葬儀の基礎知識

葬儀の打ち合わせで確認することは?打ち合わせをするタイミングや注意点も解説

葬儀の打ち合わせで確認することは?打ち合わせをするタイミングや注意点も解説

葬儀の打ち合わせでは何を決めるのか、打ち合わせ前に用意すべきことはあるのか、心配されている方は多いのではないでしょうか。

身近な方を亡くして気が動転しているなかで、慌ただしく打ち合わせが進むシーンは少なくありません。

この記事では、葬儀の打ち合わせで決めることをはじめ、事前の確認事項や注意点などを解説しています。お読みいただくと、葬儀の流れが把握でき、安心して打ち合わせに臨めるはずです。ご希望通りの葬儀ができるよう、ぜひご一読ください。

お急ぎ

葬儀の打ち合わせとは

葬儀の打ち合わせとは、通夜、葬儀・告別式の流れや内容を決める打ち合わせのことです。日時や場所、プラン、葬儀形態、規模などを話し合い、決めていきます。

打ち合わせをするタイミング

葬儀の打ち合わせをするタイミングは、通常、ご遺体搬送・安置を終えたあとですご遺体搬送を依頼した業社に葬儀も依頼するなら、安置後にそのまま葬儀の打ち合わせを行うのが一般的です。ご遺体搬送・安置が深夜の場合などは、葬儀の打ち合わせは翌日に行います。

ご遺体搬送とは別の業者に葬儀を依頼する場合は、改めて打ち合わせの場を設ける必要があります。葬儀社へ連絡をとり、速やかに打ち合わせを行いましょう。

ご遺体搬送・安置のタイミングで打ち合わせできる親族が故人のそばにいないこともあります。故人のご主人・奥様・お子様などが遠方にいる場合は、葬儀の打ち合わせを遅らせることもあります。この場合、安置期間が長くなるため、ドライアイスや安置場所の利用料などの費用が増える可能性があることを憶えておきましょう。

なお、以下の記事では危篤からご逝去後の葬儀社手配、葬儀準備など、葬儀全体の流れを詳しく解説しています。葬儀に関する基本情報も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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葬儀の打ち合わせ前に確認しておくこと

葬儀の打ち合わせまでに時間があれば、以下についてあらかじめ家族・親族などの意見を聞いておくとスムーズです。また故人の希望を知るために、遺言などの有無・内容も確認しておきましょう。

  • 葬儀の形態:一般葬・家族葬・社葬・直葬など
  • 葬儀の形式:仏教・神道・キリスト教・無宗教など
  • 葬儀の規模:参列者の人数
  • 葬儀の予算:費用相場約119万円(特定サービス産業動態統計調査(経済産業省)
  • 葬儀の場所:自宅・寺院・葬儀会館など

ご逝去後すぐ遺体搬送・安置と進み、葬儀の打ち合わせを行う場合もあります。その場合、重要なことを慌てて即決してしまわないようにしましょう葬儀の打ち合わせを行うタイミングは家族や親族、家の状況を確認してからでもかまいません。

葬儀の打ち合わせ前に用意するもの

葬儀の打ち合わせまでに時間がある場合は、以下のものを用意しておきましょう。

  • 死亡診断書
  • 印鑑
  • 遺影用の写真

火葬場の予約をするために、葬儀社が役所手続きを代行します。火葬許可を得るには死亡診断書とセットになった死亡届が必要です。

また、遺影用の写真選びに迷われるご親族も多いでしょう。遺影用の写真を選ぶポイントは以下の3つです。

  • 遺影サイズまで大きくできるか
  • ピントが合っているか
  • 故人らしい写真か

遺影用の写真は、打ち合わせ後の提出でも問題ありません。遺影にする際、写真の加工が必要なことも多いので、通夜開始のぎりぎりにならないように注意しましょう。

打ち合わせでの確認事項|チェック一覧

葬儀の打ち合わせでの確認事項は以下のとおりです。

  • 喪主の決定
  • 葬儀の形態
  • 宗教の確認
  • 日時の決定
  • 場所の確認
  • 参列者数の把握
  • プラン決定
  • 葬祭用品・会葬返礼品等の確認
  • 初七日法要の有無
  • 通夜ぶるまい・精進落としの詳細
  • 全体予算の確認

ひとつずつ解説します。

喪主の決定

喪主とは葬儀の主宰者・責任者のことです。通常、故人にもっとも近い親族が務めます故人の配偶者やパートナー、子ども(長男または長女)が一般的です。どちらもいない場合は、親や兄弟姉妹などが喪主になります。

