お布施

【臨済宗の葬儀】お布施の相場とマナーは?金額の目安や渡し方も解説

【臨済宗の葬儀】お布施の相場とマナーは?金額の目安や渡し方も解説

臨済宗の葬儀は、他の宗派とは異なる儀式があるのが特徴です。お布施の費用やマナーなどについて、不安に思う方もいるでしょう。

この記事では、臨済宗特有の儀式や複数僧侶による構成をふまえた費用の内訳、相場の背景、そして適切なマナーをわかりやすく解説します。お布施の額に幅がある理由などについても触れています。

葬儀に臨む前に葬儀の全体像を把握し、疑問点・不安点を解消しておけば安心です。大切な人との最後の時間を納得のいく形で進められるでしょう。

この記事を要約すると

  • 臨済宗のお布施の相場は15~50万円と幅があります。僧侶の数や格、地域性によっても異なります。
  • お布施は葬儀に対する感謝の気持ちです。通常2日間で行なわれる通夜・葬儀では、枕経から初七日法要の儀式があります。
  • お布施以外にも、戒名料・お車代・お膳料が必要となる場合があります。要・不要、金額などの不明点は僧侶に確認しましょう。
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臨済宗の葬儀の特徴

臨済宗の葬儀は、禅宗の思想に基づいて行われます。浄土宗や浄土真宗のように「念仏によって極楽浄土を目指す」形式とは異なり、臨済宗では生前の修行による「悟り」と死後の儀式によって仏の下へ導く考え方です。

臨済宗の葬儀は、「授戒(じゅかい)」「念誦(ねんじゅ)」「引導(いんどう)」という3つの考え方で成り立っています。なかでも「引導」は臨済宗特有の儀式です。導師(どうし)と呼ばれる高位の僧侶が一喝し、太鼓や鈸(シンバルのような楽器)を鳴らすことで、故人の魂を迷いから解放して仏の世界へと導きます。

葬儀の構成自体は「出家」「葬送」の2部構成となっており、「授戒」によって戒名を授け出家させ、「引導」によって仏の元へと送ります。

また、臨済宗の葬儀は複数名の僧侶によって行われることが一般的であり、3名以上の僧侶が参加することも少なくありません。

臨済宗の葬儀の具体的な流れ作法などについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連: 臨済宗の葬儀とは?流れ・作法・お布施・マナーを徹底解説

お布施の相場は、なぜ15〜50万円と幅があるのか?

臨済宗の葬儀のお布施の相場は15~50万円と開きがあり、僧侶の数・僧侶の格・地域性の3つの要素によって変わってきます。

一般的な葬儀のお布施の相場やその他の費用については、以下の記事で解説しています。あわせてチェックしてみてください。

関連: お布施とは?基本の考え方や金額の相場、マナーなども解説

僧侶の数

葬儀を行う際の僧侶の数によって費用が大きく異なります。臨済宗では複数の僧侶で葬儀を行うことが一般的です。

たとえば導師1名、副導師2名という構成になると、その分費用がかかります。僧侶の人数が増えるほどそれぞれへの謝礼が必要となるため、お布施の総額は高くなります。

寺と僧侶の格

葬儀を執り行う僧侶の格や寺院の格によっても費用が異なります。格式の高い寺院の住職や、高名な僧侶が導師を務める場合は、相応のお布施が必要です。

地域性

地域によっても葬儀費用の相場は大きく左右されます。都市部では生活費や物価そのものが高いため、僧侶への謝礼も高額になる傾向があります。

2日間の葬儀で行われる主な儀式

臨済宗では、枕経や通夜、告別式などに対して個別にお布施を包むのではなく、2日間の葬儀全体をひとまとめにしてお布施を渡すのが一般的です。代表的な儀式は、以下のとおりです。

儀式内容
枕経遺体安置後、枕飾りをした後に最初に行われる読経。安らかな旅立ちを祈って行われる
通夜 親族や参列者が集い、故人の魂を弔うための夜の儀式
葬儀・告別式正式な葬儀として、戒名の授与(授戒)、読経、焼香などを行う。「引導(いんどう)」と呼ばれる儀式で、導師の一喝によって故人を仏の元へ導く
初七日法要故人が亡くなってから最初の七日目に行う追善供養。近年では葬儀当日にあわせて行う「繰り上げ初七日」が一般的

お布施以外に必要な費用

臨済宗の葬儀では、お布施の費用が大きなウェイトを占めますが、それ以外にも必要となる費用がいくつかあります。ここでは、お布施以外に必要となる代表的な費用について説明します。

戒名料

戒名とは、故人に授けられる仏教上の名前です。臨済宗でも葬儀の際に僧侶から授かるのが一般的です。戒名は故人の人柄や生前の功績を反映して付けられます。

戒名の位(ランク)によって呼び名は変わります。たとえば、信士・信女、居士・大姉、院居士・院大姉などがあり、上の位であるほど文字数が増え、戒名料も高額です。相場はおおむね30万〜100万円以上になる場合もあります。

