葬儀の基礎知識

家族葬のメリット・デメリット|注意点と後悔しない選び方

家族葬のメリット・デメリット|注意点と後悔しない選び方

近年は、親族などのごく親しい方だけで最後のお別れをしたいといった方が増えており、家族葬の需要が高まっています。家族が集まる少人数の葬儀であるのは知っているけれど、詳しくは知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。誰に参列していただくのか、一般葬と比べてどんなメリットがあるのか気になることはたくさんあると思います。
本記事では、家族葬のメリットとデメリットを詳しくご紹介します。注意点なども詳しく知ることで、具体的なプランを検討するときはもちろん、葬儀を進めるための準備するときにも役立てられるでしょう。

お急ぎ

家族葬とは

家族葬は、家族や親族を中心とした故人に近しい関係者のみで行う規模の小さな葬儀のことをいいます「ごく親しい親族や友人だけで過ごしたい」「大袈裟な葬儀ではなく、しめやかにお見送りしたい」という方に向いています。

故人がご高齢の場合、友人や知人がすでに亡くなっており、参列をされる方の人数がそれほど多くないこともあるでしょう。喪主や施主の方がご高齢のことも多く、負担の少ない葬儀として、近年増えている形式の葬儀です。

葬儀の流れは基本的に一般葬と同じで、2日間で通夜・告別式・火葬等を執り行います。従来の仏式の形式だけでなく、形式にとらわれない自由な雰囲気でも行えるというのも家族葬が選ばれている理由の一つです。

家族葬について、費用やマナーなど詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

あわせて読みたい!

家族葬とは?費用・メリット・注意点やマナーも解説

葬儀の基礎知識

家族葬とは?費用・メリット・注意点やマナーも解説

家族葬の参列者

家族葬は、一般的に故人からみて2親等以内の親族とその家族で執り行われます。配偶者や故人の両親、故人の兄弟、配偶者の両親、祖父母、子どもや孫、その家族が参列します。場合によっては、いとこ、甥や姪に声をかけることもあります。

人数制限はありませんが、10〜30名以内の規模になることが多い傾向があります。家族葬という名前から家族だけしか参列できないように思われがちですが、家族以外が参列できないということではありません。参列できる人の範囲に明確な決まりはなく、故人と縁の深かった友人や知人を呼ぶこともあります

どこまでの関係性の方に声をかけるか悩ましいという方もいらっしゃるでしょう。参列者の範囲について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

あわせて読みたい!

家族葬はどこまで参列すべき?選定基準とマナーを徹底解説

葬儀の準備

家族葬はどこまで参列すべき?選定基準とマナーを徹底解説

家族葬のメリット

近年、増えているだけあって、家族葬にはメリットがたくさんあります家族葬には、遺族があまり知らない方が来られることは少なく、親族だけでゆっくりと偲ぶことができます。また、自由なスタイルの葬儀にできることも家族葬が選ばれている理由の一つです。

親密な方だけでお見送りできる

家族葬は、親族など関係性の近い方だけの参列に限るため、参列される方は気心の知れた親密な方のみという場合もあります一般葬の場合、葬儀の当日は多くの参列者に挨拶や気遣いが必要なため、精神的に負担に感じることもあります。慌ただしく作業に追われて、故人と向き合うことがなかなかできないということも多いでしょう。

義理で参加される方もほとんどおらず、親族であれば同じ悲しみを共有しやすく、心が癒されるということも多いといえます。共に故人の思い出を語り合い、ゆっくりとお別れに集中したいと考える方にも家族葬が向いています。

準備や参列者への対応への負担が減る

家族葬は、基本的に参列者が少ないうえ、参列者があらかじめ決まった状態で執り行われます。そのため、一般葬に比べて事前の準備や当日の対応を減らすことができます

特に返礼品や通夜振る舞いなどの会食は、参列される方の人数分準備する必要があります。遠方から来る参列者がいる場合は、宿泊の手配なども必要になります。
故人がお亡くなりになってから葬儀まであまり時間がないなかで、悲しみに暮れる暇もなくたくさんのことを考慮して準備するのは大変です。葬儀当日も、参列者の受付や接待など参列者が多いと、それだけやるべきことが多くなります。家族葬では準備や対応などが減ることで、体力的な負担を軽減できるため、喪主や遺族が高齢の場合にも選ばれています。

オリジナルな式にすることができる

一般葬の場合は多くの方が参列するため、一般的な葬儀の流れに沿って進行します。一方で、家族葬は、故人や遺族の親しい方だけで行われることが多いので、従来の仏教的な形式に沿った葬儀以外の自由なスタイルの葬儀を行うこともできます