葬儀の形態

葬儀の形態には、一般葬、家族葬、社葬、直葬などがあります葬儀の形態は、以下の点を考慮して決めます。

  • 故人の希望
  • 故人の社会的地位
  • 故人の交際範囲
  • 親族の状況
  • 家の考え方
  • 予算・経済的条件

無理をしてまで大きな規模の葬儀をする必要はありませんが、一度きりのことなので、親族にも相談して決めるとよいでしょう。

宗教の確認

仏教・神道・キリスト教・無宗教など、どの宗教で葬儀を行うかを確認します。

現在日本で行われる葬儀は仏教式が大多数ですが、仏教のなかでも宗派はいくつもあります。仏教式で行う場合は、どの宗派かも決めなければなりません事前に故人の宗教・宗派は確認しておきましょう。わからない場合は親戚などに確認すると行き違いがありません。

また故人の宗教と家の宗教が違う場合もあります。この場合は故人の希望を優先するのがいいでしょう。

菩提寺がある場合は、そちらへ連絡します。菩提寺とのお付き合いは、葬儀後の納骨にも関わってきます。迷ったときは、一度菩提寺へ相談するといいでしょう。

菩提寺がない場合は、弊社にご相談ください。弊社では寺院紹介も行っております。全国一律8万円〜でご手配しておりますので、安心してご依頼ください。

日時の決定

葬儀の日時を決定します。斎場や火葬場の利用が増える繁忙期など、葬儀の日時は必ずしも喪家の希望通りに決められるわけではありません葬儀の日時を決めるにあたって知っておきたい、一般的な考え方は以下のとおりです。

葬儀の日程

通夜はご逝去の翌日、葬儀・告別式はさらにその翌日に行われるのが一般的です。日程は火葬場のスケジュールをもとに決める場合がほとんどです。

そのほかの注意点としては、古くから友引の日は葬儀をしない点です。友引は「友を引く」と書くことから、葬儀には適さない日と捉えられています。古くからの暦や宗教的な考え方が自由な方も増えたので、必ずしもこの限りではありませんが、親族や参列者の心情を考えると避けるほうが無難かもしれません。

葬儀・告別式の開始時間

葬儀・告別式の開始時間は、その後の火葬場の予約時間によって決めることがほとんどです。また、宗教者のスケジュール確認も必要です。

葬儀・告別式の開始時間は、通常遅くとも午後2時までに設定されます。火葬場の予約時間や、斎場で行われる別の通夜に影響するため、午後遅い時間に行われることはまずありません。繁忙期などは難しいものの、可能であれば葬儀・告別式は午前中に開始するのが参列者にも負担が少ないでしょう。

場所の確認

葬儀の場所の確認も行います。ひと昔前は自宅で葬儀を行うのが大多数でしたが、核家族化で住宅事情が変わったこともあり、現在は葬儀会館などの利用が増えました葬儀を行う場所には、以下の選択肢があります。

  • 自宅
  • 葬儀会館
  • 公民館・集会所等
  • 寺院・教会等の宗教施設

神道では死を穢れと考えるため、神社では葬儀を行いません。神道式で葬儀を行う場合、神社以外の場所を利用します。

参列者数の把握

葬儀場の規模を決めるため、葬儀の打ち合わせでは参列者数のだいたいの数を確認します。葬儀の参列者数は、一般葬か家族葬かなど、葬儀の形態によって変わります。

家族や親戚の数、人間関係はさまざまなので、参列者数は一般的な参列者数を参考にするより、家族が納得いく規模にするとよいでしょう。

なお、一般葬と家族葬の参列者の範囲は以下のとおりです。

一般葬夫、妻、パートナー、子ども、親、兄弟姉妹をはじめ三親等以内の親族、親しい友人、上司・同僚など
家族葬夫、妻、パートナー、子ども、親、兄弟姉妹

上記は一般的な例で、必ずしもこの限りではありません。

プラン決定

葬儀の形態や参列者数が決まると、プランが決まります。葬儀社の用意しているプランには、おおよそ必要なものが含まれているため、個別に依頼するより価格を抑えられます

プランの明細を確認し、わからないことがあれば一つずつ確認しておきましょう。「こんなはずじゃなかった」ということを防ぐには、うやむやなまま進めないことがポイントです。

また葬儀社によって、さまざまなオプションも用意しています。希望があれば、担当者に相談してみましょう。

葬祭用品・会葬返礼品等の確認

祭壇・棺・会葬返礼品なども確認します。祭壇や棺は、通常、プランによって決まっていますが、希望すれば相談に乗ってもらえるでしょう。

祭壇は段飾りが多くなるほど高額になります。棺にも、華やかな刺繍を施したものやエコなダンボール棺など、さまざまな種類があります。こだわりがあるようなら、葬儀社担当者に相談してみましょう。