戒名の位費用
信士・信女30~50万円
居士・大姉50~80万円
院居士・院大姉100万円以上 

なお、戒名料とお布施を一緒に包むか別にするかは、状況や僧侶の考え方などによっても異なります。事前に確認しておくと間違いないでしょう。

戒名の考え方や費用、ランクなどについては以下の記事で詳しく解説しています。戒名を授かるにあたっての疑問点がある場合は一度ご確認ください。

関連: 戒名とは?いらない?費用やランクの違い、つけ方などについて徹底解説

お車代

お車代は、僧侶が葬儀会場まで移動する際の交通費として渡すものです。寺院から近い場合でも「足を運んでもらったお礼」として包むのがマナーとされています。

遠方から来てもらう場合は、交通費に加え宿泊費が必要になることもあります。事前に僧侶に確認しておくとよいでしょう。

ただし、以下の場合はお車代は不要です。

  • タクシーを手配した場合
  • 施主側が送迎を行う場合
  • 寺院で葬儀を行う場合

お車代はお布施とは別の封筒を用意します。封筒にはお車代と表書きし、費用を入れましょう。新札・古札どちらでもかまいません。

お膳料

お膳料は、本来であれば通夜や葬儀の後の会食(お斎)に僧侶を招くところを、辞退された場合に代わりとしてお渡しする謝礼です。

僧侶が複数参加する場合は、人数分のお膳料を用意するのが基本です。お布施やお車代とは別の封筒に包み、表書きには「お膳料」と記します。

なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」では、菩提寺などお寺とのお付き合いがない方に、全国一律価格で僧侶を手配いたします。戒名、お車代や心付けなども全て含まれた定額の手配料金ですので、安心してご依頼ください。

臨済宗のお布施のマナー

臨済宗のお布施のマナーで、他の宗派と大きく異なるものは特にありません。お布施は、僧侶に対する「お礼」であると同時に、故人への供養の気持ちを表すものです。ここからは、お布施に関する基本的なマナーを紹介します。

お布施の書き方

お布施を包む封筒には、白無地の「奉書紙」または「白封筒」を使用します。一般的に、水引のついた不祝儀袋は通常使用しません。表書きには「御布施」や「お布施」と書き、裏面には施主の名前を記します。

金額を中袋に記載する場合、旧字体(壱・弐・参・圓など)を用いて縦書きで記載するのが一般的です。中袋がない場合は、封筒に裏書きします。

お布施の包み方や表書きの仕方などは以下の記事で詳しく解説しています。名前や金額など、具体的な書き方を知りたい方はご確認ください。

関連: お布施の書き方は?喪主の名前・金額の書き方などの基本を解説

お布施の包み方

お布施の正式な包み方は、奉書紙に中袋(現金を入れる封筒)を包む形式が基本です。

お布施に使用するお札は、葬儀の場合、新札は避けます。これは「あらかじめ準備していた印象を避ける」ためです。使用済みのきれいな紙幣が望ましいとされます。お札は肖像画が表、上になるように入れます。

先に述べたように、「お車代」「お膳料」などがある場合は、それぞれ別の封筒に分けて用意しましょう。

お布施の渡し方

お布施は、基本的には僧侶に直接手渡しします。袱紗(ふくさ)に包んで持参し、取り出して渡すか、切手盆と言われる小さな盆に乗せて差し出すのがマナーです。

渡すタイミングは葬儀の開始前、または終了後です。お車代やお膳料があれば、このとき一緒に渡します。僧侶が複数名の場合、導師にまとめて渡すか、それぞれ個別で包むかは、事前に寺院に確認しておくと安心です。

臨済宗の葬儀とお布施を理解し、安心して準備を進めよう

臨済宗の葬儀は禅宗の思想に基づいて行われ、「引導」のように他の宗派にはない儀式もあります。通常僧侶が複数であることが多く、お布施の相場は僧侶の人数や格などによって大きな開きがあります。葬儀の打ち合わせ時に一度確認すると安心です。

また葬儀では、お布施以外にも戒名料やお車代・お膳料などが必要となる場合もあります。お布施に戒名料が含まれるか、お車代・お膳料が必要となるかは、状況によって異なります。

疑問点・不明点は、事前に菩提寺や葬儀社に確認するといいでしょう。菩提寺がない場合は、葬儀社による紹介も可能です。
なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」では、導師(お坊さん)を全国一律価格でご手配させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

また弊社では臨済宗も対応可能で、価格を抑えたプランパックでの葬儀をご用意しています。参列人数に応じた広さの式場で、現代に合わせたシンプルな葬儀を行えます。依頼・相談は24時間365日受け付けているので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。

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