葬儀の準備

【チェックリスト付き】葬儀準備の流れや方法について解説

【チェックリスト付き】葬儀準備の流れや方法について解説

家族や親戚が亡くなった場合、喪主を中心に葬儀準備を進めなければなりません。何度も経験することではないため、準備の内容や順番が分からないという方がほとんどでしょう。

この記事では、お通夜・葬儀・火葬までをスムーズに進めるために必要な準備や順番、注意点について解説していきます。取り急ぎ、お急ぎの方のために、葬儀の準備漏れを防げるチェックリストを紹介します。
紙で持っておきたい方は、以下からダウンロードしてください。
【葬儀準備のチェックリスト】

正しい葬儀準備について理解したうえで、家族全員で故人を送り出すためにも、お時間に余裕がある方は、本文もしっかりチェックしましょう。

この記事を要約すると

  • 葬儀の準備の流れは、「葬儀社を決める」「葬儀社と葬儀形式や要望を打ち合わせする」「訃報を連絡する」「お通夜や告別式の打ち合わせする」「初七日法要などの準備や各種手続きをする」となります。
  • 葬儀のざっくりとした流れは、「1日目:ご遺体を安置して葬儀準備を始める」「2日目:納棺をし通夜を行う」「3日目:告別式の後に火葬を執り行う」となります。
  • 葬儀準備は、できるだけ生前に行っておくのがよいでしょう。遺影の選定や葬儀の形式など、いざという時に焦らないようにしましょう。
お急ぎ

お葬式(仏式)の流れ

人が亡くなった場合、基本的に以下の流れで葬儀が執り行われます。

  • 1日目:ご遺体を安置して葬儀準備を始める
  • 2日目:納棺してから通夜を執り行う
  • 3日目:葬儀、告別式の後に火葬を執り行う

各儀式を進めていく前には、さまざまな準備が必要であり、葬儀社と協力して進めていくことが大切です。ここでは、3日目までに行う具体的な葬儀準備の内容や流れ、注意点について解説していきます。

臨終したあとに葬儀社に連絡する

病院で死亡が確認された場合、死亡の宣告が医師により行われ、死亡診断書が作成されます。家族はお通夜やお葬式の準備を進めるために、まずは葬儀社へ連絡することから始めていきましょう。病院から紹介してもらうことも可能ですが、近年はインターネットで比較したうえで相談する人が増えてきています。

葬儀社を決める際は、要望に沿った葬儀を執り行うためにも、以下の項目をチェックしてみてください。

  • 葬儀の形式
  • 対応している宗派
  • 葬儀費用

近年は、一般葬のほかにも通夜を行わない一日葬や、家族や親族を中心に小規模で行う家族葬なども増えてきています。

ちなみに葬儀費用の支払方法には、現金・葬儀ローン・クレジットカードがあり、葬儀が終ってから10日以内までに支払うのが一般的です。支払方法も念のためチェックしておくようにしましょう。

葬儀社を手配する際のポイントや注意点は、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はチェックしてみてください。

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ご遺体を安置してから葬儀社と打ち合わせする

葬儀社を決めた後は、ご遺体を自宅か葬儀社の安置施設に搬送し、葬儀の打ち合わせを進めていきます。葬儀の打ち合わせ時間は1~2時間ほどが一般的で、形式や日程の調整を中心に決めていきます。

経験豊富な葬儀社のスタッフが丁寧にサポートしてくれるため、自分で手配を進める必要はありません。打ち合わせの際には、火葬許可証の受け取りや死亡診断書の記入なども行うため、印鑑を持参するようにしましょう。

訃報の連絡は、故人の勤務先や友人など、生前お世話になった方に連絡します。連絡手段は電話が一般的で、葬儀の内容が決まっていない場合は、訃報連絡とは別で葬儀の内容を伝えましょう。

家族や親族で納棺の儀を執り行う

2日目は、お通夜の前に家族や親族で「納棺の儀」を執り行います。納棺とは、棺にご遺体を納める一連の儀式のことで、故人が棺に入る前の姿を見られる最後の時間でもあります。納棺の儀の流れは以下のとおりです。