会葬返礼品は、通夜や葬儀・告別式の参列者にお礼としてお渡しするものです。あとから数が変わっても問題はありませんが、早い段階で必要数を確認しておくと安心です。

初七日法要の有無

葬儀に続いて初七日法要を行うかどうかも確認しておきます。
初七日法要とは、仏教で故人の魂が三途の川に辿り着くとされる死後7日目に行われる法要です。通常、葬儀の2~3日後が初七日となります。近年は、遺族の負担軽減・葬儀の簡略化のため、火葬後や葬儀・告別式のあとに行うことが多くなりました

通夜ぶるまい・精進落としの詳細確認

葬儀社のプランに含まれない飲食接待費は、主に通夜ぶるまいや精進落としの費用です。

葬儀プランには含まれませんが、葬儀社に手配を頼むことも可能です。場所やメニューに特別な希望やこだわりがあるなら飲食店などに依頼してもよいでしょう。

<通夜ぶるまい>

通夜ぶるまいは、弔問客へのお礼の席として通夜のあとに用意されるものです。簡単につまめるオードブルなどを用意します。

通夜ぶるまいは、かつては夜更けまでの酒宴が行われていたこともありましたが、現在では1~2時間でお開きになることがほとんどです。

<精進落とし>

精進落としは、葬儀の最後に喪家が僧侶・参列者をもてなすための会食の席です。人数分のお膳を用意します。

なお「精進落とし」とは、本来は、四十九日の忌明けに食事を精進料理から通常のものに戻すことを指します。

全体予算と支払い方法の確認

葬儀全体の予算と支払い方法を確認します。注意点としては、葬儀社への支払い=葬儀全体の予算としないことです。葬儀社への支払いには、宗教者への謝礼・飲食接待費は含まれません。

宗教者への謝礼と飲食接待費とは具体的には以下の費用を指しています。

  • 宗教者への謝礼:お布施(またはお祭祀料、献金)・お車代など
  • 飲食接待費:通夜ぶるまい・精進落としなど

宗教者への謝礼は、依頼する宗教・宗派によって異なるため、事前に確認しておきましょう。飲食接待費は一人当たりの予算と数を確認します。

葬儀社への支払い方法は、現金なのかクレジットなのか、支払い期限はいつなのかを確認しておきましょう。

葬儀の打ち合わせでの注意点

葬儀の打ち合わせでの注意点は以下のとおりです。

  • 複数人で参加する
  • 前もって葬儀のイメージを固めておく
  • 事前に予算を確認しておく
  • 出された見積もりの内容を確認する
  • 不明点はその場で確認する
  • メモをとる

ご逝去から準備する間もなく、バタバタと打ち合わせになる場合もあります。可能であれば複数人で参加すると聞き漏らしや聞き間違いなどを防げるでしょう。
また参列者の細かな数や精進落としのお膳数、会葬返礼品の数などは、あとから変更があっても問題ありません大まかな流れを把握し、疑問はその都度葬儀社の担当者に確認しながら進めましょう。

葬儀の打ち合わせに関するよくある質問FAQ

葬儀の打ち合わせに関してよくある質問をまとめました。初めて葬儀の打ち合わせをする人は、ぜひ参考にしてみてください。

葬儀の打ち合わせはどんな服装がいいですか?

葬儀の打ち合わせの服装に決まりはありませんご逝去・搬送・安置のあと、そのまま打ち合わせになることもあります。

公式な場ではなく、あくまで事前の打ち合わせなので、いつも人に会うときのスタイルで大丈夫です。葬儀についてはプロが把握しているので、率先して何かを発言する必要もありません。リラックスして臨みましょう。

葬儀の打ち合わせの所要時間は?どれくらいかかりますか?

葬儀の打ち合わせにかかる時間は1~3時間が目安です。迷っていることや相談したいことが多い場合は、長めに見積もってことをおすすめします。手短に終わらせたいのであれば、事前にある程度聞くことや確認することを決めておくとよいでしょう。

葬儀の事前相談をしておけば、いざという時にも安心

この記事では葬儀の打ち合わせについてご紹介しました。実際は、突然のご逝去で何の準備もできないまま葬儀の打ち合わせとなることも珍しくありません。

わからないことや決まっていないことは、葬儀社にはっきりと伝え、プロの意見をもらうとよいでしょう。一人で決められないことは、持ち帰って家族や親戚に相談することもひとつの方法です。

また、いざという時に慌てないよう、一度葬儀の事前相談を行うのがおすすめです葬儀までに決めるべきことが明確になるうえ、葬儀が必要となったときに決まった葬儀社・担当者がいれば安心です。相談したからといって、その葬儀社に決定するわけでもありません。

弊社では、葬儀に関する依頼・相談を24時間365日受け付けています。資料請求で全プラン5万円割引となりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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