キリスト教の葬儀とは？カトリック・プロテスタントの違いや参列時のマナーを解説

イエス・キリストの教えを信仰するキリスト教。世界で最も信者数の多い宗教で、日本でも多数の信者を抱えています。しかし、仏式の葬儀が主流の日本では、キリスト教式の葬儀に参列した経験のある方は少ないのではないでしょうか。

今回は、キリスト教式の葬儀を準備している方や参列する方向けに、キリスト教式の葬儀の流れや参列時のマナーなどを詳しく解説します。カトリックとプロテスタントそれぞれの葬儀文化を知り、スムーズに葬儀を執り行えるように備えましょう。

キリスト教とは

キリスト教とは、イエス・キリストを「救い主」として、彼の教えを信仰する宗教です。「聖書」を経典に用い、日曜日に礼拝を行ったり、食事前に祈りを捧げたりします。

キリスト教徒は全世界に約23億人おり、世界で最も信者数の多い宗教といわれています。日本におけるキリスト教徒は約190万人で、人口の約1%にあたります。

キリスト教には大きく分けてカトリック・プロテスタント・正教会の3つの宗派があります。本記事では、とくに信者数の多いカトリックとプロテスタントの葬儀について解説します。

カトリック

カトリックは、イエス・キリストが宣教活動を行っていたときの使徒・聖ペトロを中心に起こった、キリスト教の普遍的な宗派です。神・キリスト・聖霊の三位一体を信じ、伝統や戒律を重んじるという特徴があります。

カトリックの信者・聖職者には明確なヒエラルキーが存在し、全世界約13億人の信者のトップは、バチカン市国のローマ教皇とされています。

プロテスタント

キリスト教の宗派は長らくカトリックのみでしたが、16世紀に起こった宗教革命によって、プロテスタントという宗派が新たに誕生しました。

プロテスタントは聖書を重んじ、権威に縛られず平等に神を信仰するというスタイルが特徴です。カトリックに比べて自由度が高く、ローマ教皇のような最高指導者を設けていません。

カトリックの教会が豪華絢爛な装飾を施したものが多いのに対し、プロテスタントの教会はシンプルで質素に造られているものがほとんどです。

	カトリック	プロテスタント
基本的な教え	善い行いによって救われる	信仰によって救われる
聖職者の呼び方	神父	牧師
儀式の呼び方	ミサ	礼拝
儀式で歌う歌の呼び方	聖歌	讃美歌
死の呼び方	帰天	召天
教会の見た目	豪華	シンプル
十字を切る仕草	あり	なし
マリア崇拝	あり	なし
聖職者の性別	男性のみ	男女どちらも
聖職者の結婚	不可	可

キリスト教と仏教の死生観の違い

キリスト教と仏教では、死の捉え方や死後の世界の考え方が大きく異なります。さらに、同じキリスト教のなかでも、カトリックとプロテスタントでは死生観に違いがみられます。

カトリックの死生観

カトリックの死生観のキーワードは「復活」です。これは、イエス・キリストが十字架に架けられた3日後に復活したことに由来しています。

カトリックでは、死は単なる肉体の滅びととらえ、生前に善い行いをしていれば再び蘇ることができると考えます。死後には天国・地獄などの世界があり、生前の行いによって行き先が決まるとされていますが、罪を告白することで永遠の命を得られると考えられています。

そのため、カトリックにおける葬儀は、故人の生前の罪を懺悔し、祈りを捧げて「永遠の命」を得るための儀式と位置付けられています。

葬儀では、神父による聖書朗読・パンと葡萄酒の奉納・聖歌斉唱・献花などが行われます。

プロテスタントの死生観

プロテスタントでも、カトリックと同じように死後の復活を信仰しています。しかし、プロテスタントでは天国・地獄という死後の世界はなく、誰もが等しく神に仕える存在になると考えます。そのため、罪の懺悔の儀式はなく、すべては神に委ねられるとされています。

プロテスタントの葬儀は、神へ感謝の祈りを捧げ、遺族の心を慰めることに重きが置かれています。形式にこだわらず、自由なスタイルで執り行われるのが特徴で、牧師による聖書朗読・祈祷・讃美歌斉唱・献花などが行われます。

仏教の死生観

仏教にもさまざまな宗派がありますが、共通して「輪廻転生」という死生観を持っています。生と死は表裏一体で連続したものととらえ、死後に再び生まれ変わるという考え方です。

死後には「六道」と呼ばれる地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道という世界と極楽浄土があり、生前の行いによって行き先が決まるとされています。六道は迷いの世界といわれており、煩悩を捨てられた者だけが「極楽浄土」へ行けると考えられています。

