葬儀の流れ

年末年始の葬儀で困らないために|手続き・日程・マナーの完全ガイド

年末年始の葬儀で困らないために|手続き・日程・マナーの完全ガイド

年末年始は役所や火葬場が休みになることも多く、「もしこの時期に身内が亡くなったら、どうすればよいのだろう…」と不安に思われる方は少なくありません。

実際には、葬儀社は365日対応しており、火葬場の稼働状況に合わせてスケジュールを組むことが可能です。

本記事では、年末年始に葬儀を行う際の流れや注意点、費用面の変化、正月ならではのマナーをまとめました。事前に知っておくことで、突然の事態にも落ち着いて判断できるでしょう。

この記事を要約すると

  • 年末年始の葬儀スケジュールは、火葬場の稼働状況・予約状況によって左右されます。葬儀社は年末年始も24時間対応していますが、火葬場は1/1または1/1・2が休みの施設が一般的です。
  • 年末年始の葬儀は、三が日を避けるのが一般的です。日本古来の慣習をはじめ、宗教者や参列者の都合もつきづらいため、年始の葬儀は1/4以降とするのが無難です。
  • 年末年始の葬儀は、菩提寺や参列者への訃報を早めにしておくとスムーズです。交通状況も混雑するため、時間・費用ともに多めに見積もっておくと安心です。
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年末年始でも葬儀はできる?葬儀場・役所・火葬場の稼働状況は?

年末年始に葬儀が可能かどうかは、火葬場の稼働状況次第です火葬場の年末年始の休業は自治体によって異なります。

一方、葬儀場は基本的に365日24時間対応しており、緊急の依頼にも対応可能です。以下に、年末年始の一般的な稼働状況をまとめました。

  • 葬儀社:365日24時間対応
  • 役所:原則 12/29~1/3は休止(死亡届の受理や火葬許可証の発行を「時間外窓口」で対応する自治体もあり)
  • 火葬場:自治体により異なる

葬儀社への依頼は年末年始でも問題ありません。役所については、死亡届の受理や火葬許可証の発行に対応するかどうかは、自治体によって異なります。火葬場は年末年始の稼働状況が施設ごとに異なります。火葬場が休みの場合、基本的に葬儀はできません。

なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」は、24時間365日いつでも承っておりますので、ご安心してご連絡ください。さらに、事前のお問い合わせや資料請求をされた方は、特別価格で葬儀のご案内をしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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三が日は避けるのが一般的。年末年始の葬儀が行われにくい理由

年末年始に不幸があったとしても、元日から3日間(=三が日)に葬儀を行うケースは少ないのが実情です。これは単に火葬場や葬儀社の都合だけでなく、日本の年中行事や宗教的な背景、参列者の生活状況が大きく関係しています。

三が日に葬儀が行われにくい主な理由は次の通りです。

  • お正月は「年神様」を迎えるめでたい時期だから
    古来より日本人は、一年の幸福を授ける「年神様」を迎える期間としてお正月を大切にしてきました。喪の行事である葬儀とは対極にあるため、慣習的に避けられる傾向があります。
  • 僧侶・神職など宗教者の都合がつきにくいから
    年末年始は寺社も行事が多く、宗教者の予定が埋まっていることが多いため、葬儀日程の調整が難しくなります。
  • 参列者の移動や予定の調整が難しいから
    帰省や旅行、正月行事で多くの人が予定を抱えているため、急な葬儀に出席できる人が限られてしまうケースがあります。

こうした考えから、年始の葬儀は年明け4日以降に葬儀を行うのが一般的です。また地域や宗派によっては、松の内(1月7日頃まで)を避ける考え方もあります。

年末年始に葬儀をする場合のスケジュールの組み方

年末年始に葬儀を行う際は、火葬場の稼働状況・予約状況に応じてスケジュールが組まれます役所での死亡届の提出・火葬許可証の交付を経て、火葬場の予約を取ってから葬儀の日程を決めるのが一般的です。まずは葬儀社を通じて火葬場の空きを確認し、そこから逆算して日程が決められます。

また、宗教者や親族の予定調整も重要です。お寺や神社は初詣などの行事で多忙になりやすく、僧侶・神職の都合がつきにくいことがあります。さらに、親族も帰省や旅行で動きにくい時期のため、葬儀日程の調整が難航するケースがあります。