特に信仰している宗教がない、付き合いのあるお寺がない場合などは、故人の意向や趣味を取り入れやすくなります。故人の経歴のスライドショーを流す、思い出の品や写真をたくさん展示するなど、生前のことを思い返しながら偲ぶこともあります。故人が好きだった食べ物をみんなで食べたり、好きだった音楽を流したりするスタイルもよく好まれています。

費用が抑えられる

葬儀は規模が大きくなればなるほど費用がかかります。家族葬では、参列者の人数が一般葬に比べて少ないため、大規模な会場を手配する必要がありません。また、会場が大きくなるだけ祭壇も華やかにすることが多いため、規模が小さいと結果的に祭壇費用も抑えやすくなります。

また、葬儀の規模だけでなく地域や葬儀のグレードによっても費用は異なります。家族葬にかかる費用がわからない、気になるという方は、明瞭な見積もりを出してくれる葬儀社を選ぶのが良いでしょう。

なお、参列者される方が少ないと香典が減るため、実費の負担額が高くなることもあります。思ったより安くならなかったと感じる場合もあるため、注意が必要です。
また、家族葬の費用を安くする方法は、以下の記事で解説しているのでチェックしてみてください。

あわせて読みたい!

家族葬の費用を安くする方法10選|注意点についても解説

葬儀の費用相場

家族葬の費用を安くする方法10選|注意点についても解説

家族葬のデメリット

家族葬はメリットがたくさんありますが、執り行う前にはデメリットもよく理解しておきましょう事前に理解しておくことで、対処できることや負担を軽減できることもあります。

葬儀に参列できない方が多くなる

遺族や親戚以外の友人や知人も参列できますが、血縁者以外の参列者はごく少数になるでしょう。故人が現役であった場合や交流関係の広い人であった場合は、参列できない方が増えます葬儀のあとで「なぜ呼んでくれなかったのか」と苦言を呈されてしまうこともあるかもしれません。

また、葬儀で故人の新たな一面を知ることや故人の思い出を共有することは気持ちの整理にもなります。友人や知人で参列できない方が多くなると、そういった振り返る機会が失われやすいということもあります。

後日の弔問対応が増える

家族葬は、一般葬儀に比べて参列者が限定されるため、後日自宅への弔問が増える場合があります。一般葬の場合は葬儀で一度に対応できますが、後日自宅への弔問される場合、タイミングはバラバラです。その都度、やりとりして予定を調整し、個別でおもてなしをするのは大変です。
弔問をお断りすることもありますが、お世話になった方などのご厚意をむげにできないという場合もあるでしょう。故人の交流関係が広い場合、後日友人や知人にお声がけをしてお別れの会を開く方法もおすすめです。

親族や菩提寺から理解を得られないこともある

家族葬は、昨今増えてきた葬儀のスタイルですが、価値観の違いにより親戚などから反対を受けることもあります。「最後ぐらいたくさんの方をお呼びして盛大にお見送りしたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。

このようなトラブルを避けるためには、家族葬が故人の意向であることや近親者のみで執り行うことなどを事前に説明し理解を得ることが重要です。

また家族葬で儀式を省略する場合や自由なスタイルで行う場合は注意が必要です。読経や戒名などの儀礼をきちんと行うことで故人を供養できると考えている菩提寺もあります。儀礼を省略する場合、先祖代々のお墓に納骨できないなどのトラブルが起きる可能性があります。菩提寺と付き合いがある場合などは、事前にお寺に相談しましょう。

家族葬のお布施相場や、戒名が必要かどうかについては、以下の記事で解説してるので併せてチェックしてみてください。

関連: 【宗教別】家族葬のお布施の相場は?渡し方やダメな金額を解説

関連: 家族葬は戒名なし・読経なしで大丈夫?なしの割合と注意点を紹介

スムーズに家族葬を行うために事前にできること

家族葬を執り行ううえで、どのようなことに気をつければ良いのか気になる方もいるのではないでしょうか。トラブルなく家族葬を執り行うためには、事前の準備や呼ばない方への配慮が欠かせません。ここでは、スムーズに家族葬を行うために事前にできることを解説します。

呼ぶ方を事前に相談して決める

家族葬を行ううえで悩ましいのは、どこまでの関係性の方に参列いただくのかということでしょう。参列者を限定したことでトラブルが生じないよう、事前に故人の交流関係を確認しておくのがおすすめです。

特に、故人が現役の場合や交流関係の広い方である場合は、参列希望者が多い傾向があります。人数が多い場合は、一般葬を検討することもあります。限定した知人や友人を呼ぶ場合、呼ばれなかった方が納得できるよう、故人の意向であることなどを伝えましょう。

