えるものの、その分香典の額も増えるため、斎場などが変わらない限り数万円ほどしか上がりません。
参列人数や費用を踏まえながら葬儀形式を選んでみましょう
家族葬の参列人数に明確なルールはなく、20人でも5人でも問題ありません。家族葬の費用相場は約72万円で一般葬の半分ほどです。地域やオプションの追加によって変動します。
相見積もりしたり、オプションを最小限にしたりすることで、葬儀費用を安くできます。葬儀費用の補助制度などもありますので、上手に活用してみましょう。なるべく費用を抑えたい場合や小規模で執り行いたい場合は、直葬や一日葬もおすすめです。
弊社では、価格を抑えたプランパックでの葬儀をご用意しています。
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