年末に亡くなった場合:葬儀は年明けになることも

火葬は「死亡から24時間を経過しなければできない」と法律で定められています。たとえば12月30日に亡くなられた場合、火葬は早くても31日以降です。

ただし年末の火葬場は混雑するうえ、1月1日が休業日となっている施設がほとんどです。年末に亡くなった場合、実際に葬儀が行われるのは年明け1月2日または3日以降となります。

年始に亡くなった場合:葬儀は1月2日以降が一般的

火葬場の休業日は自治体によって異なります。多くの火葬場は「1/1のみ」または「1/1・2」が休みです。とはいえ、宗教者や参列者の予定調整が難しいことから、実務上は1月4日以降に葬儀を行うご家庭が多いのが現状です。

また、年末年始の事情に合わせて、先に火葬だけを済ませ、後日お別れ会や告別式を行う方法もあります。年末年始のご不幸については、こうした柔軟な対応も選択肢のひとつです。

年末年始の葬儀で注意したい5つのポイント

年末年始に葬儀を行う場合、通常の時期とは異なる注意点があります。特に以下の5つは事前に押さえておくと安心です。

  1. 家族・親族・宗教者への連絡はできるだけ早くする
  2. 安置期間が長くなることに備える
  3. 現金を早めに用意しておく
  4. 遺体搬送は渋滞の影響を受けやすい
  5. 安置施設によっては年末年始に面会できないこともある

1.家族・親族・宗教者への連絡はできるだけ早くする

年末年始は帰省や旅行で移動している人が多いため、早めの連絡が欠かせません。危篤の時点で近しい親族や宗教者に一報を入れておくと、いざという時にお互いがスムーズに対応できます

2.安置期間が長くなることに備える

火葬場の予約や葬儀日程の都合で、年末年始はご遺体の安置が数日延びることもあります。自宅安置の場合はドライアイスの追加費用が、安置施設を利用する場合は日額利用料がかかるため、費用面の備えも必要です。

なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」では、家族葬プランではあればセットプラン内に、4日分の安置料金を含んでておりますのでご安心ください。

3.現金を早めに用意しておく

銀行は年末年始に休業するため、葬儀費用の支払いに必要な現金がすぐに引き出せないことがあります。ATMの稼働時間が限られる場合もあるので、早めに必要な金額を準備しておきましょう

4.遺体搬送は渋滞の影響を受けやすい

年末年始は高速道路も一般道も混雑するため、搬送に時間がかかりがちですまた、雪道など冬季特有の交通障害も起こりやすい時期でもあります。

以下の点に注意しておきましょう。

  • 時間に余裕を持ったスケジュール設定
  • 渋滞による追加料金の可能性を確認
  • 冬季割増料金の有無を事前に確認

5.安置施設によっては年末年始に面会できないこともある

安置施設によっては年末年始に面会対応をしていない場合があります安置先を選ぶ際は、面会可能かどうかも確認しておくと安心です。

年末年始の葬儀、費用面はどう変わる?

年末年始に葬儀を行う場合でも、基本的な葬儀プランの費用は変わらない葬儀社がほとんどです。しかし年末年始ならではの事情で変動する費用もあります。具体的にどういった費用が影響を受けるのか見ておきましょう。

基本の葬儀費用は大きく変わらない

葬儀プラン自体の料金は年末年始であっても大きく変わることはありません。葬儀社の多くが通常料金で対応しています。

安置費用やドライアイス代が増える

火葬場の予約が取りにくく、葬儀日程が年明けにずれ込むと、安置期間が長くなります。そのため、ドライアイス代の追加や、安置施設の日額料金がかさむ場合があります

交通費や宿泊費がかさむケースがある

年末年始は旅行や帰省シーズンのため、交通機関の混雑や運賃の高騰が起きやすい時期です。遠方から来る親族や宗教者の移動費・宿泊費が通常期より高額になる可能性があります。   

冬季料金や渋滞による搬送費の増加に注意

先に述べた通り、ご遺体の搬送にかかる費用が膨らむ可能性があります。冬季割増や長距離移動による追加料金の有無を事前に確認しておきましょう。

また年末年始は道路の渋滞が多いため、時間延長で料金が加算されるケースも考えられます。

年末年始の葬儀で気をつけたいマナーと過ごし方

年末年始は、新年を祝う行事で慌ただしい時期です。この時期に弔事が重なると、初詣や年始の挨拶など、通常期にはない配慮が必要となります。押さえておきたい「正月ならではの弔事マナー」を確認しておきましょう。