  • 末期(まつご)の水:故人の口元に水を含ませてあげる儀式
  • 湯灌(ゆかん):ご遺体を入浴させたり、お湯で身体をきれいに清拭したりする儀式
  • 死化粧(しにげしょう):故人に化粧を施したり、髪型や身なりを整えたりする儀式
  • 死装束(しにしょうぞく):故人に死装束を着せてあげる儀式

納棺の儀のほとんどは納棺師が進めるため、内容について詳しく理解しておく必要はありません。時間は1時間前後が一般的です。故人の肌が露出する内容が含まれていることもあり、知人や友人は基本的に参加しません。

お通夜を執り行う

納棺の儀が終わったあとは、お通夜を執り行います。時間に指定はないものの、18時頃から開始するのが一般的です。お通夜の主な準備内容は以下のとおりです。

  • 通夜の席次と焼香の順番の決定
  • 返礼品や会葬礼状の内容と数の確認
  • 僧侶との事前打ち合わせ
  • 供物や供花の配置を確認する
  • 通夜振る舞いの手配や準備

これらの準備は、1日目から時間が空いたタイミングで徐々に進めていくのが一般的です。通夜の受付や案内は親族や知人が行うため、事前に話し合っておきます。通夜で行う喪主挨拶や僧侶の送迎に関しても葬儀スタッフからサポートがあるため、指示に従って進めていきましょう。

通夜が終わったあと、通夜振る舞いで喪主として弔問客を軽い食事やお酒でもてなすまでが2日目の流れです。

葬儀を執り行う

3日目は葬儀・告別式を執り行います。喪主や家族は1時間前を目処に会場入りして、献花や焼香の順番や葬儀全体の流れなどについて説明を受けます。開式後は、僧侶による読経や葬儀スタッフによる弔辞・弔電の紹介が行われますが、喪主側で準備が必要なことは基本的にありません。

焼香が済んだあとには、喪主が全体に向けての挨拶を行います挨拶では故人との思い出などを入れながら、参列に対する感謝の気持ちを述べましょう内容を暗記する必要はなく、メモを見ても問題ありません。
葬儀の際は、僧侶に「御車料・お布施・御膳料」を渡しますが、地域によってタイミングが異なります。事前に葬儀スタッフへ相談しておくようにしましょう。

火葬してお骨を持ち帰る

葬儀の閉式後は、ご遺体の周りを生花で飾り、棺を遺族や親族で霊柩車に乗せます。喪主による最後の挨拶があり、出棺して火葬場に向かう流れです。

火葬場では、僧侶による納めの儀式を行い、焼香したあとに火葬します。火葬場でも葬儀スタッフによるサポートがあるため、喪主として準備しておくことは基本的にありません。

火葬には、1~2時間ほどかかるため、その間に用意された個室で食事をとるのが一般的です。火葬中の食事に関しても、事前打ち合わせで話すため当日に手配することは基本的にありません。火葬が終わったあとは、火葬場スタッフによる説明を受けたのち、骨上げと僧侶による還骨法要を行います。

ここまでが葬儀に関する3日間の流れとなります。細かい手配や準備は葬儀スタッフがサポートしてくれます。大切な人が亡くなり辛いとは思いますが、家族や親族と協力し合いながら葬儀を進めていきましょう。

家族葬・一日葬の流れ

ここまで一般葬の流れを解説してきましたが、近年は家族葬や一日葬を選ぶ人も増えてきています。家族葬とは、親族を中心に親しい友人なども含めて少人数で執り行うお葬式のことです。参列者の基準に明確な定義はありません。規模を小さくしただけで、基本的に葬儀の流れは一般葬と変わりません。

一日葬とは、お通夜を執り行わずに告別式と火葬までを1日で執り行う葬儀のことを指します。お通夜を除いただけであり、ほかの儀式に関しては一般葬と同じ流れです。家族葬の場合は参列者を限定するものの、一日葬は基本的に参列者を限定しません。

親族が高齢であったり遠方の参列者が多かったりする場合に、負担を軽減できることが魅力です。

なお、以下の記事でも葬儀の流れについて詳しく解説しています。まだ葬儀全体の流れを把握しきれていない方は、ぜひチェックしてみてください。

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葬儀準備の流れ|喪主・家族向け

ここでは、喪主・家族向けに葬儀準備の流れについて解説していきます。具体的な流れは以下のとおりです。

  • 喪主と葬儀会社を決める
  • 全体の日程や葬儀の形式について打ち合わせする
  • 訃報を連絡する
  • お通夜や葬儀の流れについて葬儀社と打ち合わせする
  • 初七日法要などの準備や各種手続きをする

