葬儀の準備

【チェックリスト付】家族葬の準備・持ち物まとめ|施主と参列者別のマナーも解説

【チェックリスト付】家族葬の準備・持ち物まとめ|施主と参列者別のマナーも解説

大切な方が亡くなり、家族葬を行うことになった時、「具体的に何を準備すればいいの?」「持ち物は何が必要?」と不安になる方は少なくありません。

家族葬は一般葬と比べて規模は小さいものの、遺族として準備すべきことや、参列者が持参すべきものは意外と多く、マナーを守った対応が求められます。特に、親族への連絡方法や香典の扱いなど、家族葬ならではの悩みもあるでしょう。

この記事では、遺族・施主側と参列者側それぞれの立場から、家族葬で準備するものや持ち物を徹底解説します。チェックリスト形式でまとめているので、準備漏れを防ぎ、故人との最後の時間を心穏やかに過ごすための参考にしてください。

この記事を要約すると

  • 家族葬で準備するものは、遺族側ならまずは葬儀関連の事務手続きと関係者への連絡です。遺体の安置を済ませたら葬儀社と打ち合わせを行い、葬儀の詳細を決めます。
  • 家族葬は限られた人数となるため、参列者のリストアップと葬儀の案内は丁寧に行います。そのほか、遺影やお布施の準備なども進めます。
  • 参列者の家族葬への準備するものは、香典(辞退がない場合)、数珠、準喪服などの用意です。香典辞退の場合は遺族の意向を尊重し、後日別の形で弔意を示すことも検討しましょう。
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【立場別】家族葬の準備・持ち物の一覧表

まずは全体像を把握しましょう。遺族・施主側と参列者側で、準備すべき内容は異なります以下の比較表で、ご自身の立場に応じた準備項目を確認してください。

遺族・施主(葬儀を出す側)参列者・親族(招かれる側)
主な準備葬儀社の手配、遺影、関係者への連絡参列可否の確認、香典の準備
準備する物・持ち物数珠、印鑑、現金(お布施)数珠、香典、袱紗
服装正喪服または準喪服準喪服(略装は要確認)
特有の悩み参列辞退の連絡、返礼品、参列者への配慮香典辞退時の対応

【遺族・施主向け】家族葬当日までの準備

家族葬を滞りなく進めるためには、施主や遺族が事前にしっかりと準備を整えておくことが大切です。ここでは優先度の高い準備項目を順に解説します。

事務手続き・連絡の準備

まず最初に行うべきは、葬儀に関する事務的な手続きと関係者への連絡です。

葬儀社への連絡と打ち合わせ

病院等から安置場所(自宅や斎場)への搬送を葬儀社に依頼しましょう。家族葬に対応している葬儀社を選び、希望する式の規模や内容を伝え、内容を決めていきます。

安置場所の確保

法律により死亡後24時間は火葬ができないため、故人様を安置する場所を決めます自宅での安置が難しい場合は、葬儀社の安置施設や斎場を利用します。

死亡届の提出と火葬許可証の受け取り

医師から死亡診断書を受け取ったら、市区町村役場に死亡届を提出します。この際、認印(朱肉を使うタイプ)が必要です。提出すると、火葬許可証が発行されるので、大切に保管してください。多くの場合、葬儀社が代行してくれます。

家族葬ならではの「範囲」の決定

家族葬で最も重要なのが「誰に参列してもらうか」の判断です。家族葬は一般的に参列者の人数・範囲を限定して行われます。誰に声をかけるかを慎重に決めましょう。

参列してもらう親族のリストアップ

故人の意向や家族の考えをもとに、参列をお願いする方のリストを作成します。一般的には、配偶者、子、孫、兄弟姉妹など近親者が中心となります。状況に応じ、親しい友人などを含めても問題ありません。

参列を辞退してもらう方への連絡方法

家族葬では、親しい友人や職場関係者にも参列を遠慮いただくケースは多いです。その場合は、失礼のないように丁寧な言葉で事情を説明しましょう。「故人の遺志により、近親者のみで葬儀を執り行います」といった表現が一般的です。

家族葬の参列者の範囲について詳しくは、以下の記事で解説しています。参列者の選定基準やマナーで迷う際にはぜひ参考になさってください。

関連: 家族葬はどこまで参列すべき?選定基準とマナーを徹底解説

式典に関わる準備物の用意

葬儀当日に必要となる物品を事前に準備しておきましょう。

遺影写真の選定故人らしい表情の写真を選びます。ピントが合っていて、なるべく正面を向いている写真が望ましいです。デジタルデータがあれば葬儀社で加工してもらえます。
故人に着せる服棺に納める際に故人に着せる衣装を用意します。死に装束を用意する場合もあれば、故人が愛用していた服を選ぶこともあります。
副葬品火葬の際、棺に入れる思い出の品を準備します。金属やガラス、プラスチックなど燃えないものは入れられません。
宗教者(僧侶など)へのお布施の準備僧侶に読経をお願いする場合は、お布施を用意します。新札は避け、白い封筒または専用の不祝儀袋に包みます。
現金お布施以外にも心づけ等で必要となることがあります。現金をいくらか用意しておくと安心です。

