葬儀の費用相場

家族葬のお花代のマナーと相場|封筒の書き方や渡し方まで分かりやすく解説

家族葬のお花代のマナーと相場|封筒の書き方や渡し方まで分かりやすく解説

近年は、一般葬に加えて一日葬や家族葬など小規模な形式を選ぶ方が増えています。式の流れが変われば、参列者や遺族が意識すべきマナーも異なってきます。その中でも特に戸惑いやすいのが「お花代」です。

用意すべきか迷う方や、封筒の書き方や渡すタイミングが分からず不安に感じる方も少なくありません。この記事では、家族葬におけるお花代の意味や相場、正しい渡し方や受け取り方までわかりやすく解説していきます。

この記事を要約すると

  • お花代とは、供花の費用を補ったり香典の代わりに包んだりするお金のこと。香典が葬儀全体を支えるのに対し、供花に限定されることが大きな違いです。
  • 家族葬で供花やお花代を渡したい場合、まずは遺族の了承を得ることが大切。主な渡し方としては供花代として別に渡す方法と、香典代わりに包む方法があります。
  • 喪主としてお花代を受け取った場合は、半額程度を目安に返礼するのが一般的。連名や返礼不要とされた際には、感謝の言葉で気持ちを伝えることが大切です。
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家族葬における「お花代」とは

家族葬におけるお花代とは、葬儀で供花を手向ける際に添えて渡す金額のことを指します。一般葬に比べて参列者の範囲が限られる家族葬では、香典の代わりに渡される場合もあります。ここでは、お花代が持つ基本的な意味や役割について解説します。

お花代の意味

お花代とは、葬儀や法事で祭壇に供える花の費用をまかなうために渡す金額を指します。供花には花輪やスタンド花、アレンジメントなどがあり、個人だけでなく会社や団体から送られる場合もあります。参列者が直接花を持参するのではなく、遺族や葬儀社を通じて準備してもらう形が一般的です。

香典とお花代の違い

香典は遺族に直接渡し、葬儀全体の費用を助ける意味を持ちます。本来は線香の代わりに供えることから始まり、現在は金銭で葬儀を支える習慣として定着しました。

一方でお花代は供花専用に充てられるため、役割が明確に異なります。香典代わりに扱われる場合もありますが、基本的には別物と理解しておきましょう。

関連: 【家族葬の香典マナー完全ガイド】相場や包み方、注意点を解説

家族葬で供花やお花代を渡したい場合、遺族の了承を得ることが大切

家族葬では、供花やお花代を渡したいと思っても、まずは遺族に確認することが欠かせません。「祭壇の花を統一したい」「故人が好きだった花を選びたい」など、遺族が葬儀全体の雰囲気を考えて方針を決めている場合があるためです。

親族であっても打ち合わせに参加できなかった場合や、遠縁から申し出ても辞退されることもあります。無理に用意せず、喪主に気持ちを伝えて相談し、了承を得たうえで供花やお花代を準備するのがマナーです。

家族葬でお花代を渡す主な方法

家族葬におけるお花代の渡し方には、主に2パターンあります。どのように渡すかは参列の状況や遺族との関わり方によって変わるため、あらかじめ知っておくと安心です。ここでは代表的な渡し方について解説します。

供花を贈る際に香典とは別に渡す

供花を送りたいときには、自分で花を持参するのではなく、遺族や葬儀社に依頼して手配してもらうのが一般的です。その際に必要な費用を負担する意味で「お花代」を包みます。

基本的に香典と別に用意し、喪家が立て替えている場合は当日の受付に渡します。葬儀社に直接依頼した場合は、業者へ支払う流れになるケースもあります。

香典の代わりとして渡す

家族葬では「香典は辞退」と案内されることがあり、その場合に代わりとしてお花代を包むケースがあります。どちらも金銭であるため同じに感じるかもしれませんが、名目によって受け取る側の気持ちが変わります。

香典は葬儀費用を支える意味合いが強いのに対し、お花代は「供花の気持ち」として伝えられる点が異なります。参列できない場合や訃報を後から知った際にも選ばれる方法ですが、遺族の意向を優先して判断することが大切です。

家族葬におけるお花代の相場

お花代を用意する際に、多くの方が悩むのが金額の目安です。高すぎても遺族に気を遣わせてしまい、少なすぎても失礼にあたらないかと不安になるでしょう。実際には「供花用」として渡す場合と「香典代わり」として渡す場合で相場が異なります。

