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遺体搬送を飛行機で行うには?費用・手続き・注意点をわかりやすく解説

遺体搬送を飛行機で行うには?費用・手続き・注意点をわかりやすく解説

離れて暮らす家族が突然亡くなった場合、遺体を飛行機で搬送する必要が生じることがあります。しかし、何から始めればよいのか、どう準備すべきか戸惑う方も少なくありません。

本記事では、飛行機による遺体搬送が必要となる主なケースをはじめ、費用の目安や必要な手続き、準備しておくべきこと、信頼できる業者の選び方までを、わかりやすく解説しています。

あらかじめ知っておくことで、万一の際にも落ち着いて対応でき、精神的な負担を軽減することができます。いざという時に備えて、ぜひ参考にしてください。

この記事を要約すると

  • 飛行機での遺体搬送は、北海道・沖縄・離島など陸路での搬送が難しいエリアや長距離移動となる場合、海外で亡くなった場合に選ばれます。
  • 費用の目安は国内搬送で10~35万円、海外からの国際搬送で100~150万円程度です。距離・棺のサイズ・重量などによって金額が変動します。遺族も移動する場合はその費用も必要です。
  • 飛行機での遺体搬送は、フライト手配だけでなく、前後の移動や備品の用意など様々な準備が必要です。国際搬送ではさらに煩雑な手続きが発生するため、信頼できる葬儀社選定が必要です。

関連: 県外・遠方から遺体搬送をする際の費用と流れ、注意点を解説

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遺体搬送に飛行機が使われる主なケースとは?

遺体搬送に飛行機を利用するのは、移動距離が長い場合や、海外で亡くなられた場合などが主なケースです。陸路での移動が難しい地域や、国際的な搬送が必要な場合には、状況に応じて空輸が選ばれます。

ここでは、「国内」と「海外」のそれぞれにおける遺体搬送の事情について、詳しく見ていきましょう。

国内搬送で飛行機を使うケース

国内で遺体搬送に飛行機を利用するのは、地理的な条件や時間的な制約がある場合です。たとえば、北海道・沖縄・離島など、陸路でのアクセスが難しい地域からの搬送がこれに該当します。

フェリーや車両を使った搬送に比べて、空輸は移動時間を大幅に短縮できることが多く、衛生管理の面でも安心感があります。さらに、搬送には距離に応じた運賃だけでなく人件費もかかるため、効率やコスト面を考慮して空輸が選ばれることもあります。

海外で亡くなった場合の空輸(国際搬送)

海外で亡くなられた場合も、遺体の搬送は基本的に飛行機によって行われます。国際搬送では、現地の法制度や航空会社の規定、大使館との調整など、多くの手続きが必要となる点が、国内搬送との大きな違いです。

たとえば、現地での死亡証明書の取得に始まり、航空会社・大使館(または領事館)とのやり取り、通関手続きなどが必要になります。そのため、搬送準備には数日かかるのが一般的です。

飛行機での遺体搬送にかかる費用と内訳

飛行機を使った遺体搬送では、搬送距離や重量などによって金額は大きく変動します。国内搬送・国際搬送の費用相場を紹介します。

国内搬送の費用相場

国内で遺体搬送を飛行機で行う際の費用相場は、10万円~35万円ですこの金額は「空輸」の費用だけではなく、空港までの搬送費用、ドライアイスやシーツなどの備品、安置費用、人件費なども含まれます。

また故人の体格によって通常より大きいサイズの棺の場合、重量が100kgを超える場合は、追加料金が必要となります。

国際搬送の費用相場

海外からの国際搬送となる場合の費用の目安は、約100万円~150万円が相場です。この金額には、航空運賃、棺、人件費など、一連の作業に必要となる費用がすべて含まれます。輸送費は国によって大きく異なりますが、約20~50万円ほどみておくといいでしょう。

また国際搬送する場合、遺体の腐敗防止処置、エンバーミングがほぼ必須となります。エンバーミングの費用も国によって異なりますが、15万円~30万円が目安です。

さらに、海外で亡くなった場合、遺族の引き取りが必要となることもあります。遺族の渡航費・移動費・滞在費などの費用も頭に入れておきましょう

料金に影響する要素

飛行機での遺体搬送にかかる費用は、距離や条件によって大きく変動しますまず最も大きな要因は、搬送距離と使用する航空会社です。遠方になるほど当然高額になりますし、LCC(格安航空会社)では対応できないことも多いです。また先ほども述べた通り、棺のサイズや重量で費用は変動します。

特別な理由がなければ、現地火葬を行い、「ご遺骨」として移動する方がスムーズでしょう。ただしイスラム圏など、火葬が禁じられている国もあるため、事前確認が必須です。

飛行機での遺体搬送に必要な手続きと書類

飛行機で遺体搬送を行うには、葬儀社への連絡と、書類の準備を行います

葬儀社への連絡時に必要となる情報は以下の通りです。

  • 依頼主の氏名・連絡先
  • 故人の氏名・年齢・身長・体重
  • 死亡場所の情報
  • 到着後の安置先

必要となる書類は医師に発行してもらった死亡診断書(または死体検案書)のコピーです。死亡診断書は、役所や金融機関など、諸手続きに必要となる重要な書類です。原本は役所への死亡届の際必要となります。きちんと保管し、予めコピーをとっておくとスムーズです。

遺体搬送の準備

航空券の手配やドライアイスや棺・シーツ等の搬送のための備品などの準備は、基本的に葬儀社が請け負います搬送に時間がかかる場合などは、エンバーミングを検討してもいいでしょう。エンバーミングについては後述します。