訃報を受けた人が迷わないで済むようにする

家族が亡くなると、できるだけ早く親族や友人に伝える必要があると思われがちですが、家族葬の場合はそうとも限りません。葬儀の前に連絡すると、連絡を受けた方は葬儀に参列した方が良いか迷うこともあります。参列をお願いしない場合は、葬儀が終わってから報告するほうが親切でしょう。


ただし、故人が現役の会社員の場合は、勤務先へすぐに連絡する必要があります。その際は、家族葬を予定していることや弔問を辞退することを伝えておきましょう。

家族葬でよくある質問

ここまで家族葬のメリットやデメリットを解説しましたが「一日葬や直葬とは何が違うのか」「香典は辞退しても良いのか」といった疑問がある方もいるでしょう。ここでは、家族葬についてよくある質問をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

一日葬や直葬との違いは何ですか?

家族葬と一日葬や直葬の違いは、葬儀の儀式を省略するかどうかです。家族葬は、参列者を限定した小規模の葬儀ではありますが、一般葬と同じ流れで通夜や葬儀を行うことが一般的です。

それに対して、一日葬は通夜を行わず告別式と火葬を1日で行います。直葬は、火葬のみを行う葬儀で、ご遺体を安置している場所から直接火葬場に運ばれます。

一日葬や直葬は、費用や体力的な負担、準備の手間などを抑えることができます。ただし、仏教的な儀礼を省略するため、故人や遺族が宗教に厚い場合や菩提寺と付き合いがある場合は向いていません。「少人数でも、通常の儀礼に沿って行いたい」「故人の意向を反映させた自由な式にしたい」という方には家族葬が向いています

なお、家族葬と一日葬の違い、一日葬と直葬の違いについて詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。それぞれの葬儀の参列者の範囲や注意点、費用なども解説しています。

あわせて読みたい!

一日葬と家族葬の違いを徹底比較!費用面や選び方を解説

葬儀の基礎知識

一日葬と家族葬の違いを徹底比較!費用面や選び方を解説

あわせて読みたい!

一日葬と直葬(火葬式)の違いは?選び方や注意点を解説

葬儀の基礎知識

一日葬と直葬(火葬式)の違いは?選び方や注意点を解説

香典は辞退しても良いですか?

香典返しの手間を省くためや参列者の負担を減らすために、香典を辞退することは問題ありません。ただし、わざわざ準備していただいた香典を葬儀場で当日辞退することは、失礼に当たるため事前に伝えるようにしましょう。

辞退することを事前に明確に伝えておくと、参列者も準備をしたり迷ったりせずに済みます。葬儀の日時を電話で伝える際に辞退する旨を伝えるか、案内状を送る際に一緒に記載しておくとスムーズでしょう。なお、どうしても香典を受け取って欲しい方がいる場合、一度お断りしたうえで受け取ることもあります。

家族葬では受付は不要?

家族葬の場合、参列者が少なければ必ずしも受付は必要ではありません参列者が親戚だけであれば、受付を設置せずに葬儀を執り行う場合もあります。

ただし、普段親交のない親戚などを招く場合は受付を準備したほうが良いでしょう。また、香典をもらった場合は、香典返しも必要です。どなたからいただいたかなど把握するためにも、受付で記帳してもらうとスムーズです。

故人と血縁関係が近い方は遺族席に座って葬儀に集中することが望ましいため、遠い親族のなかで信頼できる方に受付を依頼するとよいでしょう。お任せできる方がいない場合は、葬儀社のスタッフに依頼できる場合もあるため、相談してみてください。

迷ったらお気軽にご相談を

家族葬は、限られた参列者でゆっくりと故人とお別れできたり故人の意向に沿った自由な式ができたりするなど、さまざまなメリットがあります。実際に家族葬を執り行う際は、「どの範囲の方にお声がけするのが良いのか」「香典は辞退するか」といったことに悩むことも多いでしょう。弊社では、24時間365日・無料でお電話受け付けておりますので、迷ったときはお気軽にご相談ください。

弊社では、価格を抑えたプランパックでの葬儀をご用意しています。参列人数に応じた広さの式場で、現代に合わせたシンプルな葬儀を行えます。依頼・相談は24時間365日受け付けているので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。

オペレーターと祭壇と家族のイラスト
葬儀をお考えの方は までご相談ください
コールセンターの女性の写真

葬儀のご依頼・ご相談

どんな些細な疑問でも、
お気軽にお電話ください。

のお客様相談ダイヤル [ご依頼・ご相談]

0120-503-035

通話無料 24時間365日対応・年中無休

※サービスサイトに移動します。