「10人程度の家族葬を検討しているけれど、費用の相場がわからない」「家族葬の経験がないから、スムーズに準備できるか不安」このように悩まれている方は、多いのではないでしょうか。
実は、10人規模の家族葬なら一般葬の半分程度の費用で、故人との温かな最後のお別れを実現できます。
本記事では、10人で執り行う家族葬の費用相場や内訳、費用を抑えるポイントについて詳しく解説します。家族葬を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
家族葬とは
家族葬は、大勢の参列者を招待するのではなく、家族や身内のみで執り行われる葬儀形式です。最近では、派手な葬儀よりも親密な人々で送る小規模な葬儀を希望する人が増えています。
参列者は、家族や親族を中心とした10〜30名程度で、通夜から告別式まで2日間かけて執り行われるのが一般的です。一般葬と比べて形式や規模を抑えることで、費用面での負担を軽減できます。
なお、家族葬という名称ではあるものの、参列者には故人と親しかった友人や知人を含めても問題ありません。
家族葬についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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10人で家族葬を執り行う際の費用相場
10人規模の家族葬の総費用は、50~150万円程度が一般的な相場です。公正取引委員会が実施した調査をもとに算出した家族葬の平均費用は約72万円です。(参考:公正取引委員会|葬儀の取引に関する実態調査報告書)
家族葬は、一般的な葬儀と比較すると参列者が少なく、会場費や返礼品・飲食費などを抑えられるため、費用を削減しやすい葬儀形式といえます。
ただし、故人の希望や遺族の意向により、祭壇の規模や料理の内容にこだわると、想定以上の費用がかかる場合があることに注意が必要です。予算オーバーを避けるためにも、事前に業者と十分な打ち合わせをし、予算に見合った葬儀内容を検討しましょう。
葬儀社によって料金プランが異なるため、複数の業者から見積もりを取ることで、適切な費用で家族葬を実現できます。
なお、弊社「1日葬・家族葬のこれから」では、資料請求割引を適用することで税込438,900円から家族葬を執り行えます。
家族葬の費用についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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10人の家族葬における費用の内訳
家族葬の費用は、以下の5つの要素で構成されています。
- 基本料金
- 祭壇・装飾費用
- 飲食接待費
- お布施・戒名料
- 返礼品
それぞれの具体的な金額と内容について解説します。
1. 基本料金
家族葬の基本料金は、30~100万円程度です。この費用のなかには、遺体の安置や搬送・斎場使用料といった葬儀に不可欠なサービスが含まれています。
また、棺や位牌・遺影など、葬儀に必要な備品の費用も基本料金でカバーされることがほとんどです。葬儀進行を支えるスタッフの人件費も、通常は基本料金に含まれます。
業者によって基本料金に含まれるサービスは異なるので、あらかじめ確認しましょう。
2. 祭壇・装飾費用
祭壇と装飾にかかる費用は、20~100万円程度を見込む必要があります。種類や規模・使用する花の量や品質によって、費用は大きく変動する点に注意が必要です。
3. 飲食接待費
飲食接待費は参列する人数によって変動しますが、10~30万円ほどが一般的な相場です。この費用には、通夜振る舞いや精進落としなどの会食費用が含まれ、参列者へのお茶菓子代なども考慮されます。
家族葬では参列者が限られているため、一般葬と比べて飲食費用を大幅に抑えられるでしょう。会食を簡素化したり、お弁当形式にしたりすれば、さらに費用は削減できます。
4. お布施・戒名料
お布施の相場は、約40万円です。
お布施の費用内訳 | 相場 |
---|---|
読経料 | 3〜5万円/回 |
戒名料 | 10〜100万円 |
宗派によって戒名の位や金額体系が大きく異なるため、事前に菩提寺に確認しておきましょう。
なお、弊社の家族葬プランをご利用いただくと、お坊さんを呼ぶ場合は相場の半額の20万円でご手配いたします。お車代や心付けなどもすべて含まれておりますので、安心してご依頼ください。
