葬儀の流れ

葬儀の流れとは?臨終から四十九日法要までの一般的な手順やマナーを解説!

葬儀の流れとは?臨終から四十九日法要までの一般的な手順やマナーを解説!

故人が臨終を迎えてから通夜・告別式・出棺・火葬を経て、初七日や四十九日法要までにわたる一連の葬儀・法要の流れ。これらのさまざまな儀式は、亡くなられた方が安らかに浄土へと旅立つため、そして残された親族や参列者の方が気持ちを整理するための大切な時間です。

今回は、初めて喪主を務める方や葬儀について詳しく知りたい方向けに、一般的な家族葬における葬儀の流れを解説します。葬儀に関する正しい知識を得て、大切な方を心を込めて次の世界へと送り出しましょう。

お急ぎ

葬儀の種類はさまざま

葬式には数種類の形式があり、それぞれ規模や行う内容が異なります。

<葬式の種類>

  • 一般葬:故人の親族や親しかった関係者に加えて、親交のあった知人や仕事の関係者などが幅広く参列する
  • 家族葬:故人の親族や親しかった関係者のみで執り行う小規模な葬儀
  • 一日葬:通夜を執り行わず、告別式と火葬のみを1日で執り行う
  • 直葬:通夜と告別式のどちらも行わず、故人の親族や親しかった関係者で火葬のみを行う
  • 社葬:社長や会長など、社業にて多大な功績を残した故人に対し、企業が主体となって執り行う葬儀

現在日本で多く執り行われているのは一般葬と家族葬ですが、費用を安く抑えたい場合は一日葬や直葬を選択することもあります。故人の遺志や予算などを加味しながら、故人と遺族にとってふさわしい形式で執り行いましょう。

葬儀全体の流れとは?

ここからは、一般的な家族葬における一連の流れやそれぞれのタイミングで行うことを順番に解説していきます。それぞれの過程についてより詳しく解説した記事もあるので、ぜひそちらもあわせてチェックしてみてください。

危篤(臨終)

危篤とは病気や怪我などで本人の命に大きな危険が迫っている状態のことで、医師によって判断が下されます。意識が朦朧としたり呼吸が乱れたりするなどの状態が続き、おおよそ数時間から数日後の間に臨終を迎えることがほとんどです。

近親者が危篤になったら、すぐに親族や親しい友人に連絡をとり、最後のお別れの時間を作れるようにしましょう。気持ちに少しでも余裕がある方は、このタイミングから葬儀会社やお寺の目処をつけておくと、のちの負担を抑えられます。

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ご逝去

故人が臨終を迎えたあとは、さまざまな儀式や手続き・手配を進めることになります。亡くなった直後から葬儀までの間には、故人の口元を濡らし安らかな旅立ちを願う「末期の水」という儀式や、死化粧と死体処理を施す「エンゼルケア」を行います。

それと同時に、医師が作成した死亡診断書を受け取り、それを元に死亡届と埋火葬許可申請書を提出しなければいけません。葬儀社の決定やご遺体の安置所の手配、親戚や親交のあった人への訃報の連絡などもこのタイミングで行うため、慌ただしくなる点に留意しましょう。

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葬儀社手配

身内が亡くなったあとは、すぐに葬儀社を手配する必要があります。一般的に葬儀は亡くなってから数日以内に執り行うため、あらかじめ葬儀社や希望する葬儀の規模感・形態・予算などを決めておくとスムーズです。

葬儀の細かい段取りやプランは、葬儀社と打ち合わせを重ねて決定します。葬儀社は故人の遺体のケア・火葬場や宗教者の手配・参列者の対応など、葬儀に関わるあらゆるサポートを行うため、信頼できる葬儀社を選ぶことが重要です。

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ご遺体搬送

故人が病院や施設で亡くなった場合、亡くなった直後はご遺体を霊安室に安置してもらえますが、そのまま長期間預けることはできません。葬儀を行うまでの間は、ご遺体を別の場所で安置することになります。

ご遺体の搬送は、ただ寝台車で運ぶだけでなく、ご遺体の保護もあわせて行うため、専門業者や葬儀社などのプロに任せるのが基本です。一般的には葬儀社に連絡をした時点で、ご遺体の搬送から葬儀のサポートをしてくれます。

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ご遺体安置

故人が亡くなってから葬儀を執り行うまでの数日間は、安置所にご遺体を安置し、さまざまな処置を施します。病院や施設で亡くなった場合は、霊安室から指定の安置所までご遺体を搬送します。自宅で亡くなった場合は、そのまま自宅を安置所とすることがほとんどです。