各工程で行う準備内容や注意点について解説していきます。

喪主と葬儀社を決める

葬儀を執り行う際に、はじめに決めるのが喪主です。喪主は故人が遺言で指定していない限り、配偶者が務めます。配偶者がいない場合は、血縁が深い順で兄弟の長男や長女、故人の両親の順番で決めるのが一般的です。配偶者や血縁者がいない場合は、入っていた介護施設の責任者や友人から喪主を選びます。

葬儀社を決める際は、対応可能な葬儀の形式や宗派、葬儀費用のほか、用意されているプランで比較しましょう。また、葬儀をスムーズに進めていくうえでスタッフのサポートが重要となるため、相談した際の対応や態度もできればチェックするのがおすすめです。

全体の日程や葬儀の形式ついて打ち合わせする

葬儀社を決めたあとは、葬儀社のスタッフとお通夜や葬儀を中心に以下のような項目について打ち合わせしていきます。

  • 世話役や喪主
  • 葬儀の形式と故人の宗派の確認
  • 葬儀の規模や費用
  • 葬儀の場所や日程
  • 火葬場の予約
  • 訃報の連絡

葬儀社によってさまざまなプランが用意されており、葬儀に使用する花や棺のグレードを上げたり、おもてなしの料理を変更したりするオプションメニューもあります。必ずプラン通りに葬儀を進めなければならないわけではないため、気になることや要望があれば、遠慮せずに伝えるようにしましょう。

弊社では、要望に応じたさまざまな葬儀プランを用意しており、必要最低限の内容が各プランに含まれています。告別式のみの一日葬であれば32万8,900円(税込)からご案内しておりますので、お気軽にご相談ください。

訃報を連絡する

訃報の連絡は、親族や近親者の次に親しかった友人や知人、会社の順に電話で伝えます。メールやSNSなどで一斉送信する人もいますが、軽率な印象を与えてしまうだけでなく、否定的な人も少なくありません。また、読んでくれたのか確かめにくいため、なるべく電話で伝えるようにしましょう。

会社への連絡は、1人ずつ連絡するのではなく、人事部や上司に伝えたうえで周知してもらえるようにお願いするのが一般的です。伝えるときの具体的な内容は以下のとおりです。

  • 故人の名前
  • 通夜や葬儀の場所や日程
  • 喪主の連絡先と名前

宗派や死因などに関しては、質問された場合に答えますが、基本的に伝える必要はありません。訃報とは別に保険会社への連絡もなるべく早めに入れるようにしましょう。

お通夜や葬儀について葬儀社と打ち合わせを行う

お通夜や葬儀の流れは事前に決まっています。葬儀社と打ち合わせする具体的な項目は以下のとおりです。

  • 葬儀を執り行う式場の規模や場所
  • 火葬費用や祭壇にかける費用
  • 返礼品や通夜振る舞いなどの内容や費用
  • 棺の種類や戒名のランク
  • 遺影写真
  • お通夜を手伝ってくれる人の選定

葬儀では、さまざまなことに費用が発生するため、見積書を作成してもらい費用の詳細について理解しておきましょう。ほかには、支払期日や支払方法についても確認しておくようにします。

初七日法要などの準備や各種手続きを行う

葬儀準備とは異なりますが、火葬が終わった後にもさまざまな法要や手続きが必要です。手続きに関しては、期限付きのものもあるため注意が必要です。初七日法要に関しては、親族や僧侶の日程にも関わるため、なるべく早めに話し合っておくようにしましょう。

ただし、会場や法要の流れについて全て決めなければならないわけではありません。葬儀後に僧侶や葬儀社から今後の日程についての説明を受けるのが一般的です。お布施や会場の使用料の準備を忘れないようにしましょう。

初七日の最後には精進落とし料理を全員で食べるため、料理を事前に予約しておくようにします。

葬儀に参加するときの服装・持ち物

喪主や故人の家族として葬儀を執り行う際には、服装や持ち物にもマナーがあります。まず男性の場合、お通夜では正式な喪服である必要はなく、略式でも問題ありません。黒のスーツに白のワイシャツを着用し、靴下やネクタイも黒で統一しましょう。