ここでは、それぞれの場面に応じた金額の目安を解説します。

供花用として渡す場合の相場

供花を贈る際のお花代は、供花の種類や葬儀の規模によって変わります。花籠であれば5,000円〜1万5,000円程度、生け花やスタンド花では1万5,000円〜2万5,000円程度が一般的です。

小規模な家族葬の場合は、全体のバランスを考えて1万円前後に抑えても問題ありません。遺族に気持ちよく受け取ってもらえるよう、事前に相談しておくと安心です。

香典代わりとして渡す場合の相場

香典の代わりにお花代を包む場合は、香典相場を目安にしましょう。明確に定められた金額はないものの、以下の金額が目安です。

  • 両親:10万円
  • 祖父母:1万~3万円
  • 職場関係者:5,000円~1万円
  • 友人、知人:5,000円~1万円

後日、半額程度の品物で返礼されることもあるため、不要な場合は手紙を添えて伝えるとよいでしょう。

お花代を渡す際の封筒の選び方・書き方

お花代は金額だけでなく、包み方にもマナーが存在します。相手に失礼なく気持ちを伝えるためには、基本的な作法を押さえておくことが大切です。ここでは封筒の選び方や表書き、お札の入れ方について解説します。

封筒は不祝儀袋の結び切りを選ぶ

お花代を包む際は、不祝儀袋を用いるのが一般的です。水引は黒白や双銀の結び切りを選び、金額が1万円前後なら印刷タイプでも問題ありません3万円を超える場合は、実際に水引が付いた袋を選ぶと丁寧です。

用意できない場合は、柄や線のない白封筒でも失礼には当たりません。ただし、蓮の花が印刷された袋は仏式のみで使用されるため、宗派に注意が必要です。

表書きは「お花代」と記載する

封筒の表面には「お花代」と記載します。宗派によっては「御花料」や「御供花料」と書く場合もありますが、迷うときは「御花代」が無難です。表書きは水引の上に、差出人の氏名は下部中央に縦書きで書くのが基本です。

個人であればフルネームが望ましく、会社からであれば「会社名+一同」と書くのが適切です。筆記具は毛筆か筆ペンを用い、薄墨で書くのが正式なマナーです。

お札は旧札を選び、向きを揃える

葬儀では、未使用の新札を避けるのが一般的です。新札は「準備していた」と受け取られる可能性があるため、旧札を用いるようにしましょう。もし新札しかない場合は、一度折り目をつけてから包みます。

中袋に入れる際は、お札の人物の顔が封筒の表面から見て下側になるように入れるのがマナーです。複数枚ある場合は、必ず同じ向きに揃えて、中袋に収めた後は外袋を下からかぶせて閉じます。

お花代を渡すときのマナー

お花代は、金額や封筒の準備だけでなく、渡す場面や方法にも配慮が求められます。誰がどの立場で渡すのかによって適切な渡し方が変わるため、一般的な流れを知っておくと安心です。ここでは、親族と参列者、それぞれの場合に分けてマナーを解説します。

親族の場合|直接手渡しが基本

親族がお花代を渡す場合は、参列者とは異なり、喪主や近い遺族に直接手渡しするのが一般的です。打ち合わせに同席できず一部を負担したいときなどは、封筒に包まずに受け取ってもらうケースもあります。

一方で、関係が遠い親族の場合は、不祝儀袋に包んで渡すのが安心です。渡し方に決まりはないため、相手の考え方を尊重することが大切です。

参列者の場合|受付で渡す

友人や同僚などの参列者がお花代を用意する場合は、葬儀会場の受付で担当者に渡すのが一般的です。受け付けていない場合などは、葬儀スタッフへ確認しましょう。

遺族に直接渡すときは葬儀の進行を妨げないよう、通夜や告別式の前後など落ち着いたタイミングを選びましょう。その際は「お花代です」と一言添えて伝えると丁寧です。

参列できない場合にお花代を郵送するときのマナー

事情があって葬儀に参列できない場合は、お花代を郵送で届けることも可能です。

基本的な包み方や金額は手渡しする場合と同じですが、郵送時は必ず「現金書留専用封筒」を使用します。現金書留封筒は郵便局で購入でき、サイズも複数あるため、不祝儀袋が収まる大きさを選びます。封筒単体で投函するのは避けましょう。