仏教における葬儀は、故人が六道に迷い込まず、無事に極楽浄土へと旅立てるように祈るための儀式と位置付けられています。

キリスト教における葬儀の流れ

ここからは、キリスト教の死生観に基づいたカトリック・プロテスタントそれぞれの葬儀の流れを解説します。

なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」では、キリスト教の葬儀も対応しております。葬儀の流れでご不明点がありましたら、24時間受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

カトリックの葬儀の流れ

カトリックでは、臨終を迎える直前から葬儀の一連の儀式がはじまります。仏式の葬儀でお通夜にあたる儀式は定められていませんが、日本でカトリックの葬儀を執り行う際は通夜の集いを行うケースがあります。

臨終の儀式

カトリックでは、信者が危篤状態になったタイミングで神父を病室に呼び、「病者の塗油の秘跡」という儀式を行います。この儀式では家族も立ち会いのうえ、神にこれまでの罪を懺悔して聖書を朗読し、信者の頬と両掌に聖油を塗ります。
信者が臨終を迎えたら、神父が神に祈りを捧げ、信者にパンと葡萄酒を与える「聖体拝領」を行います。この2つの儀式によって、故人の生前の罪が許され、神からの恵みを得られると考えられています。

納棺式

臨終の儀式を終えたら、故人のご遺体を棺に納める納棺式を行います。ご遺体を清めて服を取り替え、死化粧を施したら、故人の手に十字架とロザリオを納め、胸の前で手を合わせる形に整えます。

その後、神父による祈祷・聖書朗読・聖歌斉唱を行い、遺族の手で棺にご遺体を納めます。棺の中に白い生花を敷き詰め、棺の上には黒いドレープを掛けるのがキリスト教の風習です。

通夜の集い

カトリック式のお通夜は、「通夜の集い」や「通夜祭」と呼ばれます。これは日本におけるカトリック教徒特有の儀式で、神父を招いて聖堂で開かれます。

式では、神父による聖書朗読・参列者全員での聖歌斉唱・祈祷・献花などを行います。式の後は、神父と遺族で仏式の通夜振る舞いにあたる茶話会を行うケースもあります。

葬儀

カトリック式の葬儀では「入堂式」・「ミサ聖祭式」・「赦祈式」の3つの儀式を行い、キリストの再臨と死者の復活を祈ります。なお、故人が洗礼を受けていない場合は、ミサ聖祭式を省略するケースもあります。

●入堂式
参列者が着席した状態で、聖歌斉唱とともに神父と遺族が入堂します。故人が納められた棺が聖堂の中央に据えられ、神父が聖水を棺に注ぎ、祈祷と入祭の言葉を述べます。

●ミサ聖祭式
神父による聖書朗読と説教がなされ、参列者全員で死者のためのミサの祈りを捧げます。祈祷の後は遺族が祭壇にパンと葡萄酒を捧げ、神父からパンを受け取る「聖体拝領」を行います。

●赦祈式
故人が生前に犯した罪について神の許しを請い、故人への祈りを捧げる儀式です。祈祷・聖歌斉唱の後、神父が棺に聖水を撒いてお清めをします。

告別式・出棺

カトリックでは葬儀と告別式を分けて執り行うのが一般的ですが、なかには告別式を行わないケースもあります。告別式は、遺族や参列者が故人を偲ぶお別れの儀式という位置付けです。

式では聖歌斉唱・弔辞と弔電の紹介・喪主挨拶が行われ、最後に喪主から順に故人に献花をします。最後に参列者全員で聖歌を斉唱し、ご遺体が出棺されます。

火葬・納骨

キリスト教は土葬文化ですが、日本では土葬が禁じられている自治体が多いため、仏式と同じように火葬をするケースがほとんどです。

火葬場に棺が到着したら、「火葬前式」という儀式を行います。式では神父による聖書朗読・祈祷・聖歌斉唱の後、棺に聖水が撒かれます。式が終わったら火葬炉で火葬され、仏式と同じようにお骨上げを行います。
仏式では長い箸を2人1組で持って足の骨から順に骨壷に納めていきますが、キリスト教では明確なルールが定められていません。また、お骨上げの後にそのまま墓地へ納骨するケースもあります。

プロテスタントの葬儀の流れ

プロテスタントでも、信者が危篤状態になってから葬儀の一連の儀式が始まります。プロテスタントでは仏式のお通夜にあたる前夜式の後、翌日に葬儀・告別式が執り行われます。

聖餐式

プロテスタントでもカトリックと同様に危篤になったら牧師を呼び、「聖餐式」という儀式を行います。

この儀式では牧師による聖書朗読と祈祷の後、信者にパンと葡萄酒を与える「聖体拝領」が行われます。信者が臨終を迎えたら、遺族が末期の水を取り、服を取り替えて死化粧を施します。