ご遺体を安置するにあたって、ご遺体の腐敗が進まないようにドライアイスで保護したり、「エンバーミング」とよばれる処置を行ったりします。親族やごく親しい間柄であれば、この間に弔問も可能です。

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葬儀の打ち合わせ

ご遺体の搬送と安置を行ったら、本格的な葬儀の打ち合わせに入ります。この際に死亡診断書・印鑑・遺影にしたい写真が必要になるため、あらかじめ手元に用意しておきましょう。

打ち合わせでははじめに喪主を決定し、葬儀の日程や形式を協議したうえで適切なプランを選択します。通夜振る舞い・精進落としや初七日法要の詳細についても、このタイミングで決めてしまうことがほとんどです。

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葬儀準備

葬儀の日取りが決まったら、生前親交のあった方々や葬儀に参列してほしい人に向けて、故人の訃報と葬儀の案内を連絡します。参列者のおおよその人数がわかったら葬儀社に連絡し、通夜振る舞いの用意を進めてもらいましょう。

喪主を務める方は、通夜・葬儀での挨拶文を事前に考えておくと、当日落ち着いて挨拶が行えます。また、仏式の葬儀で僧侶を呼ぶ場合は、お布施の用意も忘れないようにしてください。

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納棺

納棺は故人のご遺体を棺に納める仏教由来の儀式で、通夜の前に執り行われます。故人と顔を合わせられる最後の時間であり、基本的に参加者は親族のみです。

末期の水・湯灌・エンゼルケアがまだ施されていない場合はこのタイミングで行い、最後にあの世へ行く旅で身につける死装束を着せます。副葬品として故人が生前好きだった食べ物・嗜好品や趣味のものを棺に一緒に納めることもあります。

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通夜

通夜は葬儀の1日目に執り行われる儀式です。故人の親戚や友人をはじめ、生前親交のあった人々が幅広く参列して故人との最後の夜を過ごします。昔は夜通し行われることもありましたが、近年は夕方頃から1〜2時間程度で営まれることがほとんどです。

式では僧侶の読経や参列者による焼香が行われ、最後に喪主が参列者に挨拶をします。通夜のあとには「通夜振る舞い」とよばれる会食の時間が持たれます。

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葬儀・告別式

葬儀・告別式は、通夜の翌日に故人の遺族やごく親しい友人などの間で営まれる儀式です。仏式の場合は、僧侶による読経や生前親しかった人からの弔辞が読まれます。

読経のなかでは故人に戒名を授ける「引導渡し」が行われるので、故人が安らかに仏様のもとへと導かれるよう合掌しましょう。式の最後に故人が眠る棺に参列者が花を敷き詰め、霊柩車に乗せて火葬場へと出棺します。

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火葬

ご遺体が火葬場へと到着したら、火葬の前に「納めの式」とよばれる故人との最後のお別れをします。故人のお顔を見られるのは、これが本当に最後のタイミングです。納めの式が終わったら棺を火葬炉へ運んで火葬し、収骨室でお骨上げを行います。

お骨上げは「故人を三途の川の向こう側に橋渡しする」という願いが込められた儀式です。長い竹箸を二人一組で持ち、遺骨を骨壷へと納めます。骨壷は遺族の自宅へ持ち帰り、四十九日法要までは手元に保管しておきましょう。

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初七日法要

初七日法要は亡くなった日を含めて7日目に執り行う儀式で、故人が無事に極楽浄土に行けるよう供養する目的があります。約30分ほどの短い式で、自宅・お寺・斎場などで僧侶による読経を行うのが一般的です。

葬儀・告別式と同じく故人の遺族や親戚などが参加しますが、遠方から集まるなどの事情で7日目の開催が難しい場合は、葬儀当日にあわせて行うこともあります。初七日法要を皮切りに、四十九日法要までの間は命日から7日ごとに忌日法要を行います。

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精進落とし

精進落としは、初七日法要の後に行う会食です。これまでの一連の葬儀で関わった宗教者や参列者、故人が生前お世話になった方などをもてなし、感謝の気持ちを伝えます。料理は、お祝い事に使われる食材を避けたものを用意するのがマナーです。

以前は四十九日法要が終わってから行うことが多かった儀式ですが、近年は初七日法要の後に行うのが一般的です。初七日法要を火葬と同じ日に行った場合は、精進落としもそのタイミングで行います。なお、宗教者が式に参加できない場合は、代わりに御膳料をお布施として包みましょう。