お布施は金額や包み方など、わからないことが多いものです。また、遺影用の写真の選び方や考え方について迷う際は、以下の記事を参考にしてください。

関連: お布施とは?基本の考え方や金額の相場、マナーなども解説

関連: 遺影とは?選び方や準備の仕方、費用相場まで徹底解説

服装の準備

喪主・施主は、参列者よりも格上の服装が求められます。基本的には正喪服(最も格式の高い喪服)を着用しますが、家族葬の場合は準喪服でも問題ありません。

男性は、黒のモーニングコート(正喪服)またはブラックスーツ(準喪服)を着用します。シャツは白無地、ネクタイは黒無地、靴下や革靴も黒で統一しましょう。

女性は、黒無地のワンピースやアンサンブル、スーツを着用。肌の露出は控えめにし、スカート丈は膝が隠れる長さが基本です。アクセサリーは結婚指輪と一連の真珠のネックレス程度に留めます。

関連: 家族葬の服装は?身内だけなら普段着OK?持ち物やマナーも解説

【参列者・親族向け】家族葬当日までの準備

葬儀の家族葬に招かれた参列者は、遺族に失礼のないよう、以下の準備を整えておきましょう。

参列の確認と出欠の連絡

家族葬の案内を受け取ったら、まずは速やかに出欠の返事を行うことが大切です。家族葬は限られた人数で行われるため、遺族側も人数把握や席の準備が必要になります。

親しい間柄でも「行くのが当たり前」と思わず、明確に伝えるのが施主への配慮です。やむを得ず参列できない場合はその旨を丁寧に伝え、後日弔問やお悔やみの手紙を送るなどの配慮をしましょう。

香典の準備(辞退の案内がない場合)

家族葬では香典を辞退することが多いですが、特に案内がない場合は準備するのがマナーです。親族として参列する場合の香典の相場は、故人との関係性によって異なります。

故人との間柄相場の金額
両親3〜10万円
祖父母1〜5万円
兄弟姉妹3〜5万円
伯父叔母1〜3万円
そのほかの親戚5千円〜1万円

香典は裸のまま持参せず、袱紗に包んで持参します。紺、紫、グレーなど落ち着いた色の袱紗を使用し、香典袋が見えないように包みます。受付で渡す際に袱紗から取り出し、相手が表書きを読める向きで差し出すのがマナーです。

関連: 【家族葬の香典マナー完全ガイド】相場や包み方、注意点を解説

服装の準備

葬儀の服装は、故人への敬意を表す大切なマナーです。身内だけの家族葬であっても、基本は一般葬と同じ準喪服(ブラックスーツ・ブラックフォーマル)を着用します。

  • 男性:ブラックスーツに黒ネクタイ、白シャツ、黒の靴下と革靴
  • 女性:黒のワンピースやアンサンブル、黒のストッキングと靴

案内状に「平服でお越しください」と書かれていても、普段着という意味ではありません。この場合は略式の喪服、つまりダークスーツ(濃紺やチャコールグレー)などを指します。迷った場合は、準喪服で参列する方が無難です。喪主や周囲の親族と一緒にいても浮かないものを選びましょう。

家族葬に参列する際の服装や香典など、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

関連: 【家族葬のマナー完全ガイド】参列基準・香典・服装のポイント

数珠(じゅず)と小物類の用意

身の回りの小物も忘れず準備しましょう。仏式の葬儀では、数珠を持参するのがマナーです。

数珠は自分の宗派のものを持参します。宗派が分からない場合や、宗派を問わず使えるものとして、略式数珠(片手数珠)を用意しておくと良いでしょう。

その他の小物としては、ハンカチは白、または黒や紺などの落ち着いた色。靴やバッグは「光沢のない黒」が基本です。エナメルやスエード素材は避けましょう。

家族葬で準備するもののチェックリスト

ここまで解説してきた内容を、チェックリスト形式でまとめました。スクリーンショット(画面保存)して、準備の際にご活用ください。

【遺族・施主向け】準備するものリスト

遺族や施主が葬儀の運営と手続きを行うのに必要なものの一覧です。

  • 認印(朱肉を使うもの):火葬の手続き等で使用する
  • 遺影用の写真:デジタルデータまたは現物(ピントが合ったもの)
  • お布施:僧侶へ謝礼として渡す現金(新札は避ける)・封筒
  • 故人の衣装:最後に着せてあげたい服や死に装束
  • 副葬品:棺に入れる思い出の品(※メガネなど燃えないものはNG)
  • 数珠:自分の宗派のもの
  • 予備の現金:飲食代や急な買い出し、心付け用
  • 参列者名簿:誰が来るか把握するためのメモ