納棺式

聖餐式の後は、ご遺体を棺に納めて祈りを捧げる納棺式を行います。故人の掌を胸の前で組んでお祈りの形に整えたら、ご遺体の上に聖書を置き、牧師と遺族で祈りを捧げましょう。

祈祷の後は遺族が棺にご遺体を納め、棺の中に白い生花を敷き詰めて蓋を閉じます。棺に黒いドレープを被せ、その上に白い生花で結った十字架を飾ったら、死後に牧師による聖書朗読・祈祷・讃美歌合唱を行います。

前夜式

プロテスタントでは、仏式のお通夜にあたる式典を「前夜式」や「前夜祭」と呼びます。式では牧師による聖書朗読や説教・讃美歌斉唱・祈祷・献花・喪主挨拶などが行われ、式の後には仏式の通夜振る舞いにあたる会食や茶話会を開くケースがあります。

葬儀・告別式・出棺

プロテスタントでは、葬儀と告別式をひとつの式典として行うのが一般的です。

教会に牧師と遺族が入場したら、牧師による聖書朗読や説教・祈祷・讃美歌斉唱・弔辞や弔電の紹介などが行われます。プロテスタントの葬儀では、オルガンの演奏を聴きながら黙祷を捧げる時間も設けられます。

黙祷を終えたら、最後に牧師が出棺の祈りを捧げ、献花と喪主挨拶をして会を締めくくります。この式が終わると、故人のご遺体は火葬場へと出棺されます。

火葬・納骨

プロテスタントも元々は土葬文化ですが、日本では火葬を行うケースがほとんどです。棺が火葬場に到着したら、初めに火葬前式を行います。式では棺の上に十字架や白い生花を飾り、牧師の聖書朗読と讃美歌斉唱を行います。

火葬の後は遺骨を骨壷に納めるお骨上げを行い、場合によってはそのまま会食の時間を持ちます。納骨は亡くなった日から1ヶ月目にあたる「召天記念日」の後に行うのが一般的です。

キリスト教の葬儀に参列する際のマナー

ここからは、キリスト教式の葬儀に招かれた際に押さえておくべきマナーを解説します。日本で広く行われている仏式の葬儀とは異なる点が数多くあるため、参列前にキリスト教式の葬儀文化を知っておきましょう。

服装は仏式と変わらない

キリスト教式の葬儀でも、仏式の葬儀と同様の喪服を着用して問題ありません。

ただし、仏式の葬儀で正喪服とされている和装は、キリスト教式の葬儀では避けるのがベターです。男性は黒いスーツ、女性は黒いワンピースやアンサンブルなどの洋喪服を着用して参列しましょう。

また、カトリック教徒の女性で故人に近しい関係性の方は、「トークハット」と呼ばれるフォーマルハットを着用するケースもあります。

聖歌・讃美歌を歌う

キリスト教の葬儀では、一連の儀式のさまざまなシーンで聖歌や讃美歌を歌います。斉唱する曲は事前に決められており、参列時に歌詞カードが配られるのが一般的です。キリスト教に馴染みのない方にとっては聴き慣れない音楽かもしれませんが、少しずつ口ずさんでみましょう。

焼香の代わりに献花を行う

仏式の葬儀では祭壇の前でお香を焚く「焼香」の儀式を行いますが、キリスト教式の葬儀では献花台に花を手向ける「献花」の儀式を行います。

献花には、白い菊やカーネーションなどの生花を用いるのが一般的です。献花には決まった作法があるため、参列前に必ず覚えておきましょう。

献花の作法

1. 遺族に一礼をして祭壇に進み出る
2. 右掌の上に花弁を載せ、茎の上に左手を被せるようにして花を受け取る
3. そのまま祭壇に一礼する
4. 花の根元が祭壇側に来るように時計回りに花を回し、献花台に花を手向ける
5. 手を合わせて黙祷する
6. 遺族・神父または牧師に一礼をして自席に戻る

供花はバスケットフラワーを

仏式の葬儀では、白を基調とした色味の菊・ユリ・ランなどを束ねた花籠やスタンドフラワーを贈るのが一般的です。一方、キリスト教式の葬儀では、白や淡い色味のカーネーション・ユリ・胡蝶蘭などの生花を束ねたバスケットフラワーを贈る風習があります。

仏式の葬儀では供花を葬儀場に直接贈るケースがほとんどですが、キリスト教式の葬儀では遺族の自宅宛に贈るのがマナーとされています。なお、供花を贈りたいと考えている方は、遺族が供花を受け付けているかどうかを事前に確認しておきましょう。

香典の代わりに御ミサ料・御花料を包む

仏式の葬儀では、参列者が故人へのお悔やみや遺族へのお見舞いの気持ちを表す「香典」を包んで喪主に渡します。キリスト教式の葬儀でも同様の文化があり、カトリックでは「御ミサ料」、プロテスタントでは「御花料」という名称で呼ばれています。