訃報の連絡タイミングと注意点

年末年始に訃報があった場合、できるだけ早めに関係者へ知らせることが基本です。親族や近しい人は帰省や旅行で移動中のことも多いため、状況を早く共有することでスケジュール調整がしやすくなります。

ただし、大晦日や元日のようなタイミングに突然の訃報を伝えると、相手に強い衝撃を与えることもあります。そのため、以下のような配慮を心がけましょう。

  • 要点を簡潔に:亡くなった日時・葬儀の予定・対応をお願いしたいことを端的に伝える
  • 詳細は追って連絡:日程や場所が未定の場合は、決まり次第改めて知らせる旨を伝える
  • 連絡手段の選び方:急ぎの親族や宗教者には電話で、それ以外の方にはメールやメッセージで段階的に伝えるのも選択肢のひとつ

また、会社関係や友人など広い範囲への連絡は、葬儀の日程が確定してから一斉に行う方が混乱を避けられます。

関連: 【訃報連絡の例文】正しい書き方と、受けた際のマナー・返信方法を解説

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年賀状を出した後に不幸があった場合の対処

年末に年賀状を投函した直後に不幸があった場合、相手に年賀状が届いてしまうことがあります。このような時は、寒中見舞いで訃報を伝えるのが一般的な対応です。

  • 寒中見舞いを送る時期:松の内(関東では1月7日、関西では1月15日)を過ぎてから、立春(2月4日頃)までに出す
  • 書き方のポイント:年始の挨拶を出したがその後に不幸があったことを簡潔に知らせる
  • 相手への配慮:突然の訃報で驚かせてしまうことへのお詫びや、相手の健康を気遣う一文を添えると丁寧

なお、年賀状を受け取った側が喪中を知らなかった場合でも、寒中見舞いで状況を伝えることで誤解を避けられます。

葬儀後、職場への報告

年末年始に葬儀を行った場合、休暇や日程の都合で職場への報告が遅れがちになります。しかし、職場への報告はできるだけ早めに行うことが大切です。

  • 弔慰金や香典の制度:会社によっては弔慰金や香典の支給がある場合も。事前の申請方法等は要確認する。
  • 社会保険や扶養関係の手続き:扶養家族の変更や健康保険証の返却など、速やかに対応すべき事務手続きが必要な場合も。
  • 休暇の扱い:年末年始休暇と忌引き休暇の取り扱いについては、会社によってルールが異なる。事前に人事や上司へ確認しておくと安心。

また、年明け直後は業務が集中しやすい時期です。復帰の際には、関係者へ簡単に事情を説明しておくと理解を得やすく、仕事にもスムーズに戻ることができます。

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喪中のお正月の過ごし方

喪中にあたる場合、お正月の過ごし方には通常期にはない配慮が必要です。基本的には「祝いごとを控える」のがマナーとされ、以下のような点に注意します。

  • 正月飾りは控える:門松やしめ縄、鏡餅などの飾り物は「祝い」を象徴するため、喪中の間は飾らないのが一般的です。
  • 初詣は神社を避ける:神道では死を「穢れ」と捉えるため、喪中に神社へ参拝することは控えます。寺院への参拝は差し支えないとされる場合が多いです。
  • おせち料理は控えめに:おせちはお祝い料理とされるため、紅白かまぼこや伊達巻など「祝いの象徴」となる食材は避けるのが無難です。年越しそばやお雑煮は問題ありませんが、縁起物は控えます。
  • 年始の挨拶は「寒中見舞い」で:喪中の場合は年賀状を控え、年始のご挨拶は松の内を過ぎてから「寒中見舞い」を出すのが一般的です。

年末年始の葬儀は慌てず、冷静な対応を

年末年始は役所や火葬場の休業、宗教者や親族の予定調整など、通常期にはない制約が重なります。そのため、葬儀の日程は思い通りに進められないことが多いのが実情です。

しかし、葬儀が遅れること自体は珍しいことではありません。安置期間を延ばしたり、先に火葬を済ませて後日葬儀を行ったりと、状況に応じて工夫しながら対応しましょう。

ただでさえ不慣れな葬儀が年末年始に重なってしまうと不安なものです。困った時は迷わずプロに相談すれば、具体的な解決策・対応策がわかるでしょう。

弊社では、価格を抑えたプランパックでの葬儀をご用意しています。参列人数に応じた広さの式場で、現代に合わせたシンプルな葬儀を行えます。年末年始であっても、依頼・相談は24時間365日受け付けているので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。

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