送る時期は葬儀から1週間~1カ月以内が目安とされています。あまり遅れると相手に気を遣わせるため、できるだけ早めに手配すると丁寧です。郵送の際には、簡単なお悔やみの言葉を添えるとより気持ちが伝わります。

郵送の際に添える手紙の例

〇〇様のご訃報に接し、ただ驚きと悲しさを感じております
心よりお悔やみ申し上げます

(故人との思い出や、遺族を気遣う言葉を記載)

同封の品はほんの気持ちではございますが、ご霊前にお供えいただければ幸いです
〇〇様の安らかなご冥福を心よりお祈り申し上げます

家族葬でお花代が不要と案内されたときのマナー

案内状に「お花代や供花は辞退します」とあった場合は、遺族の意向に従うのが最も大切です。無理に贈ると準備や返礼の負担を増やしてしまうため、好意であっても控えましょう。どうしても気持ちを示したい場合は、葬儀後に落ち着いた頃合いを見て弔問の相談をしてみましょう。

その際には、お供え物を選ぶ場合でも高額にならない品を用意し、遺族の負担にならないようにします。また、直接の弔問が難しいときは、お供え物だけを送る方法もあります。特別に親しい間柄でなければ、何もしないことが失礼にあたるわけではありません。

後日、遺族に会った際にお悔やみの言葉を伝えるか、自分の心の中で故人を忍ぶだけでも十分です。大切なのは形式よりも遺族への配慮であり、無理をしない範囲で気持ちを表すことがマナーといえます。

家族葬でお花代を受け取った際の対応

お花代を受け取る立場になった場合も、適切な対応を心がける必要があります。返礼の仕方や感謝の伝え方を間違えると、せっかくのご厚意を無駄にしてしまいかねません。

特に返礼品の有無やタイミングは悩みやすい部分です。ここではお花代を受け取った際に知っておきたい基本的な対応について解説します。

半額程度の品を目安に返礼する

お花代を受け取った場合は、そのまま受け取るだけでなく、感謝の気持ちを形にして返すのが基本的なマナーです。返礼品の金額は厳密な決まりがあるわけではありませんが、いただいた額の3分の1から半額程度が一般的な目安とされています。

お返しにはお茶やお菓子、タオルや洗剤などの日用品といった「消え物」を選ぶと、相手に気を遣わせにくく喜ばれやすいでしょう。返すタイミングは香典返しと同じく四十九日を迎えた頃が目安で、その前後に届くよう準備しておくと安心です。

連名の場合は返礼しないのが基本

友人や職場の同僚など、複数人の連名でお花代をいただくこともあります。この場合、一人ひとりに個別のお返しをする必要はありません。金額の分配が難しいことや、かえって相手に余計な負担をかけてしまう可能性があるためです。

返礼品を用意する場合は、複数人で分けやすい菓子折りや詰め合わせなどを選ぶとよいでしょう。直接渡せないときは、代表者にまとめてお礼を伝える形で問題ありません。重要なのは形式ではなく、受け取った気持ちに対してきちんと感謝を示すことです。

返礼不要と伝えられた場合も感謝の言葉は伝える

お花代を受け取る際に「返礼は不要です」と言われることもあります。そのような場合、本当に返礼品を準備する必要はありません。だからといって何もせずに済ませてしまうのは不十分です。

電話や手紙で「ご厚意をありがたく頂戴しました」と一言添えるだけでも、気持ちはしっかりと伝わります。形式的な返礼よりも、心からの感謝を伝えることが遺族にとっても礼儀を尽くした対応になります。

関連: 家族葬の香典返しについて徹底解説!送る時期や品物・挨拶状の書き方についても紹介

家族葬でのお花代はマナーを守って気持ちを届けよう

お花代は、供花の費用や香典の代わりとして渡されるもので、渡し方や相場などに決まりがありますが、最も大切なのは形式ではなく相手への思いやりです。無理に用意せず遺族の意向を尊重し、渡すときや受け取るときも負担をかけない配慮を心がけましょう。

基本を押さえていれば、安心して気持ちを届けられます。正しいマナーを知っておくことは、遺族に対する礼節を守り、故人への敬意をきちんと示すことにつながるでしょう。

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