御ミサ料・御花料の金額相場は仏式と同様で、故人との生前の関係性や年齢によって金額が変動します。包み方も仏式と同様ですが、不祝儀袋は白無地封筒かまたはユリや十字架が描かれているキリスト教用のものを選び、表書きも御ミサ料または御花料としましょう。

お悔やみの言葉の代わりに慰めの言葉をかける

キリスト教では仏教のように死を不幸ととらえず、永遠の命が始まる祝福ととらえます。そのため、仏式の葬儀で用いられる「ご愁傷様です」「ご冥福をお祈りします」といったお悔やみの言葉や、冥福・成仏・供養などの仏教言葉は、キリスト教式の葬儀ではふさわしくありません。キリスト教式の葬儀では、お悔やみの言葉ではなく慰めの言葉をかけるのがマナーです。

慰めの言葉の例

• 〇〇さまの平安をお祈りいたします
• 〇〇さまの安らかな眠りをお祈りいたします
• ご遺族の上に主イエス様の豊かなお慰めがありますように

数珠を使用しない

仏式の葬儀では数珠を持参するのがマナーですが、キリスト教の葬儀では不要です。なお、カトリックの信者の方は、「ロザリオ」と呼ばれる数珠のようなものを持参するケースもあります。

キリスト教の葬儀を行う際の遺族の注意点

ここからは、キリスト教式の葬儀を執り行う際に遺族側が気を付けるべきポイントを解説します。キリスト教式の葬儀でも、仏式の葬儀でのお布施や香典返しにあたる献金や返礼品を用意する文化があります。

参列者に配慮する

日本ではキリスト教式の葬儀が珍しいため、葬儀を執り行う遺族側にもさまざまな配慮が必要です。葬儀案内を送る際には葬儀形式や供花・御ミサ料・御花料の受け取りの有無を伝え、式中で歌う聖歌・讃美歌の歌詞カードを用意しておきましょう。

教会や司祭への献金を用意する

仏式の葬儀で遺族が僧侶にお布施を渡すように、キリスト教式の葬儀でも教会や神父・牧師に御礼のお金を包む文化があります。教会に渡すお金を「献金」や「ミサ御礼」、神父・牧師に渡すお金を「御礼」と呼びます。

金額の相場は教会宛が5〜20万円、神父・牧師宛が5〜15万円です。また、葬儀にオルガン奏者を招いた場合は、オルガン奏者にも5千円〜2万円程度の謝礼を包みましょう。

香典返しの代わりに返礼品を用意する

キリスト教には仏教の香典返しのような文化はありませんが、日本でキリスト教式の葬儀を行う場合は、仏式にならって返礼品を贈るケースが珍しくありません。

贈るタイミングは、カトリックとプロテスタントでそれぞれ故人の亡くなった日から1ヶ月目に行われる追悼ミサ・召天記念日の記念式の後が一般的です。返礼品には、食料品や日用品などの消え物を選ぶのが好ましいとされています。

キリスト教の葬儀費用

キリスト教式の葬儀では、葬儀一式にかかる費用・飲食接待費用・教会への献金などの費用のほか、式にオルガン奏者を招いた場合はオルガン奏者への謝礼も発生します。

費用の相場は、仏式の葬儀にかかる費用の相場とほとんど変わりません。家族葬の場合は100万円前後、一般葬の場合は100～200万円程度かかるとみておきましょう。

なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」では、相場より価格を抑えたセットプラン料金で家族葬を執り行えます。キリスト教にも対応しておりますので、お問い合わせください。

葬儀後の追悼の儀式

仏教で初七日・四十九日法要・一周忌の儀式を行うように、キリスト教でも節目の日に追悼の儀式を行う文化があります。

カトリックでは、故人が亡くなった日から数えて3日目・7日目・1ヶ月目に「追悼ミサ」、亡くなった日から1年の日に「死者のための祈念のミサ」を行うのが一般的です。

プロテスタントでは、亡くなった日から数えて7日目・10日目・1ヶ月目に「記念式（記念集会）」を行います。なかでも、亡くなってから1ヶ月目の日は「召天記念日」として大切にされています。

追悼の儀式では教会や自宅に遺族が集い、神父または牧師による聖書朗読・聖歌または讃美歌の斉唱・茶話会などが行われます。

キリスト教ならではの風習を理解しましょう

キリスト教の葬儀では、死を永遠の命の始まりととらえて神に祈りを捧げます。キリスト教は仏教と異なる死生観を持つため、キリスト教式の葬儀にはさまざまな特有の風習があります。日本ではあまり馴染みのない葬儀形式だからこそ、参列する際にはしっかりとマナーを押さえておくことが大切です。

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