また、お布施の相場については、以下の記事にて詳しく解説しています。
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5. 返礼品
会葬御礼として、1人あたり500〜1,000円の品物を準備するのが一般的です。香典返しは半返しが基本で、1万円の香典に対して3,000〜5,000円程度の返礼品を選びましょう。
当日返しの場合は、2,000~3,000円程度の品を用意し、高額な香典には後日追加で贈るという方法があります。また、返礼品の金額は高くても上限は15,000円程度を目安にするケースがほとんどです。
家族葬を10人で執り行う際に費用を抑える方法
ここでは、家族葬の費用を抑えるための5つの方法について詳しく解説します。
- 複数の葬儀社に見積もりを依頼する
- 飲食に関する費用を削減する
- 最適な葬儀プランを選ぶ
- 補助制度を活用する
- 公営斎場を利用する
葬儀費用の押さえ方について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
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1. 複数の葬儀社に見積もりを依頼する
見積書を依頼し、内容を細かく比較することで、料金が高い業者に葬儀を発注することを避けられます。
葬儀社によって、料金体系や提供サービスには大きな差があるため、同じ内容の葬儀プランでも数十万円もの価格差が生じることも珍しくありません。
見積もりを依頼する際は、基本プランの内容やオプションの価格・追加料金が発生する可能性のある項目を具体的に確認する必要があります。2~3社の葬儀社の見積もりをとり、検討すると良いでしょう。
2. 飲食に関する費用を削減する
10人程度の少人数であれば、飲食費用を大幅に抑えられます。通夜料理を簡素化したり、精進落としを省略したりすることで、費用の削減が可能です。
会食を行う場合でも、コース料理ではなく折詰やお弁当形式を選択することで、一人あたりの単価を下げられます。このように飲食の提供方法を工夫することで、参列者への配慮を保ちながら、費用を削減できます。
3. 最適な葬儀プランを選ぶ
葬儀の費用を抑えるためには、葬儀社が提供する基本プランを選び、必要なオプションのみを追加する方法が効果的です。
たとえば、祭壇は規模を小さくして供花の数も必要最小限に抑えれば、費用を抑えられるでしょう。
また、家族葬ではなく通夜と告別式を1日で行う「一日葬」を選択することで、会場費や人件費の節約も可能です。
故人の意向や遺族の希望を大切にしつつ、必要最低限のプランに切り替えるのも選択肢のひと一日葬と家族葬の違いについては、以下の記事を参考にしてみてください。
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一日葬と家族葬の違いを徹底比較!費用面や選び方を解説
4. 補助制度を活用する
葬儀費用の負担を軽減するため、各種の公的補助制度を活用できます。
また、生活保護受給者の場合は、葬祭扶助制度により最大20万円前後の補助を受けられます。制度を利用する際は、葬儀にかかった費用に関する領収書などの必要書類を確実に保管しておくことが大切です。
国民健康保険に加入している場合
補助対象 | 葬祭費 |
申請先 | 市役所・町役場の担当窓口 |
給付額 | 1~7万円 |
申請期限 | 葬儀翌日から2年以内 |
健康(社会)保険に加入している場合
補助対象 | 埋葬費 |
申請先 | 全国健康保険組合・保険を運営する各組合 |
給付額 | 上限5万円 |
申請期限 | 葬儀翌日から2年以内 |
5. 公営斎場を利用する
公営斎場は自治体が運営しているため、民間の斎場と比べて大幅に費用を抑えられます。民間の斎場の場合は10~30万円かかるものの、公営であれば数万円に抑えられるでしょう。
事前に利用条件や予約状況を確認し、余裕を持って手配することが重要です。公営斎場を利用する際は、利用希望者数が多く、予約を取りにくい傾向があることを留意しましょう。
家族葬を10人で執り行うときの葬儀社を選ぶポイント
ここでは、葬儀社の選び方を3つのポイントに絞って解説します。
- 家族葬の実績があるか
- 見積もりに透明性があるか
- 評判は良いか
ぜひ、参考にしてみてください。
1. 家族葬の実績があるか