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葬儀後の手続き

葬儀から初七日法要までの一連の儀式が終わったら、さまざまな事務手続きを行わなければいけません。故人の年金・各種保険や公共料金の手続きは、亡くなってから10〜14日以内に済ませるようにしましょう。故人が世帯主だった場合は、世帯主の変更届も提出します。

また、あわせて遺族のなかで遺品整理や遺産相続も進めていく必要があります。故人の遺骨と遺影を祭壇に飾る「後飾り」やお墓の用意も、この時期に行います。

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四十九日法要

四十九日法要は、故人が亡くなってから49日目に行う法要です。仏教ではこの日を境に故人が極楽浄土へと旅立つとされており、忌日法要のなかでも重要な位置付けになっています。法要では、僧侶の読経や参列者による焼香が行われます。

また、四十九日を迎えた後は納骨ができるため、この法要とあわせて納骨式を行うのが一般的です。一族のお墓や納骨堂などに、故人の遺骨を納めましょう。四十九日法要までが終わると、一連の葬儀や法要の流れが終了します。

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葬儀の流れに関するよくある疑問

ここからは、葬儀の流れに関する気になるポイントをQ&A形式で解説していきます。葬儀の手配を行う前に、疑問点をひとつずつ解消しておきましょう。

宗教や宗派によって葬儀の流れは異なる?

現在、日本のお葬式はほとんどが仏式で行われています。ひとくちに仏教といってもさまざまな宗派があり、用いる経典や焼香の流れなどは異なりますが、基本的な流れはどれも同じです。

普段からお世話になっているお寺や代々伝わる宗派がある場合は、そちらの宗派に則れば問題ないでしょう。故人の宗派がわからない方は、先祖代々が眠るお墓や仏壇・位牌を確認すれば特定できるはずです。

また、近年は親族間で宗派が異なる場合や故人の希望があった場合には、宗教の形式にとらわれない「無宗教葬儀」を行うケースもあります。

葬儀にかかる費用はいくら?

葬儀で発生する費用は葬儀会社に支払う葬儀費用のほかに、参列者に振る舞う飲食代や香典返し、僧侶へのお布施などがあります。葬儀の規模や種類によって金額は異なりますが、一般的な予算は119万円といわれています(特定サービス産業動態統計調査(経済産業省)を元に算出)。

近年は生前に葬儀費用を用意しておく方も増えていますが、なかには急なお別れなどですぐに葬儀代を用意できない方もいらっしゃるかもしれません。葬儀会社によっては分割払いやローンでの支払いに対応している場合があるので、利用できるかどうか確認してみましょう。

葬儀を執り行うのは亡くなってから何日以内?

日本では、故人を火葬できるのは亡くなってから24時間以降と法律で定められています。そのため、昔から亡くなった翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式が行われてきました。葬儀の日程に何日以内といった具体的な決まりはありませんが、近年は亡くなってから2〜5日後の間に行うことがほとんどです。

ただし、葬儀・告別式・火葬は六曜の「友引」に当たる日に行ってはいけないとされているため、場合によっては日程が後ろ倒しになることがあります。

また、余裕を持って葬儀の手配をしたい場合や、遠方に住んでいる親族が集まりやすいように配慮する関係で、亡くなってから1週間後に葬儀を行うケースもあります。

葬儀の手配以外に必要な手続きは?

身内が亡くなったときは、葬儀の手配のほかにもいくつか手続きがあります。亡くなってから7日以内に役所での手続きが義務付けられているのが、死亡届と埋火葬許可証の申請です。とくに埋火葬許可証は葬儀を行う際に必要なため、急ぎで対応する必要があります。

また、年金・保険関連・銀行口座・公共料金などに関する届出や変更も、できるだけ早めに行わなければいけません。葬儀の準備だけでも慌ただしくなりますが、事務手続きも忘れずに行いましょう。

葬儀の流れを知って、後悔のないお別れを

今回は、危篤を迎えてから葬儀・四十九日法要を執り行うまでの一連の流れを紹介しました。さまざまな儀式や手続きがあるため初めは戸惑ってしまうかもしれませんが、葬儀社に相談しながら一つずつ進めていけば問題ありません。

弊社では、価格を抑えたプランパックでの葬儀をご用意しています。参列人数に応じた広さの式場で、現代に合わせたシンプルな葬儀を行えます。依頼・相談は24時間365日受け付けているので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。

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