遺族が遺体を迎えに行くなら、その航空券や空港から現地までの車の手配なども必要です。

安置場所を故人の実家や遺族の自宅などにする場合、その受け入れ準備をしなければなりません。安置場所への搬送ルートや部屋の状態などを確認しておきましょう。

自宅での安置については以下の記事で詳しく解説しています。

関連: 遺体安置を自宅で行う際の手順や方法、注意点を解説

海外から日本への搬送スケジュールと流れ

日本人が海外で亡くなった場合、現地での死亡確認や書類の取得、エンバーミング処置、航空便の手配など、手続きは多岐にわたります。

ここでは、海外から日本へ遺体を搬送する際の日数の目安や、全体的な流れについてわかりやすく解説します。

海外から日本への遺体搬送にかかる日数の目安

海外から日本への遺体搬送にかかる時間は、状況によってさまざまです。早くて1週間、場合よっては2~3週間かかるケースもあります

まず、直行便の有無によって移動時間は大きく変わります。国によっては複数回の乗り継ぎが必要です。また現地での遺体安置場所から空港までの移動時間や交通事情も左右します。

交通インフラが整っていない地域では空港までの移送にも時間がかかるでしょう。さらに搬送に必要な書類の準備とエンバーミング処置の時間も必要です。

搬送前後の流れ

日本人が海外で亡くなった場合、以下のような流れでご遺族へ連絡が入るのが一般的です。

死亡 → 現地病院・警察 → 在外公館(日本大使館・領事館)→ ご遺族

その後は以下のような段階を経て、日本への遺体搬送が進められます。

  1. 現地での死亡確認と診断書の取得
  2. 現地葬儀社や搬送業者の手配(ご遺族が渡航する場合も)
  3. エンバーミング処置と必要書類の取得
  4. 航空便の手配と日本への空輸
  5. 日本の空港での受け取りと通関手続き
  6. 葬儀会場または安置施設への搬送

なお、搬送手続きの進め方や関係機関との連携方法などは、現地の状況や依頼する業者によって異なります。事前に流れを確認し、信頼できる専門業者に相談すると良いでしょう。

遺族がご遺体と一緒に移動する場合の注意点

遺体は航空貨物として取り扱われ、旅客とは別ルートで搬送されます。一緒に移動したい場合は、事前に葬儀社に希望を伝えておきましょう。

遺族の移動に関しては、通常、葬儀社は関与しません。航空券や宿泊先の手配は遺族自らが行う必要があります。

長距離搬送におけるエンバーミングの必要性

長距離・長時間の移動となる場合、遺体の状態を損ねないため「エンバーミング」といわれる防腐処置を行います多くの国では遺体を空輸する際は必須となります。

エンバーミングとは?目的と基本の処置内容

エンバーミングとは、遺体に対して防腐・殺菌・修復などの処置を行い、衛生的な状態を保つための技術です海外からの搬送や、すぐに火葬を行えない場合に実施され、処置により遺体は10日から2週間程度、状態が保たれます。

アメリカ・カナダの90%〜95%をはじめ、海外では珍しい処置ではありません。具体的に行われるのは、以下の3つです。

  • 消毒・殺菌
  • 腐敗防止
  • 修復・化粧

遺体全体の消毒・殺菌を行い、腐敗防止として、遺体体内の血液と防腐剤を入れ替えます。修復・化粧の処置によって生前の状態に近づけるため、遺族感情を和らげることができるのも大きなメリットです。

費用や依頼先、注意点

エンバーミングの費用は約15万円~25万円で、この金額は日本遺体衛生保全協会(IFSA)が定めた基準によるものです。処置は、専門のエンバーマーが行います。エンバーミングの依頼は、葬儀社を通して行えます。

注意点としては、費用面と、処置がエンバーミングセンターで行われる点です。地域によっては、長時間の移動が必要となることがあります。葬儀の日程に影響がないよう確認しておきましょう。

飛行機での遺体搬送は自分で手配できる?業者に任せるべき?

飛行機での遺体搬送は、航空機の手配だけではなく、さまざまな準備や対応が必要となります。個人での手配は難しいでしょう。プロに任せるメリットと、安心して任せられる業者の選び方を解説します。

葬儀社・専門業者に依頼するメリット

搬送の流れを熟知したプロに任せることで、航空会社や空港との連携がスムーズです。空輸だけではなく、安置場所と空港との移動や葬儀まで一括して依頼でき、手配漏れの心配がありません。

また、遺体搬送には移動手段の手配だけでなく、棺やドライアイスなどの準備も必要になります。これらにかかる費用や、遺族が自ら行う手続きの負担を考えると、葬儀社や遺体搬送の専門業者に依頼するのが現実的な選択といえるでしょう。

信頼できる搬送業者の選び方

搬送業者を選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。

  • 対応可能なエリア
  • 搬送実績(国内・海外)
  • 料金体系(追加費用の有無)

葬儀社が県外搬送に対応可能かは重要なポイントです。飛行機での搬送だけでなく、安置場所へのお迎えから葬儀場での安置まで、すべてに費用がかかってきます。運賃と対応エリアについては、見積もり時に確認しておきましょう。

遺体搬送の不安を解消し、安心してお見送りを

遺体搬送に飛行機が使われるのは、陸路が難しいエリアや移動に時間のかかる遠方からの移送、また故人が海外で亡くなった場合です。

飛行機での搬送には国内線・国際線ともに、多くの煩雑な手続きが必要となります。信頼できる業者を選ぶことが何より重要です。亡くなってからではなく、事前に業者を探し、数社に見積もりを取っておくと、いざというときに慌てることがありません。

弊社では、飛行機での遺体搬送にも対応可能です。葬儀は価格を抑えたプランパックでの葬儀をご用意しています。参列人数に応じた広さの式場で、現代に合わせたシンプルな葬儀を行えます。依頼・相談は24時間365日受け付けているので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。

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