女性が喪主を務める場合、和装を選ぶ傾向にありましたが、近年は洋装を選択する人も増えてきており、明確なルールは存在しません。女性の場合もお通夜では略式で問題ありません。

持ち物に関しては、葬儀に欠かせない数珠のほかに、ハンカチ・バッグ・メモ帳・ペンなどを用意しておきましょう。光沢のあるものや派手な見た目のものはNGです。

喪主・家族の葬儀準備チェックリスト

ここまで葬儀の流れや、喪主としての葬儀準備について解説してきましたが、全て覚えるのは大変です。葬儀社スタッフによるサポートがあるため、基本的に心配いらないものの、手配漏れなどが不安という方はチェックリストの活用をおすすめします。

葬儀の流れに応じた準備チェックリストを作成しましたので、ダウンロードして漏れのないように家族全員で準備を進めていきましょう。

葬儀準備チェックリスト

葬儀準備に関するよくある質問

喪主やその家族としての葬儀準備は、頻繁にあるわけではないため、よく分からないこともあるでしょう。ここでは葬儀準備に関する、6つのよくある質問に答えていきます。葬儀でよくある失敗談や料金相場などに関する質問を解説しているので、準備を進めるときの参考にしてみてください。

葬儀準備は生前にしておいた方がいい?

葬儀準備を生前にしておくことで、自分の希望に沿った葬儀ができるだけでなく準備する遺族の負担を減らせます。必ず生前に進めておく必要はないものの、時間に余裕がある場合はできる範囲での準備をおすすめします。遺影の選定や葬儀の形式を決めるだけでなく、費用を準備したり葬儀保険に入ったりするのも準備の一つです。

葬儀でよくある失敗談は?

葬儀準備に関わらず、葬儀でよくある失敗としては、以下のようなものがあります。

  • 葬儀に参列する服装の失敗
  • 葬儀式中での失敗

服装における失敗としては、肌色のストッキングの着用やブランド物の派手な時計を身に着けてしまったというものです。また、式中は携帯電話のマナーモード設定忘れに注意しましょう。ほかには、葬儀の場で言ってはいけない忌み言葉などにも注意しましょう。

お通夜などに持っていってはいけないものは?

葬儀で着用する服装などで気を付けなければならないものとして、派手なデザインや金具の付いた小物があります。ほかに注意が必要なものとしては「革製品」の着用です。殺生をイメージさせるため、着用は控えましょう。

女性が身に着けるものとしてパールがありますが、2連で付け重ねると不幸が重なることを連想させるとされています。必ず1連で着用し、大珠(9mm以上)などの派手めなものは避けましょう。

ご遺体の安置場所は?

人が亡くなった場合、病院に安置し続けることができないため、葬儀社を決めたうえで自宅や斎場に移動させます。近年は、高層マンションに住んでいたり、スペースを確保するのが難しかったりすることから、斎場や葬儀場に安置する人が増えてきました。

火葬場が足りず、葬儀がすぐにできない場合などは、遺体を宿泊させてくれる「遺体ホテル」を利用するケースもあります。

なお、弊社の場合、一定の日数の範囲内であればプラン料金内に葬儀場での安置が含まれています。安置場所を急いで探す必要はありませんので、ご安心ください。

葬儀の規模や予算は?

特定サービス産業動態統計調査(経済産業省)をもとに算出した、全国の葬儀の平均費用は約119万円です。主な項目としては、基本料金に加え、飲食費や返礼品費などがあります。

弊社では予算に応じてさまざまな葬儀プランをご用意しております。一日葬は32万8,900円(税込)家族葬は43万8,900円(税込)から執り行えますので、お気軽にご相談ください。

無理なく葬儀準備を進めて故人を送り出してあげましょう

葬儀は3日ほどかけてお通夜・告別式・火葬などを執り行います。儀式ごとでさまざまな準備を進めなければなりません。葬儀社を決めたうえで今回解説した順番で準備を進めていきましょう。スタッフが葬儀全体をサポートしてくれますので、具体的な流れについて理解しておく必要はありませんが、いざというときに焦らないように、無理のない範囲で準備しましょう。

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  1. 葬儀の口コミ様自社調べ ↩︎
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