家族葬を執り行う際は、少人数での葬儀に慣れている葬儀社を選びましょう。
家族葬の経験が豊富な葬儀社は、10人程度の参列者に適した会場を提案してくれたり、小規模な葬儀ならではのサポートがあったりするなど、きめ細かなサービスを期待できます。
葬祭ディレクターの資格を持つスタッフが在籍しているかどうかも、専門的なアドバイスを受けられる重要な判断基準といえます。
また、家族葬に特化したプランがあることも、葬儀社を選ぶ際の重要な判断材料です。
弊社「1日葬・家族葬のこれから」は、家族葬に特化しておりますので、ご安心してお任せくださいませ。
2. 見積もりに透明性があるか
葬儀社の見積もりは、基本料金からオプション費用まで、すべての項目が明確に記載されている葬儀社を選びましょう。追加料金が発生する可能性のある項目については、事前に詳しい説明を受けることをおすすめします。
加えて、どの項目にいくらかかるのかが明確に記載されている見積書であるかどうかも、信頼できる葬儀社を見極める判断材料といえるでしょう。
3. 評判は良いか
葬儀社の評判は、実際の利用者の声や口コミから判断できます。スタッフの対応の丁寧さや突然の要望への柔軟な対応力・アフターフォローの充実度などが、良い評価につながる要素です。
地域での信頼性や営業実績の長さも、葬儀社選びの判断材料といえます。可能であれば、知人からの紹介や体験談を聞くことで、より確実な情報を得られるでしょう。
10人の家族葬をスムーズに進めるために気をつけるべきこと
ここでは、家族葬を円滑に進めるための4つのポイントについて解説します。
- 葬儀社と綿密に打ち合わせをする
- 費用の内訳を明確にする
- 遺族間で役割分担を決める
- 葬儀に呼ばない人にも連絡する
ぜひ参考にしてみてください。
1. 葬儀社と綿密に打ち合わせをする
葬儀社との打ち合わせをする際は、事前に家族間で故人の意向や希望する葬儀の形式について話し合い、意見をまとめておきましょう。打ち合わせでは、葬儀形式や日程調整・会場・宗教形式などの項目を確認します。
とくに、10人規模の家族葬では参列者に合わせた適切な会場の選定や、祭壇にかかる費用などが重要なポイントです。葬儀社の提案に対しても柔軟に検討し、低コストでより良い葬儀の実現を目指しましょう。
2. 費用の内訳を明確にする
基本料金に含まれるサービスと含まれない項目があるため、見積書を詳細に確認することが大切です。とくに、宗教者への謝礼や供物・生花・通夜振る舞いなどの費用が含まれているかを見ておきましょう。
また、返礼品や精進落としなど、参列者数によって変動する費用については、一人当たりの単価も確認します。見積書の総額だけでなく各項目も細かく精査することで、予期せぬ追加費用を防げるでしょう。
3. 遺族間で役割分担を決める
家族葬では、限られた人数で葬儀の進行を担う必要があるため、葬儀当日に混乱しないよう役割分担が重要です。受付や香典の管理・葬儀社とのやりとりなど、必要な役割を事前に洗い出し、遺族間で役割を決めておきましょう。
とくに、重要なのは葬儀社との窓口となる主担当者を決めることです。葬儀社とやり取りする人を中心に段取りを組めば、スムーズに家族葬を進行できます。
4. 葬儀に呼ばない人にも連絡する
家族葬を選択する場合でも、故人と親しかった方々への配慮は欠かせません。家族葬に呼ばれなかった人から、不満の声が挙がることがあるためです。
参列をお願いしない方々には、丁寧に状況を説明して理解を求めることが重要です。お別れの会や偲ぶ会を別途設ける予定があれば、その旨も伝えておくと良いでしょう。
家族葬で執り行うことに関して周囲とのトラブルを防ぐ方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
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家族葬に誰も呼ばないのはあり?トラブル回避策や注意点を解説
家族葬を10人規模で執り行うなら葬儀社に相談しましょう
10人規模の家族葬では、50~100万円程度の費用で執り行えます。事前に葬儀社と綿密な打ち合わせをし、予算や希望に合わせたプランを選択することが重要です。
複数の葬儀社から見積もりを取り、内容を比較検討することで、より良い選択につながります。
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