【参列者・親族向け】準備するものリスト

葬儀の参列者がマナーを守り、遺族に失礼のないように備えるために必要なものの一覧です。

  • 香典: 辞退の連絡がない限り準備(新札は避ける)
  • 袱紗(ふくさ):香典を包む布(紺、紫、グレーなど)
  • 数珠(じゅず):自分の宗派のもの
  • 準喪服(フォーマル):黒のスーツ、ワンピース、礼服
  • 黒の靴・靴下・ストッキング:光沢のないもの
  • 黒のバッグ:布製が望ましい(殺生を想起させる革製は避ける)
  • ハンカチ:白、または黒・紺などの落ち着いた色
  • (雨天時)傘:黒、紺、または透明なビニール傘

家族葬の準備・マナーでよくある質問

家族葬は一般葬とルールが異なる部分があります。多くの方が悩むポイントをQ&A形式でまとめました。

家族葬をしますが香典を辞退したいものの、伝え方や準備の仕方がわかりません

香典を辞退する場合は、事前の案内状にその旨を明記し、当日は受付に辞退の看板を用意するのが基本です

香典辞退を徹底したい場合は、葬儀の案内(電話や書面)の際に「故人の遺志により、ご香典・ご供花などは辞退申し上げます」とはっきり伝えましょう。

それでも持参される方がいる場合に備え、受付に「辞退」の案内板を置くよう葬儀社に依頼しておくとスムーズです。どうしてもと差し出された場合は、頑なに拒むよりも一度お預かりし、後日相応の返礼品を送るのが角の立たない対応です。

家族葬で返礼品(会葬御礼・香典返し)はどうすればいいですか

香典を辞退しても、足を運んでくれた方への「会葬御礼」は用意するのが一般的です。返礼品には「会葬御礼」と「香典返し」の2種類があり、それぞれ意味が異なります。

会葬御礼とは、参列してくださったこと自体への感謝を示す品物や礼状を指します。香典の有無に関わらず、参列者全員に用意します。ハンカチやお茶、タオルなど500円〜1000円程度の消え物を選ぶのが一般的です。参列への謝意を表わすため、香典を辞退した場合でも、会葬御礼は準備しておくのがマナーとされています。

香典返しとは、香典をいただいたことへのお返しです。いただいた香典の金額の3分の1〜半額程度の品物を返すのが一般的です。当日に渡す「即日返し」と、四十九日後に送る「後返し」があります。
家族葬では少人数なため、即日返しで済ませるケースが増えています。

会葬御礼と香典返しについては以下の記事で詳しく解説しています。準備やマナーで不安な部分がある方はぜひ参考になさってください。

関連: 会葬御礼とは?香典返しとの違いから品物の選び方・マナーまで徹底解説

家族葬に遠方から親族を招きます。準備はどうすべきですか

宿泊施設の手配や、精進落とし(食事)の有無を早めに共有しましょう。

遠方からの参列者には、宿泊が必要かどうかを確認し、必要であれば施主側で手配を検討します。費用については施主が負担するのが丁寧ですが、親族間の慣習がある場合はそれに従いましょう。

火葬後の食事(精進落とし)は、遠方からわざわざ来ていただいた方への謝意として、席を設けるのが一般的です。葬儀後の会食の有無は、参列者が自身の帰りの足を確保する際に必要な情報です。事前に伝えておくと親切でしょう。

家族葬に参列したら香典辞退とのことでした。どうすべきですか

基本的には遺族の意向を尊重し、無理に渡さないのがマナーです。

家族葬で「香典辞退」の案内があった場合、遺族は「参列者に金銭的な負担をかけたくない」「葬儀後の返礼品(香典返し)の手間を減らしたい」と考えていることが多いです。そのため、良かれと思って無理に渡そうとすると、かえって遺族の負担(お返しの手配など)を増やす可能性があります。

受付で「辞退」の案内や看板がある場合は、そのまま鞄にしまっておきましょう。 受付がない場合や判断が難しい場合は、他の参列者の動きを確認したり、事前に他の親族と相談しておくと安心です。

また香典だけでなく「供花・供物も辞退」とされている場合は、それらも控えます。もし香典のみの辞退なら、お花やお供え物を贈ることでお悔やみの気持ちを示せますが、まずは葬儀社や遺族に確認するのが確実です。

丁寧な準備で後悔のない家族葬を

家族葬は、身内中心だからこそ形式にとらわれすぎず、故人様との時間を大切にできる葬儀スタイルです。準備すべきことは多岐にわたりますが、一つずつ確認していけば、決して難しいものではありません。この記事でご紹介したチェックリストを活用して、準備漏れを防ぎましょう。

しっかりと準備を整えることで、当日は故人とのお別れに専念できる環境が整います。限られた時間だからこそ、心穏やかに故人を送り出せるよう、できる限りの準備をしておくことをおすすめします。家族葬の段取りでわからないこと・不安なことがあれば、プロに相談するといいでしょう。

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